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【2022年】コンクリート技士試験の申込み方法は?試験日などの試験スケジュール、合格発表までの流れも紹介
公開日:2022年8月9日 更新日:2023年3月29日
【2022年】コンクリート技士試験の申込み方法は?試験日などの試験スケジュール、合格発表までの流れも紹介
【2022年】コンクリート技士試験の申込み方法は?
試験日などの試験スケジュール、合格発表までの流れも紹介
コンクリート技士試験の申し込み方法は、試験を実施する「日本コンクリート工学会」の公式サイトに公開されていますが、詳細までは記されていません。
どのような準備が必要か、気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事ではコンクリート技士試験の申し込み方法について、詳しく解説します。
記事を読むことにより願書の入手と並行して、出願に必要な書類を早めに準備することが可能です。
この記事を、スムーズな出願にお役立てください。
目次
- ▶コンクリート技士の試験申し込みから合格発表までの流れ
- ▶願書の入手
- ▶試験の申し込み
- ▶出願後から試験当日まで
- ▶受験後から合格発表まで
- ▶コンクリート技士の試験スケジュール(2022年度)
- ▶申し込み前に必要な準備
- ▶受験資格を満たしているかチェックする
- ▶受験願書を正しく請求する
- ▶勤務先の証明が必要な場合は、早めに手続きを行う
- ▶試験当日のスケジュールを確保する
- ▶写真を用意する
- ▶84円切手を2枚用意する
- ▶前年度に学歴や実務経験の条件で受験した方は、前年度の受験票を用意する
- ▶書面(郵送)申込みの流れ
- ▶受験願書に必要事項を記入する
- ▶写真票に写真を貼る
- ▶払込取扱票に必要事項を記入し、受験料を支払う
- ▶封筒に84円切手を貼付する
- ▶願書を郵送する
- ▶コンクリート技士試験申し込みに関する注意点
- ▶インターネットによる手続きは用意されていない
- ▶書類の発送や料金の支払いは郵便局へ出向き、対面での手続きが必要
- ▶願書の料金や受験料は、ゆうちょ銀行や郵便局貯金窓口での手続きが必要
- ▶願書の取り寄せや出願書類は、簡易書留で差し出す必要がある
- ▶願書や払込取扱票は正しく記入する
- ▶試験地は選べるが、試験会場は選べない
- ▶まとめ
最終更新日:
コンクリート技士の試験申し込みから合格発表までの流れ
まず、コンクリート技士試験の流れを確認しましょう。
大きく4つの段階に分けて、どのように進められるか解説していきます。
願書の入手
コンクリート技士試験は出願に先立ち、願書の入手が必要です。
願書は有料(1部1,000円)で、郵送により入手する必要があります。
日本コンクリート工学会の公式サイトからダウンロードし、入手することはできません。
また窓口での販売も行っていません。
試験の申し込み
願書を入手したら、同封されている「受験申込みの手引き」に従って必要事項を記入します。
受験資格を証明する書類も、忘れずに準備しましょう。
受験料は願書一式に添付されている3連の払込取扱票を使い、郵便局の貯金窓口やゆうちょ銀行で支払います。
出願書類が揃ったら郵便局の窓口で、簡易書留郵便を使い発送してください。
出願後から試験当日まで
出願後は郵便局の追跡サービスで、書類が確実に届いたかどうか確認しましょう。
問題なければ、あとは受験票の到着を待つことになります。
試験日が近くなると、受験票が送付されます。
試験会場や注意事項、当日の持ち物などを確認してください。
会場が遠い場合は、交通機関やホテルの予約が必要となる場合もあります。
早めに準備しておきましょう。
また試験当日は公共交通機関の遅延が原因であっても、試験開始後30分を過ぎると受験できません。
試験は午後に行われるため、早めの移動がおすすめです。
受験後から合格発表まで
翌年の1月中旬に、合格が発表されます。
郵送で通知されるほか、合格者の受験番号が日本コンクリート工学会の公式サイトで公表されます。
早く知りたい方は、このサービスを活用するとよいでしょう。
合格者は、コンクリート技士の登録申込用紙が送られます。
必要事項を記入し、郵送してください。
3月下旬ごろにコンクリート技士の登録証が届き、有資格者となれます。
なお登録手続きには、5,500円が必要です。
コンクリート技士の試験スケジュール(2022年度)
2022年度に実施されるコンクリート技士は、以下のスケジュールで実施されます。
項目 | 期日 | 備考 |
---|---|---|
受験願書の販売 | 7月1日~8月23日 | 1部1,000円で販売。当日消印有効 |
願書の提出 | 8月1日~9月2日 | 当日消印有効 |
受験票の発送 | 11月初旬を予定 | |
試験の実施 | 11月27日 13:30~15:30 | |
合否の通知 | 2023年1月中旬 | 合格者には登録申込用紙を同封 |
受験願書の販売は出願開始の1カ月前から行われること、出願は試験日の3カ月ほど前に締め切られることに注意してください。
早めの情報収集と準備が重要です。
申し込み前に必要な準備
コンクリート技士試験の申し込みを確実に行うため、進めておきたい準備の項目はいくつかあります。
主な4つの項目を取り上げ、詳しく解説していきましょう。
受験資格を満たしているかチェックする
コンクリート技士には、受験資格があります。
出願の時点で、以下に示すいずれかの要件を満たさなければなりません。
受験資格 | 要件 | 必要な書類 |
---|---|---|
資格の保有 | コンクリート診断士、一級建築士、技術士(建設部門、農業部門-農業土木、農業部門-農業農村工学のいずれか)、土木技術者(特別上級、上級、1級のいずれか)、RCCM(鋼構造及びコンクリート)、コンクリート構造診断士のいずれか | 登録証等のコピー1通 |
1級土木施工管理技士、1級建築施工管理技士 | 監理技術者資格者証のコピー1通 | |
実務経験 | コンクリートの技術関係業務に3年以上携わったこと | 実務経歴書 |
学歴と実務経験 | 大学、短大、高等専門学校、高校のいずれかで、コンクリート技術に関する科目を履修し、実務経験を2年以上積んだこと0 | 実務経歴書、卒業証明書、履修証明書 |
受験資格がないと、出願しても受験できません。
事前に確認しておきましょう。
また出願に必要な書類は発行に時間を要する可能性があるため、早めに入手することをおすすめします。
受験願書を正しく請求する
コンクリート技士試験の「受験願書請求書」は、1枚で以下に挙げる2種類の願書を請求できます。
- コンクリート技士
- コンクリート主任技士
一方で、願書は共通で使えません。
受験する資格に合った願書を用意する必要があります。
このため願書を請求する際は、資格名をよく確認して必要部数を記入しましょう。
誤って請求した場合は、再度購入しなければなりません。
また受験願書の販売は、出願締め切り日の2週間前までとなっています。
確実に受験できるよう、早めに願書を入手しておきましょう。
勤務先の証明が必要な場合は、早めに手続きを行う
実務経験の条件で受験する場合は、実務経歴書に記入し勤務先の証明印を受ける必要があります。
証明印を受けるために必要な期間は、職場により異なります。
なかには社内手続きに時間がかかるケースや、実務経歴書の書き直しを求められるケースもあるかもしれません。
このため勤務先に証明印をもらう手続きは、早めに行いましょう。
特に8月はお盆休みがある企業も多く、社内手続きに要する日数が伸びる可能性があることにも注意が必要です。
試験当日のスケジュールを確保する
願書の締切日は9月上旬である一方で、試験日は11月末です。
出願の時点で、3カ月先の予定を確保しなければなりません。
確実に受験できるよう、スケジュール調整を万全に行っておきましょう。
写真を用意する
コンクリート技士試験では出願時に写真を1枚用意し、願書に貼り付ける必要があります。
以下の要領で準備してください。
- 縦4cm、横3cm。写真用の用紙に印刷したもの
- 無帽・正面の写真。出願前6カ月以内に撮影したもの
- 裏面に氏名・生年月日を記入
また願書には、撮影年月を記入する欄があります。
事前に確認しておきましょう。
84円切手を2枚用意する
コンクリート技士試験では出願時に写真を1枚用意し、願書に貼り付ける必要があります。
- 受験票の発送費用
- 試験結果通知書の発送費用
いずれも84円切手が必要です。
郵便局やコンビニ等で、事前に入手しておきましょう。
前年度に学歴や実務経験の条件で受験した方は、前年度の受験票を用意する
前年度に学歴や実務経験の条件で受験した方は、前年度の受験票を用意しましょう。
出願書類に同封することで、以下の手続きを省略できます。
- お勤め先の会社による、実務経験の証明印
- 学歴を証明する書類
但し願書作成の際、実務経験そのものの記入は必要であることに注意してください。
書面(郵送)申込みの流れ
ここからはコンクリート技士試験の申込み方法について、確認していきましょう。
受験願書に必要事項を記入する
コンクリート技士試験の受験願書には、以下の欄があります。
「受験申込の手引」を見ながら、黒のボールペンを使って記入を進めてください。
- 試験地
- 受験資格
- 氏名、生年月日、年齢、性別
- 住所、メールアドレス、電話番号
- 勤務先の名称、業種、住所、メールアドレス、電話番号
- 最終学歴
以下の項目は受験資格により、記入すべき項目が変わります。
受験資格 | 記入すべき項目 | 記入欄の場所 |
---|---|---|
資格(A1~A8) | 資格の登録番号や登録有効期限 | 表面の下部(振替払込受付証明書貼付票の上) |
実務経験や学歴(B1~B6) | コンクリート技術関係業務の実務経歴書(勤務先、業種、職務内容、在職期間) | 裏面 |
受験願書の下には、以下の書類もついています。
試験地や氏名など、必要な項目を記入してください。
- 振替払込受付証明書貼付票
- 写真票
- 受験票
誤って記入した場合は訂正箇所に二重線を引き訂正印を押した上で、余白に正しい内容を記入してください。
修正液や修正テープは使えません。
なお願書には切り取り線がありますが、出願者が切り取ってはいけません。
つなげたまま出願しましょう。
写真票に写真を貼る
願書の下の方には、写真票もついています。
事前に用意した写真をのり付けした後、周囲にセロテープを貼り付けてください。
写真票には、撮影した月を記入する欄もあります。
正しく記入しましょう。
なお自宅に余りがあるからといって、2021年以前に撮影した写真を貼ってはいけません。
払込取扱票に必要事項を記入し、受験料を支払う
受験料は指定の払込取扱票を使い、郵便局の貯金窓口やゆうちょ銀行で支払います。
試験地や氏名など、必要事項を記入してください。
払い込むべき金額は、あらかじめ払込取扱票に印刷されています。
別途、払込手数料が必要です。
ゆうちょ銀行の通帳やカードを使う場合は、現金払いよりも110円安くなります。
手続きが終わると、2種類の書類が渡されます。以下のように対応してください。
書類 | 対応 |
---|---|
振替払込請求書兼受領証 | 申込者が保管 |
振替払込受付証明書(お客さま用) | 受験願書の「振替払込受付証明書貼付票」にのり付けする |
封筒に84円切手を貼付する
購入した受験願書のなかには願書提出用の封筒と別に、細長い封筒が2枚入っています。
これは受験票の発送や試験結果通知の際に、日本コンクリート学会から発送されるものです。
用意した84円切手を封筒に貼り、出願書類に同封してください。
願書を郵送する
すべての準備が整ったら出願書類を「「技士」受験願書在中」と書かれた封筒に入れ、日本コンクリート工学会へ郵送してください。
簡易書留での送付が必要となるため、郵便局の窓口から発送する必要があります。
なお複数の願書をまとめて送ることはできません。
試験ごと・受験者ごとに送る必要があります。
コンクリート技士試験申し込みに関する注意点
コンクリート技士の出願には、4つの注意すべきポイントがあります。
確実に出願できるよう、しっかり確認しておきましょう。
インターネットによる手続きは用意されていない
コンクリート技士試験は、願書の入手・出願とも、郵送のみの手続きとなっています。
インターネットによる手続きは用意されていないことに注意してください。
書類の発送や料金の支払いは郵便局へ出向き、対面での手続きが必要
書類の発送や料金の支払いは、郵便局へ出向く必要があります。
料金の支払いと郵送では多少手続きが異なるため、注意点を確認していきましょう。
願書の料金や受験料は、ゆうちょ銀行や郵便局貯金窓口での手続きが必要
願書の料金や受験料は、ゆうちょ銀行や郵便局貯金窓口での払込が必要です。
ATMは使えません。
窓口の営業時間は、原則として平日の9時から16時となっています。
17時まで営業する箇所もありますが、深夜や早朝、土日祝日は営業していません。
このため平日の日中に時間を作り、支払う必要があります。
一方でゆうちょ銀行や郵便局は、お盆も通常通り営業しています。
お盆休みの期間を利用して出願することは、よい方法のひとつです。
願書の取り寄せや出願書類は、簡易書留で差し出す必要がある
願書の取り寄せや出願書類の発送は、いずれも簡易書留を使う必要があります。
このため郵便局の窓口において、対面で差し出さなければなりません。
2022年5月現在、21時から翌朝7時までに営業する窓口はありません。
また土日祝日に営業する郵便局は限られます。
事前に営業時間や営業する曜日を確認のうえ、早めに差し出しましょう。
願書や払込取扱票は正しく記入する
願書や払込取扱票は、正しく記入してください。
誤った内容を記入してしまうと、以下に挙げるトラブルの原因となります。
- 請求した願書や受験票が届かない
- 受験が認められない
- 合格しても、正しい氏名で登録証を作成できない
記憶があいまいな箇所は、面倒でも正しい内容を確認してから記入しましょう。
試験地は選べるが、試験会場は選べない
コンクリート技士試験は、全国9箇所の試験地から選べます。
一方で試験会場は、日本コンクリート工学会が指定します。
試験会場が複数ある場合でも、会場は選べません。
まとめ
コンクリート技士試験をスムーズに出願するためには、以下のポイントが重要です。
- 願書を早めに入手し、記入を済ませる
- 受験資格を証明する書類を早めに準備する
- 郵便局で手続きする時間をつくる
- 誤字脱字をしない
いずれの項目も、早め早めの準備が鍵となります。
「期限に間に合わず出願できない」といった事態にならないよう、計画的に準備を進めましょう。