危険物取扱者乙種第4類とは
危険物取扱者は、消防法で定められている危険物を取り扱い、またはその取扱いに立ち会うために必要となる国家資格です。一定数量以上の危険物を貯蔵し、または取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、必ず危険物取扱者を置かなければいけません。
試験スケジュール
危険物取扱者乙種第4類
試験日程について |
例年、危険物取扱者乙種第4類の試験は、 都道府県ごとに、前期(4月~9月)と 後期(10月~3月)に 区切られ、 年に複数回実施されています。 |
危険物取扱者の 講座案内 |
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受験対策講座 |
映像通信講座 Webコース / DVDコース |
※受験申請につきましては、試験団体ウェブサイトの手順に従い、書面申請又は電子申請により、所定の期日までに行って下さい。
資格について
危険物取扱者の種類と業務
危険物取扱者には、甲種、乙種、丙種の種類があります。甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は試験で合格した指定の類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。また、第4類の中の限られた危険物を取り扱えるのが丙種危険物取扱者です。その他に、甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば、危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます(乙種危険物取扱者については試験に合格した指定の類に限る)。
種類 | 取り扱うことができる危険物 | |
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甲種 | 第1類~第6類全て | 全種類の危険物 |
乙種 | 第1類 | 塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体 |
第2類 | 硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体 | |
第3類 | カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質 | |
第4類 | ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体 | |
第5類 | 有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質 | |
第6類 | 過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体 | |
丙種 | 第4類の一部 | ガソリン、灯油、軽油、重油など第4類の中の限られた危険物 |
これから合格を目指す危険物取扱者乙種第4類は、第4類の危険物を取り扱う際に必要となる資格です。
試験について
受験資格
年齢、性別、実務経験、国籍を問わず誰でも受験することができます。
出題内容
試験科目・出題数・試験時間・合格基準は、下表のとおりです。なお、出題形式は、五肢択一のマークシート方式です。
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試験科目 | 出題数 | 試験時間 | 合格基準 |
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危険物に関する法令 | 15問 | 2時間 | 各科目の正答率が60%以上で合格となります(1科目でも60%を下回れば不合格)。 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | ||
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 |
危険物取扱者乙種第4類の合格率
※試験実施機関から公表された全国受験者の平均合格率
各科目の正答率が60%以上で合格となります。
合格率をみると例年30%前後を推移し、30%を下回る年度もあるため、易しい試験とはいえないでしょう。
また、各科目の正答率が60%以上で合格ということは、2科目で満点がとれてもその他の1科目の正答率が60%を下回れば不合格です。
そのため、偏りのない、バランスのよい学習が求められます。
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試験年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
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平成30年度 (4月~3月) |
240,102 | 93,667 | 39.0 |
平成29年度 (4月~3月) |
256,587 | 88,328 | 34.4 |
平成28年度 (4月~3月) |
264,946 | 76,575 | 28.9 |