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工事担任者の合格発表はいつごろ?発表方法や合格率、資格者証交付申請の方法まで紹介

公開日:2022年7月27日 更新日:2023年3月29日

工事担任者の合格発表はいつごろ?発表方法や合格率、資格者証交付申請の方法まで紹介

工事担任者の合格発表はいつごろ?
発表方法や合格率、資格者証交付申請の方法まで紹介

工事担任者07

工事担任者を目指す際、

受験後の合格発表はいつ行われるか、
また資格者証を受け取れる時期はいつか

という点は、多くの受験者が気になるところです。

おおまかなスケジュールを把握できていれば、ストレスも軽減されるでしょう。

本記事では、「工事担任者の資格はいつ取得できるか?」という点を中心に、合格発表の方法や合格率、資格者証交付申請の方法を解説していきます。

スケジュールの把握とスムーズな手続きにお役立てください。


最終更新日:

工事担任者とは?

挿絵

工事担任者は、ご自宅や企業・団体に設置されている通信設備と、通信会社の設備とをつなぐうえで必要となる資格です。

電話やインターネット回線の接続は、代表的な業務に挙げられます。

工事担任者の資格は7つの種別に分かれており、試験による認定が主体です。試験は資格の種別により、定期試験で行うか、CBT方式で行うか分かれます。

試験の実施方式 資格の種別 備考
定期試験
  • 総合通信
  • 第一級アナログ通信
  • 第一級デジタル通信
  • AI第二種
  • DD第二種
試験会場に集まり、筆記試験で実施
CBT方式
  • 第二級アナログ通信
  • 第二級デジタル通信
テストセンターにおいて、パソコンを操作して実施

資格を取得するためには試験の合格後、資格者証交付申請が必要です。

なお「AI第二種」「DD第二種」の試験は、令和5年度までの実施となります。

工事担任者試験の流れ

続いて、工事担任者試験の流れを確認していきましょう。

定期試験とCBT方式に分けて解説します。

定期試験の場合

令和4年度(2022年度)第2回試験を例に、定期試験のスケジュールを確認していきましょう。

項目 期日 備考
受験申請 8月1日~8月22日 インターネット申請に限る
試験手数料払込 8月23日締切
試験会場案内図の公表 10月27日頃 電気通信国家試験センターのホームページで公表
受験票の送付 11月11日頃までに送付
試験日 11月27日 試験時間は種別により異なる
試験問題及び正答の公表 11月30日午前10時以降 電気通信国家試験センターのホームページで公表
合格発表 12月19日14時以降

受験申請は、試験実施の3カ月以上前に締め切られます

早めに出願方法をチェックすることが、合格への鍵です。

CBT方式で受験する場合

CBT方式は、受験日を自由に決められることが魅力です。

受験の流れを確認していきましょう。

項目 期日 備考
受験申請 随時 この時点では、会場や受験日時を入力しない
試験手数料の払込 申請後3日以内
科試験会場、試験日時の予約 確認票受領後、90日以内の日程で指定 確認票はメールやマイページで確認できる
受験 ご自身が予約した日時
合格発表 受験した翌月の10日 マイページで確認する

確認票が発行された時点で、受験には期限が設けられます

事前に受験日を決めたうえで、受験申請を行うことが賢明です。

工事担任者試験の合格率

工事担任者試験の合格率は、試験種別ごとに公表されています。

まず定期試験の対象である、5種類の試験を確認していきましょう。

試験種別 令和3年度第1回 令和3年度第2回 令和4年度第1回
第一級アナログ通信 38.7% 35.5% 34.1%
第一級デジタル通信 27.5% 31.2% 32.3%
総合通信 30.9% 28.5% 28.6%
AI第二種 26.4% 19.4% 33.3%
DD第二種 26.6% 10.5% 15.7%

第一級アナログ通信、第一級デジタル通信、総合通信は、30%前後の合格率となっています。

また試験ごとの変動があまりないことも特徴的です。

一方でAI第二種やDD第二種の合格率は低く、試験ごとの変動も大きくなっています。

第二級アナログ通信、第二級デジタル通信は、令和3年9月から原則としてCBTによる試験に移行しました。

合格率は以下の通りです。

試験種別 令和3年度第1回
(定期試験)
令和3年9月~令和4年3月
(CBT方式)
第二級アナログ通信 42.5% 42.9%
第二級デジタル通信 50.0% 58.6%

こちらは受験者の4割から6割の方が合格する試験となっています。

工事担任者試験の合格発表時期と発表方法

挿絵

工事担任者試験の合格発表はいつ、またどのような方法で行われるのでしょうか。

定期試験とCBT方式では、合格発表のタイミングや方法が異なります。

それぞれについて、詳しく確認していきましょう。

定期試験の場合

定期試験の合格発表は、以下の要領で行われます。

項目 内容
合格発表の時期 試験日から3週間後の月曜日14時以降
発表方法
  • 電気通信国家試験センターのホームページ
  • 試験結果通知書

例えば令和4年度第2回試験の場合、試験日は11月27日です。

電気通信国家試験センターのホームページでは、12月19日14時以降に確認できます。

また結果の確認を急がない方は、発表日から数日後に届く「試験結果通知書」で確認できますので、自宅で待っていてもよいわけです。

CBT方式で受験した場合

CBT方式で受験した方は、試験日の翌月10日になるとマイページで合否を確認できます。

試験結果通知書は届かないことにご注意ください。

合格後の資格者証交付申請に必要なものと申請手順

工事担任者の合格後は、総務省の地方総合通信局に対して「資格者証交付申請書」を提出し、資格者証を受け取ることになります。

手続きはスムーズに進めたいもの。

申請手順やポイントを6つ取り上げ、詳しく解説していきます。

資格者証交付申請に必要な書類等

試験で合格した方の場合、必要な書類は以下の通りです。

書類等の名称 備考
工事担任者資格者証交付申請書 総務省の公式サイトからダウンロード可能。A4サイズで印刷する
申請者の証明写真1枚 縦3cm、横2.4cmで、6カ月以内に撮影されたものを申請書に貼付する
収入印紙 1,700円分を申請書に貼付する
返送用封筒 定形郵便用の封筒を用意し同封する

加えて以下の「A」に記した情報、または「B」に記した書類のうちどちらか1つが必要です。


情報または書類
A 以下の番号をお持ちの方は、いずれか1つを選び申請書に記入する

  • 住民票コード(マイナンバー(個人番号)ではない)
  • 工事担任者資格者証の番号
  • 電気通信主任技術者資格者証の番号
  • 無線従事者免許証の番号
B Aで示す番号を記入しない場合は、以下の書類から1つを選び申請書に添付する

  • 住民票の写し(マイナンバーの記載は不要)
  • 全部事項証明書(戸籍謄本)
  • 個人事項証明書(戸籍抄本)
  • 住民票の記載事項証明書
  • 印鑑証明書

工事担任者や電気通信主任技術者、無線従事者の資格や免許を取った経験がない方は、市区町村役場で住民票の写しを取ることになる方が多いでしょう。

マイナンバーカードをお持ちの方は、コンビニエンスストア等で取得できる場合も多いです。

なお、運転免許証やマイナンバーカードのコピーは使えません。

資格者証交付申請に必要な費用

申請には、以下の費用がかかります。

種類 金額 備考
収入印紙 1,700円 申請書に貼付する。
郵便局の窓口で購入可能
郵送料 普通郵便:84円
特定記録郵便:244円
特定記録郵便で送ると、届いたかどうか確認できる
重量が25グラムを超える場合、申請書類を折らずに入れる場合は、左記の額よりも高くなる
返送用封筒 以下の額の切手を貼る
普通郵便:84円
特定記録郵便:244円
簡易書留:404円
不在にしがちな方は、特定記録郵便の利用をおすすめ

申請書の発送や資格者証の受取方法によっても異なりますが、1,800円~2,400円の費用がかかることを認識しておきましょう。

申請先

申請先は受験した地域により、以下のように分かれます。

お住まいの地域 申請先
北海道 北海道総合通信局
青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県 東北総合通信局
群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県 関東総合通信局
長野県、新潟県 信越総合通信局
富山県、石川県、福井県 北陸総合通信局
静岡県、愛知県、岐阜県、三重県 東海総合通信局
滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県 近畿総合通信局
岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県 中国総合通信局
香川県、徳島県、愛媛県、高知県 四国総合通信局
福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県 九州総合通信局
沖縄県 沖縄総合通信事務所

参考:総務省「電気通信関係資格手続きの案内」

たとえば山口県にお住まいの方が福岡の会場で受験した場合、申請先は九州総合通信局となります。

具体的な申請先の住所は、各総合通信局の公式サイトでご確認ください。

申請手順

「工事担任者資格者証交付申請書」には、以下の記入欄が設けられています。

  • 申請年月日
  • 申請者の郵便番号、住所、氏名、電話番号、生年月日
  • 申請する資格
  • 受験番号、合格した年月日
  • すでに取得した資格の資格者証番号と交付日

申請書に書かれた内容に従い、黒や青のボールペン等を使って記入を進めてください。

並行して、住民票など氏名および生年月日を確認できる書類の準備も進めましょう。

但し住民票コードや工事担任者資格者証の番号等を記入することで、書類の同封に代えることができます。

すでに工事担任者の資格をお持ちの方は、準備すべき書類が減るため申請しやすくなるでしょう。

写真の裏面には、申請者の氏名と資格を記入します。

このとき、ボールペンなど先が硬い筆記具を使うと、写真の表面に凹凸が生じることに注意してください。

このような悪影響を防ぐため、サインペンやフェルトペンなど、先の柔らかい筆記具の使用をおすすめします。

写真の裏面に記入を終えたら、糊や両面テープを使って申請書に貼り付けましょう。

セロハンテープは使用できません。

また収入印紙も所定の欄に貼り付けてください。

返送用封筒には申請者の住所・氏名を記入し、切手を貼ります。

すべての書類を準備したら、送付用封筒の表面に送付先の宛名を書き、赤字で「工事担任者交付申請」と記入してください

特定記録郵便で差し出す場合は、郵便局の窓口に出向く必要があります。

資格者証交付申請には期限がある

資格者証交付申請には、合格後3カ月以内という期限があります。

期限を過ぎてしまった場合は工事担任者の「全科目免除申請」を行い、新しい試験結果通知書を発行してもらわなければなりません。

一方で3カ月以内であれば、いつ申請してもよいわけです。

あわてて申請し、ミスすることは避けたいもの。確実に書類を揃えたうえで申請手続きを行いましょう。

申請における注意点

申請する際には、以下に挙げる5つの注意点があります。

  • 「工事担任者資格者証交付申請書」を選び、A4サイズで印刷する
  • 申請書を折り曲げて送付する場合、写真が折り曲がらないようにする
  • 生年月日の年・月・日が1桁の場合は、十の桁に0を記入する
  • 生年月日の年号はアルファベットで略す(平成はH、昭和はSなど)
  • 1,700円を超える額の収入印紙を貼る場合は、「過納承諾 (申請者の氏名)」と記入する

また資格者証が届くタイミングは、申請から1カ月が目安です。

申請を忘れたら?

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申請を忘れた場合、合格日から3カ月を過ぎているかどうかは大きな分岐点となります。

2つのケースに分けて、確認していきましょう。

合格日から3カ月を過ぎていない場合

この場合は、引き続き申請可能です。

「合格後の資格者証交付申請に必要なものと申請手順」の手順に従い、お住まいの地域を管轄する地方総合通信局に提出してください。

合格日から3カ月を過ぎた場合

合格日から3カ月を過ぎた場合、合格した受験番号を使って資格者証交付申請を行うことはできません

この場合は電気通信国家試験センターに対して、工事担任者の「全科目免除申請」をしなければなりません。

改めて試験を受ける必要はありませんが、試験手数料として5,600円がかかります

また6カ月以内に撮影した写真のアップロードも必要です。

新しい試験結果通知書が届いたら、「合格後の資格者証交付申請に必要なものと申請手順」の手順に従い申請を行ってください。

なお全科目免除申請を行う時点でいずれかの科目が合格後3年を過ぎていた場合は、再度試験を受けて合格する必要があります

忙しい中で合格するためには?

工事担任者の資格を目指す方のなかには、現場の第一線で活躍する方も多いでしょう。

限られた時間のなかで合格を手にするためには、いくつかのコツがあります。

ここからは4つのポイントに分けて、合格するコツを確認していきましょう。

試験対策に取り組む科目の順序は重要

工事担任者の試験勉強は、順序が重要です。以下の順序で進めると良いでしょう。

順番 取り組む科目
1番目 基礎
2~3番目 技術、理論
4番目 法規

基礎の科目は、すべてのベースとなるもの。

基礎がおろそかでは、他の科目の理解も進みません。

一方で法規の科目は暗記が中心となるため、試験日が近くなってから重点的に進めることで効果をあげやすくなります。

過去問を有効活用する

工事担任者の試験は、過去問をもとにした出題も少なくありません。

合格へ近づくためには過去問を解き、試験の傾向をチェックすることも重要です。

過去問の問題と正答は、電気通信国家試験センターの公式サイトからダウンロードできます。

なお参考書や問題集によっては、過去問をベースにしたものもあります。

解説がついていることに、ありがたさを感じる方も多いでしょう。

このような教材を使うことも、よい方法の1つです。

すき間時間こそ有効に活用しよう

日々の生活のなかでは、5分、15分、30分といったすき間時間がよく生じます。

短時間でできることは限られますが、集中しやすいことも見逃せません。

1日15分でも、1カ月なら450分。

7時間半という、1日の労働時間に匹敵する時間となります。

「15分しかないから」と無駄にせず、コツコツ学びに費やすことは大きな差になり、合格へと近づけます。

通信講座の活用もおすすめ

最短の時間で合格を手にするためには、通信講座の活用もおすすめです。

専門家が監修した教材により、効率よく学べます。

最近の通信講座は動画も提供することが特徴。

通勤中でも学べることは、大きなメリットといえるでしょう。

日本建設情報センターでは、第二級デジタル通信と総合通信の講座を開講しています。

少ない時間で合格を手にしたい方は、ぜひご活用ください。

まとめ

工事担任者の資格者証交付申請は、それほど難しいものではありません。

必要とする書類も比較的少ないため、手順と注意事項をしっかり把握して進めれば資格者証を手にできます。

一方で、申請には期限があることに注意してください。

合格後3カ月を経過すると、5,600円の追加出費が必要となります。

急ぐ必要はありませんが、早めに書類を記入し、余裕をもって申請することをおすすめします。


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