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【2024年】土木施工管理技士試験の申込み方法は?試験日などの試験スケジュール、合格発表までの流れも紹介
公開日:2023年11月24日 更新日:2024年3月13日
【2024年】土木施工管理技士試験の申込み方法は?試験日などの試験スケジュール、合格発表までの流れも紹介
土木工事に携わる方にとって、土木施工管理技士試験(土木施工管理技術検定)の合格を目標とする方は多いのではないでしょうか。
また2級の第一次検定は未経験でも受験できるため、これから土木の分野で働きたい方もターゲットとなります。
申込む際には押さえておきたいポイントがいくつかあるため、早めのチェックがおすすめです。
この記事で土木施工管理技士試験の申込み方法、また試験スケジュールや合格発表までの流れを確認していきましょう。
最終更新日:
土木施工管理技士の試験申し込みから合格発表までの流れ
土木施工管理技士の試験は、どのように進められるのでしょうか。
試験申し込みから合格発表までの流れを確認していきましょう。
第一次検定のみ受験する場合
第一次検定のみ受験する方の流れは、以下のとおりです。
- 必要な書類等を準備する
- 申込用紙を購入する
- 出願書類に必要事項を記入する
- 受検料を支払う
- 出願書類を提出する
- 受検票が届く
- 第一次検定を受験する
- 合否の通知を受け取る
第二次検定のみ受験する場合
第二次検定のみ受験する方の流れを、以下に示しました。
- 必要な書類等を準備する
- 申込用紙を購入する
- 初めて受験する方は、実務経験証明書に会社の証明をもらう
- 出願書類に必要事項を記入する
- 受検料を支払う
- 出願書類を提出する
- 受検票が届く
- 第二次検定を受験する
- 合否の通知を受け取る
第一次検定と第二次検定を両方受験する場合
2級の場合、受験の流れは第二次検定とほぼ同じです。
試験当日は第一次検定と第二次検定を両方受験するため、試験は丸一日かかります。
1級の場合は第二次検定の6番まで進んだ後、第一次検定の6番から8番に進みます。
第一次検定の合格者は、第二次検定の受検料を払い込んでください。
その後は第二次検定の7番に進み、試験を受けて合格を目指すことになります。
出願手続きが1回で済むことは、メリットといえるでしょう。
土木施工管理技士の試験スケジュール(2024年度)
土木施工管理技士の試験スケジュールは、1級と2級で異なります。
また2級は前期と後期があります。
2024年度の試験スケジュールについて、詳しく確認していきましょう。
1級のスケジュール
2024年度に実施される1級のスケジュールは、以下のとおりとなっています。
項目 | 期日 | 備考 |
---|---|---|
申込用紙の販売 | 2024年2月23日~3月28日 | インターネット、電話、現金書留のいずれかで購入可能。 また販売窓口では、4月5日まで購入可能 |
申込期間 | 2024年3月22日~4月5日 | 当日消印有効。 第二次検定のみ出願する場合も、この期間内に申込む必要がある |
第一次検定受検票発送 | 2024年6月17日 | |
第一次検定試験日 | 2024年7月7日 | 9時45分までに入室。 15時45分に終了 |
第一次検定合格発表 | 2024年8月15日 | |
第二次検定受検料の払込み | 2024年8月15日~8月29日 | 第一次検定・第二次検定を両方出願した方で、第一次検定に合格した方が対象 |
第二次検定受検票発送 | 2024年9月16日 | |
第二次検定試験日 | 2024年10月6日 | 13時00分までに入室。 16時に終了 |
第二次検定合格発表 | 2025年1月10日 |
申込みから合格発表までは、1年かかります。
試験日のかなり前に申込みが終了することに注意してください。
特に第二次検定のみ出願する方は、注意が必要です。
2級前期試験のスケジュール
2級の前期試験は、土木の第一次検定のみ実施されます。
以下の表で2024年度のスケジュールを確認していきましょう。
項目 | 期日 | 備考 |
---|---|---|
申込用紙の販売 | 前期試験(第一次検定のみ受検)の申込は原則としてインターネット申込となるため、書面での提出は原則対応していません。 | |
申込期間 | 2024年3月6日~3月21日 | インターネット申込のみ |
第一次検定受検票発送 | 2024年5月13日 | |
第一次検定試験日 | 2024年6月2日 | 10時15分までに入室。 12時40分に終了 |
第一次検定合格発表 | 2024年7月2日 |
出願から合格発表までは、4カ月ほどかかります。
出願の締切は、試験日の2カ月前です。
2級後期試験のスケジュール
2級後期試験は前期と異なり、土木、鋼構造物塗装、薬液注入の3つの種別で実施されます。
また試験は第一次検定のみ、第二次検定のみ、第一次検定・第二次検定の両方という3パターンがあります。
但し、スケジュールはほぼ同じです。以下の表にまとめました。
項目 | 期日 | 備考 |
---|---|---|
申込用紙の販売 | 2024年6月17日~7月9日 | インターネット、電話、現金書留のいずれかで購入可能。 また販売窓口では、7月17日まで購入可能 |
申込期間 | 2024年7月3日~7月17日 | 当日消印有効 |
試験日 | 2024年10月27日 | 第一次検定は午前、第二次検定は午後に実施 |
第一次検定合格発表 | 2024年12月4日 | |
第二次検定合格発表 | 2025年2月5日 |
1級と異なり、第一次検定と第二次検定を両方受験する場合も1日で済みます。
合格発表のタイミングは、第一次検定と第二次検定で異なることに注意が必要です。
出願する前に準備しておきたい項目
土木施工管理技士を受験する場合は、出願前にあらかじめ準備しておきたい項目がいくつかあります。
何をどのように準備すべきか、しっかり把握し手続きを万全に進めましょう。
申込用紙の入手
新規受験者や書面申込で出願する方は、申込用紙の購入が必要です。
以前に同じ級を受験した方でインターネット申込みを選ぶ場合、申込用紙はいりません。
申込用紙は1部につき1,000円で、以下の方法で入手できます。
- 全国建設研修センター申込書購入サイト
- コールセンター
- 現金書留
- 申込用紙販売窓口(全国建設研修センターなど)
過去の実務経験を、所属した会社ごとにまとめておく
新規受験者(第一次検定のみ出願する方を除く)は、実務経験証明書の提出が必要です。
以下の内容を勤務先ごとにまとめる必要がありますから、あらかじめ確認しておきましょう。
- 勤務先の名称、所在地
- あなたの所属部署
- 実務経験の内容(工事種別、工事内容、従事した立場)
- 実務経験の期間と年数
1級の新規受験者には、1年以上の指導監督的実務経験も求められます。
以下の内容も確認してください。
- 工事名
- 発注者名
- 工期
- 具体的な従事内容
- 指導監督的実務経験の期間と年数
受検資格区分によっては、専任の監理技術者に関する情報を求められる場合もあります。
詳しくは「受検の手引」でご確認ください。
証明写真
出願には、縦4.5cm、横3.5cmの証明写真が1枚必要です。
カラーでも白黒でもかまいません。
用意する写真は、以下の要件を満たす必要があります。
- 6カ月以内に撮影したもの(受検申込書に、撮影日を記入する欄がある
- 正面を向いており無背景、適切な明るさで鮮明に写っていること
- 帽子、サングラス、マスク等を着用していないこと
- メガネのレンズに光が反射していないこと
- 髪などで目元や輪郭が隠れていないこと
撮影後は写真の裏面に、受験する級、氏名、受験希望地を記入しておきましょう。
受検料
出願には、以下に示す受検料の準備が必要です。
- 1級:10,500円
- 2級:5,250円(第一次検定と第二次検定の両方に出願する方は10,500円)
1級の第一次検定と第二次検定の両方に出願した場合、第二次検定の受検料は第一次検定の合格後に支払います。
住民票
土木施工管理技士試験では、住民票の提出が必要です。
氏名と生年月日が確認できるものを用意してください。
古いものでもかまいません。
なお以下のどちらかに当てはまる方は、住民票の用意は不要です。
- 同じ級を再度受験する方(第一次検定しか経験していない方は除く)
- 日本国籍を持つ方で、11桁の住民票コードを知っている方
学歴や履修科目を証明する書類
土木施工管理技士試験は2級の第一次検定のみ受験の場合を除き、学歴や学科、履修科目による優遇があり、より短い実務経験年数で出願できます。
該当する方は、以下の書類を準備してください。
卒業した学校へ申請する必要があるため、早めの準備がおすすめです。
- 卒業証明書の原本(卒業証書は不可)
- 成績証明書または履修証明書の原本
卒業した学科によっては、卒業証明書だけで良い場合もあります。
成績証明書等が必要かどうかは、全国建設研修センターのホームページでお確かめください。
再受検の場合に必要な書類
過去に受験した方は、再受検申込者となります。但し、過去に学科試験や第一次検定しか受験していない方は除きます。
該当する場合は、以下のどちらかを用意してください。
- 過去の受検票
- 過去の不合格通知書
上記の書類は、2004年度(平成16年度)以降のものが有効です。
また1級を受験する方は1級の、2級の第二次検定を受験する方は2級の書類を用意しなければなりません。
もしどちらの書類も見当たらない場合は、再受検申込届を記入し添付してください。
1級は出願書類に、2級は「受検の手引」にフォーマットがあります。
2級合格者が1級を受験する場合に有利となる書類
1級に出願する場合、学歴によっては卒業後10年以上の長きにわたる実務経験を求められる場合があります。
このような方でも2級の第二次検定または実地試験に合格した場合は、合格後の実務経験年数が5年あれば1級に出願可能です。
この制度を利用する方は、2級土木施工管理技術検定の第二次検定または実地試験に合格した書類の写しを用意してください。
申込みの流れ
ここからは、試験に申込む際の流れを確認していきましょう。
実務経験証明書やチェックリストを記入し、会社の証明をもらう
初めて出願する場合は実務経験証明書を記入し、会社の証明を受ける必要があります。
社内手続きに日数を要する場合もあるため、早めに準備を進めましょう。
また出願の際にはチェックリストに記入のうえ、確認者の記名を受ける必要があります。
こちらは再受検者も必要な手順ですので注意してください。
なお第一次検定のみ受験する方は、上記に示した2つの手順は不要です。
受検申請書等に必要事項を記入する
出願する際には、以下に挙げる書類への記入も必要です。
- 履歴票
- 受検申込書
- 払込用紙
- 再受検者は過去の受検票または不合格通知書の貼り付け(どちらも無い方は「再受検申込届」を記入)
受検料を支払う
書面申込の場合は、出願書類に「振替払込受付証明書(お客さま用)」を貼り付ける欄があります。
このため出願に先立ち、受検料を支払わなければなりません。
支払える箇所と出願書類に添付する用紙は、以下のとおりです。
支払える箇所 | 出願書類に貼り付ける用紙 |
---|---|
ゆうちょ銀行の窓口 郵便局の貯金窓口 |
振替払込受付証明書(お客さま用)の原本 |
ゆうちょ銀行のATM | ご利用明細票の原本 |
払込機能のついたATMは、郵便局に設置されています。
ATMで払い込んだ方はご利用明細票のコピーを取り、手元に控えを残すことをおすすめします。
申込書一式を簡易書留で発送する
申込書類が揃ったら指定の申込用封筒に入れて郵便局の窓口に出向き、簡易書留郵便で発送してください。
全国建設研修センターに直接出向いても受け付けてもらえません。
受付期間の最終日になった場合でも、当日の消印が付けば受け付けてもらえます。
但し2024年3月現在、21時以降に窓口を開けている郵便局はありません。
大半の郵便局は17時まで営業しているため、夕方までに差し出すことをおすすめします。
インターネット申込みの場合
再受検者は、インターネットでも申込めます。
この場合、住民票はいりません。顔写真データと過去の受検票や不合格通知を用意し、画面の指示に従って手続きを進めてください。
顔写真データは、以下の要件を満たす必要があります。
- JPEG形式(拡張子がjpg)
- 高さと幅の比率がおおむね4対3
- 6カ月以内に撮影した、無帽・無背景、正面の写真
ここでは2級の第一次検定のみ受検するケースを例に、手順を示しました。
- 受検申込区分を選び、過去に受検した年度、受検番号、生年月日、カナ氏名を入力
- 顔写真の登録
- 申込情報の入力
- 受検料の決済方法を、クレジットカードとコンビニエンスストア決済から選ぶ
- コンビニエンスストア決済を選んだ場合は、受検料を支払う
- 申込完了メールが届く
コンビニエンスストア決済は、申込期限の3日前まで選択できます。
払込期限内に支払いを完了してください。
なお、セブンイレブンは利用できません。
土木施工管理技士試験申込みに関する注意点
土木施工管理技士試験を正しくスムーズに申込むためには、5つの注意点を押さえておくことが重要です。
何をどのように注意すべきか、確認していきましょう。
誤字・脱字をしない
出願書類は、すべての事項を正しく記入することが求められます。
また日本語は、1文字異なるだけで意味が変わる言葉も少なくありません。
誤字や脱字の内容によっては、受検資格を失う可能性もあります。
誤りがないか、慎重に記入を進めましょう。
あらかじめ下書きをしておく方法も有効です。
なるべく早く申込用紙を入手して申込む
土木施工管理技士試験の申込受付期間は、15日間程度と短くなっています。
出願用紙の販売開始と同時に入手した場合でも、1級は1カ月半程度、2級は1カ月程度です。
この期間内に出願書類を記入し、実務経験証明書に会社の証明を受けなければなりません。
なるべく早く申込用紙を入手し、迅速に準備を進めましょう。
もっとも第一次検定のみ出願する場合は、実務経験証明書の記入がいらないため比較的余裕があります。
しかし気が付いたら締切が過ぎていたという事態にならないよう、早めに準備を進めることがおすすめです。
実務経験が所定の年数以上あるかチェックする
土木施工管理技士試験では学歴やお持ちの資格により、出願に必要な実務経験年数が細かく定められています。
指定された年数に満たない方は、実力があっても受験できません。
実務経験の年数が要件を満たすかどうか、事前にチェックしておきましょう。
なお2級の第一次検定のみ出願する場合、実務経験の要件はありません。
実務経験期間の二重計上に要注意
複数の工事を兼務していた場合、重複期間はどちらかの工事でのみ計上可能です。
たとえば1月から7月までは東部の工事現場、7月から12月は西部の工事現場という場合、実務経験は12カ月となります。
両方を合計した13カ月にはなりません。
また複数の種類の工事を兼務していた場合は、工事の種類ごとに按分する必要があります。
たとえば年間を通して土木工事と建築工事に携わり、割合が2対1の場合を考えてみましょう。
土木工事の期間は8カ月、建築工事の期間は4カ月となります。
2級の場合はスキルや実務経験に合った種別を選ぶ
2級の試験を出願する際には、3つの種別から選択してください。
- 土木
- 鋼構造物塗装
- 薬液注入
選択できる種別はご自身の希望ではなく、実務経験によって決まります。
実務経験にマッチしない種別を選んだ場合は、出願が認められない可能性があることに注意してください。
早めに準備し、余裕を持って出願書類を作成しよう
土木施工管理技士試験は、申込用紙を入手してから締切までの期間があまりありません。
限られた期間内で、実務経験に関する会社の証明をもらう必要があるわけです。
事務手続きに日数を要するケースもありますから、あらかじめ上司や事務部門と相談のうえ、早めに準備を進めるとよいでしょう。
この機会に、これまでの職務経歴をチェックすることもおすすめです。
早めに動くことは、正しくスムーズな準備につながります。余裕を持った作成を心がけましょう。
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