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危険物乙4は難しい?合格率と難易度、試験に合格するための学習のコツも!

公開日:2022年8月23日 更新日:2024年9月25日

危険物乙4は難しい?合格率と難易度、試験に合格するための学習のコツも!

危険物乙4は難しい?合格率と難易度、試験に合格するための学習のコツも!

みなさまのなかには、危険物乙4の取得を勧められた方も多いのではないでしょうか。一方で合格率の低さに、受験しようか迷ってしまうかもしれません。危険物乙4の試験は、しっかり対策を行えば合格も十分に可能な試験です。

このため、合格率の低さをあまり気にする必要はありません。この記事では危険物乙4の特徴と難易度、合格に向けた学習のコツも含めて解説していきます。「危険物乙4にぜひ合格したい」という方は、ぜひご覧ください。


CIC危険物乙4は難しい?合格率と難易度、試験に合格するための学習のコツも!




目次

危険物乙4とは

危険物乙4とは

危険物乙4を目指す方にとって、どのような資格か知っておくことは欠かせません。ここでは2つの観点から、資格の内容を確認していきましょう。

生活や産業に欠かせない物質を扱える資格

危険物乙4は「危険物取扱者乙種4類」のことで、引火性液体が対象。以下のとおり、生活や産業に欠かせない物質に関わる資格です。

  • ガソリン
  • 灯油
  • 軽油
  • 重油
  • アルコール
  • ベンゼン

危険物乙4の資格を取ることで、危険物の取り扱いや定期点検、保安の監督といった業務を行えます。

さまざまな職業で活躍できる

危険物乙4の資格は、多くの職業で活かせます。

代表的な例を、以下に挙げました。

  • 石油貯蔵タンクを持つ企業
  • 化学工場
  • ガソリンスタンド
  • タンクローリー
  • ビル管理

たとえばガソリンスタンドでは、危険物に関する有資格者を常時必ず1人以上置かなければなりません。危険物乙4を持つ方は有資格者に該当するためシフトが組みやすくなり、職場で重宝されます。このようにさまざまな職業で活躍できる点も、危険物乙4の魅力です。

危険物乙4の合格基準と合格率

危険物乙4の合格基準と合格率

危険物乙4に限らず、試験を受ける際に合格基準や合格点を押さえておくことは重要です。また受験者にとっては、合格率も気になるポイントといえます。合格基準や合格率をしっかり確認し、スムーズな合格につなげましょう。

合格基準や合格点

危険物取扱者の合格基準は、科目ごとに60%以上と設定されています。以下に示す正答数をクリアしないと、合格できません。

試験科目 問題数 合格に必要な正答数
危険物に関する法令 15問 9問
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問 6問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問 6問
合計 35問 21問(60%)

引用:消防試験研究センター「試験実施状況」

1つでも合格に必要な正答数を満たせない科目があると、不合格になってしまいます。このため、不得意な科目に対する対策は必須といえます。すべての科目で6割以上正解できるよう、準備を進めることが重要です。

合格率は30~40%程度

危険物乙4の合格率は、30%~40%程度で推移しています。ここ数年は合格率が上昇していますが、それでも5人に2人しか合格しない試験です。楽に合格できるとはいえません。

年度 合格率
令和元年度(2019年度) 38.6%
令和2年度(2020年度) 38.6%
令和3年度(2021年度) 36.1%
令和4年度(2022年度) 31.5%
令和5年度(2023年度) 32.0%

引用:消防試験研究センター「試験実施状況」
もっとも資格試験において、30〜40%程度の合格率はよくある数字です。「危険物乙4の難易度はなぜ高い?」でも解説するとおり、合格率が低いことには理由があります。しっかり学習した方は、合格しやすい試験ですから心配はいりません。

乙種の他の類との比較

危険物乙4は、乙種の他の類と比べて合格率が低いことも特徴に挙げられます。平成28年度から5年間の合格率を、以下の表で確認していきましょう。

年度 1類 2類 3類 4類 5類 6類
令和元年度 67.9% 68.5% 68.2% 38.6% 68.7% 67.0%
令和2年度 71.5% 70.8% 70.8% 38.6% 71.2% 68.5%
令和3年度 70.5% 72.3% 71.0% 36.1% 71.0% 70.7%
令和4年度 69.4% 68.9% 71.1% 31.5% 71.0% 70.0%
令和5年度 70.0% 66.8% 69.2% 32.0% 68.4% 69.2%

出典:一般財団法人 消防試験研究センター「試験実施状況」

もちろん、危険物乙4だけが突出して難易度が高いわけではありません。初めて受験する方が多い、意欲が低い受験者もいる点は、危険物乙4の合格率を下げる代表的な理由に挙げられます。一方で乙4以外の受験者は、すでに危険物乙4に合格している場合も多いものです。一定のスキルを持つ方が多いため、合格率がアップすると考えられます。

危険物乙4の難易度はなぜ高い?

危険物乙4の難易度はなぜ高い?

危険物乙4は、合格率の低い試験です。このため難易度が高いと感じる方も、多いのではないでしょうか。

ここまで解説したとおり、危険物乙4の実際の難易度はそれほど高くありません。それにもかかわらず難易度が高いと感じる理由は、3つに分けられます。それぞれの理由について、詳しく解説していきましょう。

苦手な科目があると合格が難しい

危険物乙4は、3科目とも60%以上正解しないと合格できません。「トータルで60%の正答率」ではないため、苦手な科目を得意な科目でカバーできないことが特徴の試験です。60%の正答率は、どの科目も平均的に得点できる方にとっては高いハードルといえません。

一方で苦手な科目がある方は、困難と感じる方も多いでしょう。「苦手な科目でなかなか60%以上正解できない」ことは、難易度を上げる主な要因のひとつです。

危険物取扱者の試験に初めてチャレンジする方が多い

「はじめて受験した危険物取扱者試験は乙種4類」という方も多いのではないでしょうか。実際に危険物乙4の受験者数は、他の類の20倍前後に達しています。

初めて受験する方が多いことは、合格率を下げる方向に働きます。主な理由は以下のとおりです。

  • 試験に慣れていない
  • 合格レベルに達しない受験者も少なくない
  • 科目免除の受験者が少なく、3科目すべて受験する方が多い

難易度が高く感じる理由には、上記の項目も挙げられます。

意欲が低い方も受験するため合格率が下がる

危険物乙4の受験者は、自ら率先して受験する方ばかりとは限りません。なかには学校や会社から指示されたなど、誰かに受験するように言われて仕方なく試験を受けた方も含まれると考えられます。

意欲の低い方は、どうしてもモチベーションが低くなりがちです。合格もしにくくなるでしょう。このような方が一定数含まれることは、合格率を引き下げる方向に働きます。

もっともこの事情は、しっかり努力を重ねている方にとって合否を左右する情報ではありません。「見た目の数字よりも難易度は高くない」と考え、学習を続けましょう。

危険物乙4が人気の理由は?

危険物乙4が人気の理由

合格率が高くない一方で、危険物乙4は人気の資格ですその理由は、大きく4つに分けられます。それぞれの理由について、詳しく解説していきましょう。

資格を活かせる仕事が多い

すでに解説したとおり、危険物乙4はガソリンスタンドをはじめ、さまざまな仕事に活かせます。このことは魅力的な資格であることを示す重要な要素であり、人気となる理由のひとつといえるでしょう。

給与のアップや奨励金を受け取れる

企業によっては危険物乙4の合格者に対し、資格手当や奨励金といった金銭の支払いで報いる場合もあります。
もっともその額は、高額でない場合も多いものです。日本建設情報センターでは資格手当を受け取れる方の場合、毎月500円〜1,000円程度のアップが標準的と公表しています。

とはいえ半年から9カ月程度で受験料相当の金額を回収できると考えれば、コストパフォーマンスの高い資格といえるでしょう。収入を増やしやすい点も、危険物乙4が人気の理由に挙げられます。

学ぶ方法が豊富。あなたに合った教材を選びやすい

危険物乙4は、知名度の高い資格です。需要も高いため、豊富な学習方法が用意されていることも特徴です。
代表的な方法を、以下に挙げました。

  • 市販の参考書や問題集を用意し独学する
  • 通信講座を活用する
  • 動画や過去問サイト、アプリなど、無料のWebコンテンツを活用する
  • 講習会を受講する

たとえば市販の参考書や問題集は、多くの出版社からさまざまな書籍が発売されています。なかには、マンガをふんだんに取り入れた参考書もあるほどです。

あなたに合った教材を選びやすいことも、魅力のひとつに挙げられます。

乙種の他の資格を取りやすい

危険物乙4を取得した方は、乙種に属する他の資格を取りやすくなることも人気のひとつに挙げられます。

乙種1類~3類・5類・6類を受験する際には3科目受験する必要はなく、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」のみ受験すればよいわけです。

勉強時間も試験も短く済ませられることは魅力です。試験会場によっては、複数の試験を同時に受けることも可能です。甲種への足掛かりにしたい方も、科目免除を上手に活用することで目標に近づきやすくなります。

乙4の合格に近づく4つのポイント

乙4の合格に近づく4つのポイント

危険物乙4は合格率こそ低いものの、正しく準備すれば十分合格できる試験です。合格に近づくためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここからは4つのポイントを取り上げ、詳しく解説していきます。

文系の方でもしっかり準備すれば合格できる

乙4に限らず、危険物取扱者試験は「知っているか、知らないか」を問う問題が多数あります。正しい知識を得ているかどうかが、合否を分けるといえるでしょう。

また計算問題も高校受験のレベルで十分解けますので、難しい計算式を覚える必要はありません。

このため文系出身の方でも、しっかり準備すれば十分に合格可能な試験です。先入観を持たず、テキストに沿って学習を進めることが合格への近道です。

試験の範囲を網羅した教材を選ぶ

危険物乙4は、3科目ともまんべんなく得点しなければなりません。教材を選ぶ際には、試験の範囲を網羅したものを選ぶことが重要です。通信講座やテキスト、講習会を活用する場合は、この点を気にする必要はありません。合格のために必要な内容をすべて網羅した形で提供されていることが、その理由です。

一方で無料のWebコンテンツや動画を使う場合は、注意が必要です。得意な分野ばかり勉強を進めていると、本番で苦手な科目を得点できず、不合格になるリスクが高まります。このような教材を使う場合は、意識して試験の範囲を網羅するようカリキュラムを考えましょう。特に苦手な科目ほど、率先して学ぶ姿勢が欠かせません。

あなたに合った学習方法で学ぶ

危険物乙4を学ぶ方法は、数多くあります。あなたに合った方法を選んで学習を進めることで、合格へ近づけます。
選び方の例を、以下に挙げました。

  • 何度も受験できない方やペースメーカーが欲しい方は、通信講座による学習
  • 費用を抑えつつ専門家監修の教材で学びたい方は、参考書などを使った独学
  • マンガが好きな方や文字ばかりの文章に慣れない方は、マンガを主体とした参考書
  • 対面での講義を希望する方は、講習会の活用

これまでの学習方法を振り返り、成果のあった方法を選んで学ぶことをおすすめします。

間違えた問題を重点的に見直す

練習問題や過去問を解いた後、点数を確認して終わりにしている方はいないでしょうか。このような学習の進め方は、大変もったいないものです。

間違えた問題を重点的に見直すことが、合格への近道といえます。間違えた問題は、あなたが理解していない項目を示しています。テキストなどを参照して見直し、正しく理解することで知識が増え、合格へ近づけるわけです。可能であれば他の選択肢もチェックし、「なぜ他の選択肢は不正解なのか」という理由も確認するとよいでしょう。

乙4の試験は五肢択一式ですから、1問で5つの知識を得られる点は大きなメリットです。学習も飛躍的に進むことでしょう。

過去問を解くだけの対策は避けよう

過去問を解くだけの対策は避けよう

危険物乙4の対策として、過去問の活用は有効です。しかし過去問ばかりを使った試験勉強は、あまりおすすめできません。ここからは、過去問を解くだけがおすすめできない理由について、3つの観点から解説します。

過去問に頼る学習方法のデメリット

過去問を中心とした学習方法には、以下に挙げるデメリットがあります。

  • 危険物の知識を体系的に理解できない
  • 新しい知識を問う問題に対応できない
  • 問題文を変えられると誤答してしまう

過去問はテキストと異なり、体系的な説明をする教材ではありません。このため過去問ばかりを解いて学習を進めると、ばらばらの知識ばかりを持つことになります。複合的な分野の知識を問う問題が出題された場合には、対応できなくなるでしょう。なによりも資格を取った後、仕事をする際に困った事態となりかねません。

加えて過去問は、その時点で有効な知見や法令に則って出題されています。最新の知見や法令を問う問題に対応できないことは、過去問の弱点といえるでしょう。

また危険物乙4を目指す方のなかには、問題文や選択肢を丸暗記して対応する方もいるのではないでしょうか。この方法を取ると、問題文や選択肢を少し変えられただけで簡単に誤答してしまいます。丸暗記は避け、意味を理解した学習方法を取ることが重要です。

3つのステップで学ぶことをおすすめ

危険物乙4を学ぶ際には以下に挙げる3つのステップで進めることにより、体系的な知識が身につきます。

  1. テキストや動画教材で、知識をしっかり得る
  2. テキストに付属するテストを解き、解説の内容を理解する
  3. テキストを使った学習が終わったら、模擬試験や過去問を解く

やみくもに過去問を解いても、合格には近づけません。テキストを使って正しい知識を得ることで問題を解きやすくなり、挫折しにくくなることは大きなメリットといえます。前提とする知識が少ない方ほど、テキストを使った学習を重視することが合格への近道です。

CICの「危険物乙4講座」で合格に近づける

CIC日本建設情報センターでは、「危険物乙4講座」を開講しています。合格に絞った内容のテキストと問題集、動画教材のセットで、乙4の取得を後押しします。テキストはなるべく易しく、動画教材による講義では考え方を学べることが特徴です。

人気No.1講師による解説で、難しい内容でもスムーズに理解できます。合格できるテクニックを学べることもメリットといえるでしょう。テキストや動画教材で知識をインプットし、問題集で理解した内容を確認してみてください。良質な教材の活用により、合格へ近づけます。
日本建設情報センター(CIC)の危険物取扱者講座について詳しく見る

まとめ

危険物乙4のまとめ

危険物乙4は、社会で求められる重要な資格です。しっかり学べば十分に合格可能ですから、手に職を付けたい方にはおすすめの資格といえるでしょう。合格後は収入のアップも期待できます。

さまざまな学習方法がありますが、専門家が監修し体系的に学べる方法がおすすめです。CIC日本建設情報センター「危険物乙4講座」はカリキュラムを厳選し、内容を理解しやすいよう工夫されています。しっかり学ぶことで合格に近づける教材です。

一度の受験で資格を取得したい方は、ぜひ申込をご検討ください。


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