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安全管理者選任時研修とは?安全管理者の業務内容や選任条件、講習内容について詳しく解説

公開日:2025年2月19日 更新日:2025年2月19日

安全管理者選任時研修とは?安全管理者の業務内容や選任条件、講習内容について詳しく解説

安全管理者選任時研修とは?安全管理者の業務内容や選任条件、講習内容について詳しく解説

「会社から安全管理者の資格が必要だから取ってほしいといわれたけど、どう取得すればよいの?」と疑問を抱いている方もいるでしょう。安全管理者は、安全管理者選任時研修を受講することで業務に従事できます。ただし、受講方法は複数あるため、自分に適した方法を選んで受講することが大切です。

この記事では、安全管理者選任時研修の概要について詳しく解説します。安全管理者の業務内容や選任条件、講習内容なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。


CIC安全管理者選任時研修

目次

安全管理者選任時研修とは

Web

安全管理者選任時研修とは、安全管理者を選任する際に受講してもらう研修のことです。安全な職場環境を構築するために必要な知識を研修で学習します。

安全管理者は、労働者の安全・健康を守る役割を担うため、責任の大きな仕事です。作業環境に応じて事故や災害のリスクを把握し、適切に安全管理する必要があります。

まずは、安全管理者の基本的な概要や研修を修了するメリットについてみていきましょう。

安全管理者の業務内容

安全管理者は、作業現場にある設備や作業方法などを確認し、危険があればすぐに防止するための措置を講じる仕事です。具体的な業務内容としては、以下のようなものがあります。

  1. 建設物・設備・作業場所や作業方法に危険がある場合に応急措置または防止措置を行う
  2. 安全装置・保護具・危険防止のための設備・器具の定期的点検や整備
  3. 作業の安全についての教育・訓練
  4. 発生した災害原因の調査・対策の検討
  5. 消防および避難の訓練
  6. 作業主任者その他安全に関する補助者の監督
  7. 安全に関する資料の作成、収集および重要事項の記録

引用:厚生労働省

現場で労働災害が発生しないよう、安全面に関してさまざまな業務を担います。非常に責任のある仕事といえるでしょう。

衛生管理者との違い

安全管理者と類似した資格に衛生管理者があります。衛生管理者は、衛生上の観点から労働者の安全や健康を守る仕事のことです。どちらも重要な役割を担うことは変わりませんが、役割が異なります。

例えば建築業の場合、安全管理者と衛生管理者の役割・業務の例は以下のとおりです。

項目 安全管理 衛生管理者
役割 高所作業や重機の操作、クレーン作業などでの事故を防ぐため、安全対策を講じ、作業員に安全教育を行う。また、現場での危険源を特定し、それに対する措置を講じることが求められる 熱中症対策として水分補給や休憩の指示を出すこと、現場で発生する粉塵や有害物質からの健康リスクを減らすための対策を講じる
業務例
  • 作業前のリスクアセスメントや安全確認
  • 作業計画の作成
  • 事故発生時の対応
  • など

  • 健康診断の実施
  • 作業環境の温湿度管理
  • 健康リスクの評価
  • など

安全管理者は、現場で行う業務や作業を軸に考えて、労働者の安全・労働災害防止に必要な措置を講じる仕事です。
一方、衛生管理者は現場の環境を軸に考えて、労働者に起こりうる健康被害を防ぐ措置を講じます。

どちらも労働者の安全や健康を考えている点は同じですが、何を軸に考えるのかという点が異なるため、事前に把握しておきましょう。

安全管理者取得のメリット

安全管理者の資格を取得するメリットは、主に以下のとおりです。

  1. 仕事の幅が広がる
  2. 技術者としての付加価値が高まる
  3. キャリアアップなどにつながる

安全管理者の資格を得ることでこれまで行えなかった仕事に従事できます。企業からより信頼される人材となり、技術者としての付加価値が高まるでしょう。

技術者としての付加価値が高まればキャリアアップなどにつながります。今までよりも年収が上がったり待遇がよくなったりするでしょう。

安全管理者選任条件

チェック

ここまで安全管理者の概要を解説しましたが、どのような場所で安全管理者の選任が必要なのでしょうか。安全管理者は、常時50人以上の従業員がいる事業場では、1人以上の安全管理者の配置が義務づけられています。

安全管理者の選任が必要な業務

また、安全管理者の選任が必要な業種は、以下のとおりです。

必要な業種
林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業、製造業(物の加工業を含む)、電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業、各種商品小売業、家具・建具・じゅう器小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業、機械修理業

安全管理者の受講資格

安全管理者選任時研修は、どなたでも受講することができますが、安全管理者に選任されるためには、この研修を修了した者で、次のいずれかに該当する方が条件となります。

  1. 大学または高等専門学校における理科系統の学科を修めて卒業した者で、その後2年以上の産業安全の実務に従事した経験を有する者
  2. 高等学校において、理科系統の学科を修めて卒業した者でその後4年以上の産業安全の実務に従事した経験を有する者
  3. 大学または高等専門学校における理科系統以外の学科を修めて卒業した者で、その後4年以上産業安全の実務に従事した経験を有する者
  4. 高等学校において理科系統以外の学科を修めて卒業した者で、その後6年以上産業安全の実務に従事した経験を有する者
  5. 上記以外の者については、産業安全の実務に従事した経験が7年以上の者

安全管理者任命される部署

また、安全管理者として任命される方は、一般的に以下の部署から選ばれます。

  1. 生産部門(製造業、建設業など)
  2. 設備管理部門
  3. 総務部門(中小企業)
  4. 品質管理部門
  5. 人事部門(研修担当)
  6. 現場のリーダーや監督者

上記の部署で働く方は、現場での作業や設備の安全を確保するための実務経験を豊富に積んでいます。そのため、安全管理に必要な知識を有しているとして、安全管理者に選任されやすい傾向です。

安全管理者選任時研修の受講方法と講習内容

安全管理者選任時研修の受講方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、講習内容と受講方法のそれぞれをみていきましょう。

安全管理者選任時研修の受講方法

安全管理者選任時研修の受講方法は大きく分けて以下の3パターンです。

  1. 各講習機関の講習に参加する
  2. 出張講習を依頼する
  3. Web(オンライン)講座を受講する

それぞれの受講方法を解説していきます。

各講習機関の講習に参加する

一般的なのは各講習機関が開催する講習に参加することです。講習に参加する場合、講師を用意したり自分たちで会場を設けたりする必要がありません。

ただし、受講者にスケジュールを調節してもらったり現地まで足を運んだりしてもらう必要があります。また、講師の説明を聞きながら進めるタイプの講習なので、聞き逃した箇所や一度で理解できなかった箇所を簡単に復習できません。

講習の参加に慣れている方向けの受講方法といえるでしょう。

出張講習を依頼する

出張講習に対応している機関に自社で講習してもらう方法です。事業所まで来てもらうため、現地に足を運ぶ必要がなく講師の用意も不要です。

ただし、講師の出張費用や宿泊費用などが含まれる場合、ほかの受講方法よりもコストがかさみます。また、受講人数が少ないと出張講習を依頼できないケースもあります。

Web(オンライン)講座を受講する

Web(オンライン)講座で受講する方法もあります。Webであれば、現地に足を運んだりスケジュールを調整したりする必要がありません。加えて、専門講師の動画講義スタイルなので出張費用や宿泊費用の負担も不要です。

また、動画講義は巻き戻しや一時停止なども自由です。一度で理解できなかったり何度か説明を聞いてじっくり理解したかったりする場合でも、他人を気にすることなく自分のペースで学習できます。

受講人数に関係なく受講できるため、受講方法にお悩みの場合におすすめの方法といえるでしょう。

安全管理者選任時研修の講習内容

以下の表は、安全管理者選任時研修の講習内容をまとめたものです。

講習科目 時間
安全管理 3時間
事業場における安全衛生の水準の向上を図ることを目的として、事業者が一連の過程を定めて行う自主活動
※危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置を含む。
3時間
安全教育 1.5時間
関係法令 1.5時間
合計 9時間

講習は学科のみで合計9時間の内容で実施されます。実技講習はないため、学科を通して知識・技術を身につけなければなりません。労働災害防止の観点から、講習は集中して取り組みましょう。

先ほど解説した受講方法の中から自分に適したものを選んで受講してみてください。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座

Web受講

CIC日本建設情報センターでは、安全管理者選任時研修のWeb(オンライン)講座を提供しております。受験者がモチベーションを維持しつつ、効率的に学習を進められるのが特徴です。

ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座について詳しく解説します。

顔認証システムの導入

CIC日本建設情報センターのWeb講座では、顔認証システムを導入しています。顔認証システムは、本人が画面の前に座っていなければ学習が進まないシステムなので、受講が修了すれば席の前で学習したことの証明につながります。

「本人が席に座って学習しているか確認できないから不安…」と感じる事業者にとっても安心のシステムといえるでしょう。

動画講義なので自由に視聴できる

Web(オンライン)講座は動画講義なので、視聴スタイルが自由です。巻き戻しや一時停止などが自由にできることから、自分の理解力に合わせて学習を進められます。

「重要そうなポイントだからノートにまとめながら勉強したい」「一度では理解できなかったから何度か聞き直したい」など、複数回聞きながら理解を深めたい場面もあるでしょう。
Web(オンライン)講座であれば、このような学習スタイルも実現しやすいのが魅力といえます。

2種類の修了証を用意している

CICでは、カード版とPDF版の2種類の修了証を取り揃えています。申し込みの際に選んだ種類の修了証を受け取ることが可能です。

例えば、PDF版は、Web講座修了後すぐにダウンロードできるのがメリットです。一方、カード版の修了証は携帯のしやすさから、現場で修了証をすぐ提示できます。それぞれでメリットがあるので、自分に適したほうの修了証を受け取りましょう。

まとめ

この記事では、安全管理者選任時研修の概要について詳しく解説しました。

安全管理者選任時研修とは、安全管理者を選任する際に受講してもらう研修のことです。常時50人以上の従業員がいる事業場では、1人以上の安全管理者の配置が義務づけられています。

安全管理者選任時研修を受講する際、方法としては各講習機関の講習への参加、出張講習の依頼、Web講座の受講など主に3パターンあります。おすすめなのは、自由に受講が可能であるWeb講座です。

CIC日本建設情報センターでは、安全管理者選任時研修のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。


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