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【研削砥石特別教育】自由研削砥石と機械研削砥石の違いを解説!

公開日:2024年6月18日 更新日:2024年6月18日

【研削砥石特別教育】自由研削砥石と機械研削砥石の違いを解説!

研削加工の仕事では研削砥石の取替えを行う場合、研削砥石の取替え等業務特別教育を受講する必要があります。

研削加工は自由研削と機械研削の2種類があります。それぞれに特別教育があり、研削加工で砥石の取替えに従事するものはどちらかを受講しなければいけません。

自由研削と機械研削の主な取扱機械の違いと、研削砥石の取替え等業務特別教育の内容について解説いたします。


CIC自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育




目次

研削加工に必要な研削砥石の種類

研削加工に必要な研削砥石の種類

研削加工に必要な研削砥石には、自由研削砥石と機械研削砥石の2種類に別れています。それぞれの違いは取り扱う機械の種類です。

自由研削で取り扱う機械と機械研削で取り扱う機械についてそれぞれ挙げてみました。

自由研削で取り扱う機械

自由研削砥石は携帯グラインダーや卓上用電気グラインダーなどに取り付けます。溶接で盛り上がった部分を削ったり(ビート取り)や、部品の不要な出っ張った部分を削り取る(バリ取り)というような作業で使用します。

自由研削はグラインダーや高速カッターなど、手に持って作業するのが主です。

自由研削砥石の取替え等業務で特別教育が必要な主な機械です。

  • 携帯グラインダー(ポータブル・ジスク・バーチカル・ハンド他)
  • 卓上用電気グラインダー
  • スインググラインダー
  • ワゴングラインダー
  • ワゴングラインダー
  • 高速カッター

機械研削で取り扱う機械

機械研削砥石は、工業機械に取り付けて使用します。自由研削砥石とは違って手に持って作業することが難しい加工物用です。

自由研削砥石の取替え等業務で特別教育が必要な主な機械です。

  • 円筒研削盤
  • 内面研削盤
  • 平面研削盤
  • 心なし研削盤
  • ならい研削盤
  • 工具研削盤
  • ねじ研削盤
  • 歯車研削盤
  • その他研削盤

自由研削と機械研削の違い

自由研削と機械研削の違い

金属加工で必要な研削砥石は、自由研削砥石と機械研削砥石の2種類があります。自由研削と機械研削の違いは取り扱う機械です。

それぞれ研削砥石の取り扱いを誤ると重大な事故を招く危険性があるため、作業員には高い知識が求められます。

研削砥石の取替え等業務特別教育も自由研削と機械研削にわかれており、それぞれ内容にも違いがあります。

従事する業務内容を確認し、受講する特別教育を選ぶ必要があります。

研削砥石の取替え業務をするには、なぜ特別教育の受講が必要か?

特別教育

研削作業とは、研削砥石を高速回転させて行います。手に持って作業するグラインダーにしても工業用の研削盤にしても機械の主軸に砥石を取り付け回転させて切断します。

砥石がダイヤモンドホイールのように金属の台にくっついているものとは違って、安全基準が異なります。

研削砥石の取り扱いを誤れば、砥石が破損し重大な事故を招いてしまうこともあります。作業員に高い知識がなければ非常に危険な作業となるのです。

労働安全衛生法(労働安全衛生規則)では、研削砥石取替え業務・試運転業務は危険の伴う業務と定められており、特別教育の受講を義務づけています。

特別教育の受講をさせずに作業員を従事させた場合には、事業者にペナルティが課せられることになっています。

自由研削砥石の取替え等業務特別教育

自由研削砥石の取替え等業務特別教育

自由研削砥石の取替え等業務特別教育を受講するにあたり、内容の解説をいたします。

自由研削砥石は、グラインダーや電気カッターなどの手で持って作業を行う電動工具が対象となっています。該当する作業員は自由研削砥石の取替え等業務特別教育を受講しなければいけません。

受講は学科・実技を1日にまとめて行うことが多く、併せて6時間以上かかります。長丁場にはなりますが1日で業務に従事できるようになりますので早めに取得することをおすすめします。

自由研削砥石の取替え等業務特別教育カリキュラム

自由研削砥石の取替え等業務特別教育の講座は、学科と実技を受講します。

学科は基礎知識と取付け・試運転の方法についての知識と関係法令を身につけるカリキュラムとなっています。

教育科目 受講内容 受講時間
自由研削用研削盤、自由研削砥石、取付具等に関する知識
  • 自由研削用研削盤の種類及び構造並びにその取扱い方法
  • 自由研削砥石の種類、構成、表示及び安全度並びにその取扱い方法
  • 取付け具・覆い・保護具
2時間
自由研削用砥石の取付け方法及び試運転の方法に関する知識
  • 自由研削用研削盤と自由研削用砥石との適合確認
  • 自由研削用砥石の外観検査及び打音検査
  • 取付け具の締付け方法及び締付け力
  • バランスの取り方
  • 試運転の方法
1時間
関係法令
  • 法、労働安全衛生法施行例(昭和47年年政令第318号)及び安衛則中の関係条項
1時間
実技教育
  • 自由研削用砥石の取付け方法及び試運転の方法
2時間
合計 4時間

自由研削砥石の取替え等業務特別教育受講料

自由研削用砥石の取替え等業務特別教育は、全国の講習機関で開催されています。どこで受講しても構いません。

費用としては約1万円~1万4,000円程度が相場のようです。

学科のテキストは受講料に含まれていることが多く、主催団体によっては会員と非会員で受講料が違う場合があります。

自由研削砥石の取替え等業務特別教育Web講座

CIC日本建設情報センターは、自由研削砥石の取替え等業務特別教育のWeb講座を実施しています。

顔認証システムを搭載したWeb講座で、いつでもどこでも受講することができます。またWeb講座に起こりやすいミスや不具合などの対応もされており安心です。

  • 登録した顔写真と受講者の顔を照合
  • 不正受講があれば講義は自動で停止
  • 速度・再生時間の変更を防止

カリキュラムと講座内容

内容 受講時間
自由研削用研削盤、自由研削用砥石、取付け具等に関する知識 2時間4分
自由研削用砥石の取付け方法及び試運転の方法に関する知識 1時間5分
関係法令 1時間8分
合計 1時間17分

実技については、各事業者で2時間以上実施することが必要です。

CIC(日本建設情報センター)では実施方法のポイントをまとめた「実技教育サポート動画+PDF資料」を送付しています。また学科カリキュラムのみeラーニングにて受講することも可能です。益々手軽に受講できるのが嬉しい点です。


CIC自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育

機械研削砥石の取替え等業務特別教育

機械研削砥石の取替え等業務特別教育

機械研削砥石の取替え等業務特別教育を受講するにあたり、内容の解説をいたします。

機械研削砥石は、平面研削盤や円筒研削盤など工作機械が対象となっています。特別教育の対象者については自由研削砥石の取替え等業務特別教育と大きな違いはありません。

ただ取り扱う機械によって内容に違いがあり、受講時間も違うため注意が必要です。

機械研削砥石の取替え等業務特別教育カリキュラム

機械研削砥石の取替え等業務特別教育の学科と実技の講座のカリキュラムは以下の通りです。

機械研削砥石の特別教育講座は、機械研削用の砥石盤や砥石、取付け具などを中心に学びます。

教育科目 受講内容 講習時間
機械研削用研削盤、機械研削用砥石、取付け具などに関する知識
  • 機械研削用研削盤の種類及び構造並びにその取扱い方法
  • 機械研削用砥石の種類、構成、表示及び安全度並びにその取扱い方法
  • 取付け具・覆い・保護具・研削液
4時間
機械研削用砥石の取付け方法及び試運転の方法に関する知識
  • 機械研削用研削盤と機械研削用砥石と適合確認
  • 機械研削用砥石の外観検査及び打音検査
  • 取付け具の締付け方法及び締付け力
  • バランスの取り方・試運転の方法
2時間
関係法令
  • 法、労働安全衛生法施行例(昭和47年政令第318号)及び安衛則中の関係条項
1時間
実技教育
  • 機械研削用砥石の取付け方法及び試運転の方法
3時間
合計 10時間

自由研削砥石の取替え等業務特別教育受講方法

機械研削砥石の取替え等業務特別教育の受講は4つの方法があります。

  1. 特殊教育主催の会場へ出張して受講
  2. 外部より講師を招いて特別教育を自社で受講
  3. 自社内の従業員等が講師となって受講
  4. 通信教育で受講

自由研削砥石の取替え等業務特別教育受講料

機械研削砥石の取替え等業務特別教育は、全国の講習機関で開催されています。どこで受講しても構いません。

受講料
約1万円~2万円程度

学科のテキストは受講料に含まれていることが多いです。

学科のみの講習を行っている講習機関もありますので、その場合は実技は別途講習しなければいけません。


CIC自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育

まとめ

自由研削砥石の取替え等業務特別教育

研削砥石には自由研削砥石と機械研削砥石があり、それぞれ取扱う機械によって異なる特徴があります。その違いに伴って受講しなければいけない特別教育にも違いがあります。

どの業務に従事するかによって学ぶ内容に違いがありますので、しっかりと確認をした上で受講するようにしましょう。

研削砥石に関する業務は危険を伴うため必ず特別教育を受講する必要があり、もし怠った場合には事業者にペナルティが与えられます。

従業員の安全確保のために、また自分の身を最低限守るために必ず研削砥石の取替え等業務特別教育を受講し、知識を取得しておくことが大切です。


CIC自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育

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