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研削砥石の特別教育はWebで受講可能!Web講座の特徴とメリットを解説します

公開日:2024年5月31日 更新日:2024年6月4日

研削砥石の特別教育はWebで受講可能!Web講座の特徴とメリットを解説します

研削砥石の作業で交換や試運転と言った作業を行う場合は、特別教育の受講が法令で義務付けられています。今回は研削砥石で必要な特別教育の概要とカリキュラム、Web受講ができるメリット、特徴について解説していきましょう。


CIC自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育




目次

研削砥石の特別教育とは

研削砥石

研削砥石(けんさくといし)の作業は資格がなくとも作業を行えますが、砥石の交換や交換後の試運転を行う際には特別教育を受ける必要があります研削砥石の特別教育について詳しくみていきましょう。

研削砥石とは

研削砥石は動力を使って高速で砥石を回転させて対象物を削ったり磨いたり、切断できる工具です。さまざまな種類があり、用途に応じて使い分けます。

研削砥石で特別教育が必要な時

研削砥石を使って研磨や切断の作業を行う場合には資格は必要なく、誰でも行えます。しかし、摩耗した研削砥石の取り替えを行ったり試運転を行なったりする場合は、使用する機械に応じた特別教育を受講し、修了しなければなりません。

研削砥石は使用し続けると摩耗していくので、取り換える必要があります。また作業状況によって種類の違う研削砥石に取り換える場合も出てくるので、特別教育を修了した資格を持っておくと企業側から大変重宝されます

特別教育を行なわないと罰せられる

特別教育を行っていないものが研削砥石を取り替えたり、試運転を行なったりするとどうなるのでしょうか?
特別教育は労働安全衛生法で定められている義務(危険が伴う業務)なので罰則の対象です。違反した場合は6ヶ月以下の懲役刑または50万円以下の罰金に処せられます。

研削砥石の特別教育のカリキュラム

学習

研削砥石の特別教育には2種類あり、自由研削といし特別教育機械研削といし特別教育があります。それぞれのカリキュラムについて詳しくみていきましょう。

自由研削といし特別教育

自由研削といし特別教育は、主に家庭のDIYでも使うようなグラインダーが対象で、以下の機械に対しての特別教育です。

  • ワゴングラインダー
  • スインググラインダー
  • 切断機
  • 卓上グラインダー
  • 携帯用グラインダー

カリキュラムの内容は、4時間の学科と2時間の実技で合計6時間です。

学科 自由研削用研削盤、自由研削用といし、取り付け用具などに関する知識 2時間
自由研削用といしの取付方法及び試運転の方法に関する知識 1時間
関係法令 1時間
実技 自由研削用といしの取り付け方法及び試運転の方法 2時間

機械研削といし特別教育

機械研削といし特別教育は工場内に設置された切削盤に対する特別教育です。

  • 歯車研削盤
  • ねじ研削盤
  • 工具研削盤
  • ならい研削盤
  • 心なし研削盤
  • 平面研削盤
  • 内面研削盤
  • 円筒研削盤など

カリキュラムの内容は学科7時間、実技3時間の合計10時間の特別教育となっており、2日間かけて行われます。

学科 機械研削用研削盤、機械研削用といし、取付け具などに関する知識 4時間
機械研削用といしの取り付け方及び試運転の方法に関する知識 2時間
関係法令 1時間
実技 機械研削用といしの取り付け方法及び試運転の方法 3時間

研削砥石の特別教育はWebで受講できる

オンライン受講

特別研石の特別教育の学科はWebでも受講可能です。CIC日本建設情報センターでは、「自由研削といしの取り替え等の業務に係る特別教育」としてのWeb講座を実施しています。受講料は9,900円(税込)で以下の内容がWebで受けられます

講義内容は次のように構成されており、法令で定めた時間より若干長いです。

自由研削用研削盤、自由研削用といし、取付け具等に関する知識 2時間4分
自由研削用といしの取り付け方法及び試運転の方法に関する知識 1時間5分
関係法令 1時間8分

グラインダ安全必携「研削といしの取り替え・試運転関係特別教育用テキスト」と映像教材を基に学べます。修了した時には修了証がPDFで即時ダウンロード可能で、カード型修了証が必要な場合はプラス550円(税込)で一週間前後に届きます。

ただし、Webでの特別教育は学科のみです。実技については各事業所で2時間以上の実施が必要です。

研削砥石の特別教育はWebで受けるメリットとは

learning

研削砥石の特別教育をWebで受けられるメリットについてみていきましょう。

どこででも受けられる

Webで受けられるメリットはどこにいても受講できる点です。わざわざ会場まで受けに行く必要がなく事業所あるいは自宅でも受けられます。

何度でも復習できる

会場での講義だと一度きりになりますが、Webの場合は何度でも動画再生ができるので復習したい時にも非常に便利です。

好きな時間に受講できる

Webだと時間の制限なく受けられます。自宅で夜間や土日に好きな時間に受講できるのが大きなメリットです。

Web講座を受ける際の注意点

注意

Web講座を受ける際にはいくつかの注意点があります。

講義の視聴期限がある

視聴期限があるので注意しましょう。受講開始日より45日間です。

受講料と商品の送付タイミングについて

受講料は税と送料込みで、教材の代金が含まれています。また入金の確認ができ次第順次送付となります。

実技教育は各事業所で行う

Web講座はあくまで学科のみとなっているため、実技教育については2時間以上各事業所で行う必要があります。学科のWeb講座受講後、所定の時間の実技教育が終わった際には、実技教育の実施を証明する署名蘭が修了証の裏面にあるので、署名をお願いします。

顔認証システム付きのWeb講座である

Webの場合での問題点として、遠方の端末から受講するため、最悪の場合他人がなりすまして講座を受ける恐れがあります。そのような不正行為を防ぐために、顔認証システムを追加したWeb講座になっていることが大きな特徴です。顔認証システムとは、受講者の顔写真をあらかじめ登録し、実際の受講者と顔写真の人物か同一化を審査する機能です。

顔認証システムがあることで、不正受講や他人のなりすましだけでなく、本人が受講していても他の事をするなどよそ見をする行為の抑制につながります。不正受講と判明すれば講義が自動的に停止します。

速度や再生時間の変更ができなくなっている

Webの動画の場合速度や再生時間を変更、早送りなどする恐れがあるため、それらの行為が一切できない仕組みになっています。

Web以外の方法で研削砥石の特別教育を受けるには

会場

Webのデメリットは実技講習ができないことです。また機械研削といしの特別教育の場合は専門性が高いため、Web教材があまりありません。そのためWeb以外の方法で特別教育を受ける必要があります。

講習会場で受ける

自由研削といし、機械研削といし取り替え作業特別教育双方とも、都道府県にある職業訓練センターなどで講習会を定期的に行っています。講習会場の場合は学科に加えてその場で実技も受けられるのが大きなメリットです。所定の教育がすべて終われば特別教育修了証が手渡されます。

自社などに出張してくれるサービスを利用

大きな事業所などでは講習会場に作業員を向かわせずとも、自社に講師を出張してもらうサービスを利用する方法もあります。出張サービスの場合は会場での受講と違い、法令で定められた時間を守れば事業所独自のカリキュラムも可能です。また参加する作業員も、会場より細かい質問などをしやすいため、会場で受けるよりも、より高度な教育が受けられます。

自社で講習を行うために講師を育成する

出張サービスは、どうしてもそれなりの料金がかかるため、自社で特別教育ができる講師がいると便利です。研削といしの取り替え等業務特別教育を行う講師を育成する講座があり、特別教育を受講して実際に研削砥石の交換や試運転の経験があれば講座を受講できます。

そしてインストラクターになる講師が事業所内にいれば、わざわざ出張で外部から講師を呼ぶ必要も作業者を会場に向かわせる必要もないので、非常に効率よく特別教育を実施できます

まとめ

研削砥石

研削砥石を使った作業自体に資格は必要ありませんが、摩耗した砥石の交換や交換後の試運転には特別教育を受講しなければ法令で罰則となります。

特別教育には「自由研削といし特別教育」と「機械研削といし特別教育」の2種類あり、それぞれカリキュラムが異なります。特別教育には学科と実技がありますが、学科についてはWeb教育もあるので、自由な時間に好きなだけ学科が受けられ、実技に備えることも可能です。


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