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玉掛けの業務に係る特別教育の修了証は必ず必要?修了証の期限や記載事項もていねいに解説

公開日:2024年6月3日 更新日:2024年6月3日

玉掛けの業務に係る特別教育の修了証は必ず必要?修了証の期限や記載事項もていねいに解説

玉掛けの業務に係る特別教育は、玉掛け作業に従事するすべての作業員が受講すべき講習です。そしてこの講習を受講し、修了していることを証明するのが修了証となります。

では、この修了証に関しては、誰がどのように発行してくれるのでしょうか?また、現場で作業するためには、この修了証が必ず必要なのでしょうか?

こういった疑問を解決するため、玉掛けの業務に係る特別教育の修了証に関して紹介します。


CIC玉掛けの業務に係る特別教育




目次

玉掛けの業務に係る特別教育とは?

玉掛け

玉掛けの業務に係る特別教育(以下:玉掛け特別教育)とは、業務上玉掛けの作業に従事するすべての作業者が受講し、修了することを義務付けられている講習です。玉掛け特別教育を修了することで従事できるのは、制限荷重1t未満の玉掛け作業に限られます。制限荷重1t以上の玉掛け作業に従事するためには「玉掛け技能講習」という講習を修了し、その後試験に合格しなければいけません。

玉掛け特別教育に関しては、作業者の方が受講する義務があるのと同時に作業者を雇用する事業者にも「修了してもらう」義務があります。

玉掛け特別教育は事業者の方が率先して受講を促し、確実に全作業員が修了すべき講習です。

学科教育と実技教育を受講する

玉掛け特別教育は学科科目と実技科目に分かれています。学科科目は全4科目を合計5時間以上受講しなければいけません。科目ごとに最低受講時間が決められており、規定以上の時間の受講で修了となります。実技科目も2科目あり、合計4時間以上の受講が必要です。

玉掛け特別教育は業務上必須の講習であるため、受講は就業時間内の受講となります。合計で9時間以上の受講時間が必要ですので、2日間かけて修了するのが一般的です。

受講は自社内でも可能

玉掛け特別教育のカリキュラムは厚生労働省にて定められており、このカリキュラムに沿った内容で受講しなければいけません。受講方法は大きく分けて2つあり、外部の団体や企業が開催する講習を受講するか、自社内で講習を実施するかの二択となります。

自社内で受講する場合には3つの方法があり、1つは外部から講師を招いて講習を行ってもらう方法、もう1つは自社内で講師役を選任して自社内で完結させる方法、最後がWeb(オンライン)講座を受講する方法です。

どの方法にもメリット・デメリットがありますが、比較的デメリットが少ないのはWeb(オンライン)講座の受講でしょう。

Web(オンライン)講座の受講や、自社内で講師を選任する方法の場合、問題となるのが修了証に関してです。この点にポイントを絞って解説していきましょう。

玉掛けの業務に係る特別教育の修了証

玉掛けの特別教育

玉掛け特別教育を受講した証となるのが修了証です。この修了証がないと、仮に作業現場で急に玉掛け作業の資格があるか問われた場合、資格を持っていることを証明できません。

作業をする場合は、常に修了証を携帯していることがベストです。そのためには修了証の発行が重要になりますが、自社内で講師役を選任し、完結させる玉掛け特別教育の場合、修了証は誰が発行するのかという問題があります。

では、そもそも修了証とは誰が発行し、どのような効力を持つのか説明していきましょう。

取得した団体等から発行されるケースが多い

外部団体が開講する講習を受講した場合や、外部の団体から自社に講師を招いて玉掛け特別教育を実施した場合、その外部団体が修了証を発行してくれるのが一般的です。むしろ、修了証を発行してくれない団体は利用しない方がいいと言えます。

修了証の形式はそれぞれであり、とくに決まった形式はありません。しかし、外部団体が認めた修了証という点では、ある程度信頼性がある修了証と見てもらえるでしょう。

自社内で玉掛け特別教育を完結させる場合は、自社で修了証を発行するしかありません。それでも十分効力はあるのですが、作業現場の他社から見れば信用できる修了証ではないと思われる可能性があります。

修了証に期限はない

玉掛け特別教育の修了証に有効期限はありません。更新の必要もありませんので、一度資格を取得してしまえば、いつまでも活用できます。もちろん転職しても修了証の効力は変わりませんので、その点は安心です。

修了証の発行義務はない

玉掛け特別教育は国家試験のような資格ではありません。そのため、国や自治体が修了証を発行することはなく、そもそも発行の義務すらありません。

玉掛け特別教育を受講したかどうかという記録は、事業者が記録として保管しておく義務こそありますが、修了証という形で発行する義務はありません。

修了証を発行する義務がないため、作業現場で携帯する義務もありませんが、万が一のケースを考えると、修了証を携帯しておくのがおすすめです。

Web(オンライン)講座を提供するものの、修了証は発行しないというサービスも存在する可能性がありますので、Web(オンライン)講座を受講する場合は、修了証の発行に関しても確認しておきましょう。

自社内で玉掛けの業務に係る特別教育を行った場合の修了証

玉掛け特別教育に関しては自社内でも実施が可能なため、実際には自社内で実施するという事業場が多いとも言われています。では、自社内で玉掛け特別教育を実施した場合の修了証の扱いに関して、改めて解説していきましょう。

修了証の発行義務はないものの受講記録の保管義務がある

上でも説明した通り、玉掛け特別教育の修了証は発行の義務がありません。たとえ修了証がなくても、きちんと玉掛け特別教育を受講し修了していれば、玉掛け作業に携われます。

従業員が玉掛け特別教育を受講したという記録を保管しておくのは、事業者の義務です。誰がいつ受講して修了したのか記録をつけ、いつでも確認できるように保管しなければいけません。

受講記録を修了証の代用とできる

仮に修了証が発行されない場合でも、事業者が保管している受講記録が修了証の代用となります。ただし、現実的に考えて作業現場で修了証の提示を求められた場合、修了証ではなく受講記録の提示で証明するというのは手間でしかありません。現場の作業にも影響が出ますので、修了証がある方が働く方としてもベストと言えるでしょう。

現実的にはWeb(オンライン)講座がおすすめ

玉掛け特別教育を自社内で行う場合、修了証の件も含めて考えれば、外部団体から講師を招くか、修了証を発行してくれるWeb(オンライン)講座の受講が現実的です。

外部団体から講師を招く方法は、受講する従業員が多ければ選択しやすいものの、受講者が少ない場合はなかなか選択し辛い方法と言えます。受講する人数に関係なく、講師の方のスケジュールを2日間確保しなければいけませんので、それなりの費用がかかってしまうからです。

一方Web(オンライン)講座であれば、受講者の人数分の費用で受講できますので、人数に関係なく最低限の費用で受講が可能となります。

費用面でもメリットが大きいと考えられるWeb(オンライン)講座ですが、ではWeb(オンライン)講座を選ぶ場合のポイントはどのようなものがあるのか、次の項で解説していきましょう。

玉掛けの業務に係る特別教育のWeb(オンライン)講座を選ぶポイント

オンライン講座のポイント

Web(オンライン)講座を選ぶ場合には、いくつかのポイントがあります。

  • 修了証
  • 実技教育
  • 受講しやすさ
  • 受講状況の確認

主なポイントはこの4点でしょう。事業者としては、より受講しやすく確実に受講でき、修了証が発行されるという点に注目して選びたいところです。

各項目に関して詳しく解説していきましょう。

修了証の発行と種類

玉掛け特別教育の修了証は発行義務はないものの、あったほうが現場作業員も安心ですし、問題が発生しにくいと言えます。そこでまずは修了証が発行されるかどうかを確認しましょう。

発行される場合は、どのような内容の修了証か確認も必要です。Web(オンライン)講座で修了できるのは学科科目までです。実技科目に関しては、別途行う必要がありますので、学科科目の修了証のみというケースが少なくありません。

もうひとつ確認したいのが、修了証のタイプです。PDFなどの電子データで発行するケースもあれば、カードタイプの修了証が発行されるケースもありますので、どのような形で発行されるかをチェックしておきましょう。

CIC日本建設情報センターで提供している玉掛け特別教育のWeb(オンライン)講座では、学科科目修了を証明する修了証が発行されます。ただし、裏面に実技科目修了を記入する欄が設けられていますので、自社内で実技科目を修了した旨を記入すれば、玉掛け特別教育の修了証として利用が可能です。

また、修了証は即時発行のPDFデータ版と、数日後に発送される有料のカードタイプ版があり、両方取得が可能です。

実技教育のサポート

Web(オンライン)講座で問題となるのが実技科目の修了に関してです。実技科目に関しては、Web(オンライン)講座では対応できませんので、別途講師を選任し受講する必要があります。実技科目に対するサポートがないWeb(オンライン)講座の場合、自社で教本を準備し、講師役に選任した従業員が講義を行うしかありません。

講師役の従業員は、もちろん専門講師ではありませんので、質の高い講義となるかは疑問が残るでしょう。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座には、実技科目に関するサポート動画も提供されます。この動画の内容を確認しながら講義を進めれば、質の高い講義の受講が可能です。

受講の自由度

Web(オンライン)講座である以上、受講の自由度にも注目しましょう。受講のタイミングが決まっている、または受講する方が一斉に受講しなければいけないといった講座では、自由度が高いとは言えません。

受講する従業員にも日々の業務がありますので、こうした業務の合間に、個々が自由に受講できるようなWeb(オンライン)講座がおすすめとなります。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座では、受講者個々にアカウントが発行され、受講者が自分のペースで自由に受講できる形になっています。

受講管理のシステム

受講者がそれぞれ自由に受講できるシステムの場合、問題となるのが受講者がきちんと受講しているかどうか確認が難しい点です。講義動画を再生したまま席を離れてしまったり、ほかの方をパソコンの前に座らせてごまかしたりなどがあれば、受講したとは言えません。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座には、顔認証システムが搭載されており、受講者がパソコンの前に座っているのか、きちんと講義を受けているのかをチェックします。

受講者がきちんと聞いていないと判断すれば、受講とは認められないシステムになっていますので、事業者としても安心して受講してもらえるでしょう。

まとめ

玉掛け特別教育のまとめ

玉掛け特別教育は制限荷重1t未満の玉掛け作業に関わるすべての作業員が受講しなければいけない講習です。

講習を受講した証明となる修了証に関しては発行義務がなく、修了証なしでも受講さえしていれば玉掛け作業に従事できます。ただし、もし作業現場で修了証の提示が必要になった場合、対応が難しいのも事実です。

修了証に発行の義務がないといっても、発行するに越したことはありません。玉掛け特別教育を受講してもらう場合には、修了証の発行に関して十分に考えた上で受講方法を決めましょう。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座は修了証の発行はもちろん、実技科目のサポートや受講の自由度、受講の確認などさまざまな点で安心して任せられる講座です。

これから従業員に玉掛け特別教育を受講してもらう事業者の方におすすめの講座となりますので、まずは電話でお問い合わせ、もしくは無料資料請求を試してください。


CIC玉掛けの業務に係る特別教育

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