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玉掛け作業に必須の資格とは?特別教育の受講方法も紹介

公開日:2024年6月3日 更新日:2024年6月3日

玉掛け作業に必須の資格とは?特別教育の受講方法も紹介

クレーンの玉掛け作業を行うためには資格が必要です。玉掛けの資格は2種類あり、制限荷重1t未満の玉掛け作業であれば、講習の受講だけで取得できます。

この記事では、玉掛け作業に従事するために受講必須な講習の紹介と、その講習の受講方法などに関して解説していきます。


CIC玉掛けの業務に係る特別教育




目次

玉掛け作業に必要な資格は?

玉掛け作業

玉掛け作業に従事するための資格は2つあります。

1つは制限荷重が1t未満の玉掛け作業できるようになる資格、もうひとつが制限荷重1t以上も含め、すべての玉掛け作業に従事できるようになる資格です。

1t未満の資格取得のために必要になるのが「玉掛けの業務に係る特別教育」であり、すべての玉掛け業務に従事できるようになるのが「玉掛け技能講習」となります。

玉掛けの作業に従事する作業員の方は必ず指定された講習を受講し、資格を取得する必要があります。この講習の受講は義務化されており、すべての作業員が自身の作業に対応する資格を取得しなければいけません。

また、この講習の義務は作業員ではなく、事業者の義務でもあります。事業者は玉掛け作業に従事する従業員に対し、適切な講習を受講させなければなりません。

玉掛けの業務に係る特別教育

作業員が修了すべき講習の1つが「玉掛けの業務に係る特別教育(以下:玉掛け特別教育)」となります。

この特別教育を受講し修了して得られる資格は、制限荷重1t未満の玉掛け作業に従事する資格です。

玉掛け特別教育の詳細に関しては、後の項で詳しく解説していきます。

玉掛け技能講習

制限荷重が1t以上の玉掛け作業を行う場合、受講が必要となるのは「玉掛け技能講習」です。

玉掛け技能講習は、取得している資格や実務経験により受講すべき時間数が変動し、最大19時間の講習を受講します。受講修了後に学科試験と実技試験を受験し、合格することで取得できる資格です。

玉掛け技能講習修了の資格を取得すると、玉掛け特別教育は免除され、制限荷重1t以上の玉掛けはもちろん、制限荷重1t未満の玉掛け作業にも従事できます。

玉掛けの業務に係る特別教育の概要

玉掛けの業務

ここからは玉掛け特別教育に関して詳しく解説していきます。

玉掛け特別教育は学科科目と実技科目からなる講習です。それぞれの教育内容や、受講時間などを確認していきましょう。

学科教育は4科目5時間以上

玉掛け特別教育の学科教育は4科目を受講します。

科目 受講時間
クレーンに関する知識  1時間
玉掛けに必要な力学に関する知識 1時間
玉掛けの方法 2時間
関係法令 1時間
合計受講時間 5時間

学科科目の内容と、それぞれの受講時間は上記の通りです。玉掛けの方法に多くの時間を割くのはもちろん、クレーン全体の知識や玉掛けに関係する力学、関係法令など、学ぶべき範囲は広範囲に及びます。

指定された受講時間は上記の通りですが、この時間は目安です。大切なことは、この講習で、しっかりと玉掛け作業の内容や危険性を理解することとなります。指定された受講時間よりも多くの時間をかけてでも、しっかりと内容を理解することが重要です。

実技教育は2科目4時間以上

続いて玉掛け特別教育の実技科目に関して解説していきましょう。

科目 受講時間
クレーン等の玉掛け 3時間
クレーン等の運転のための合図 1時間
合計受講時間 4時間

玉掛けの作業を覚える講習ですので、玉掛け作業の実践となる科目の受講時間が長くなります。注目はもう1つの科目である「合図」の科目です。

実際の玉掛け作業は、自分だけが手順通りに行えば良いものではありません。大切なのは玉掛け作業をする方と、そのクレーンを操縦する方の連携です。そのため決められた合図をしっかりと身に着け、クレーン操縦者に玉掛け作業の状況を正確に伝えることが重要です。

玉掛け特別教育は学科5時間以上、実技4時間以上の受講が必要なため2日間にわたって受講するのが一般的です。玉掛け特別教育は業務に必須のため、事業者の方は業務時間内に受講してもらわなければいけません。

事業場の業務状況を考え、適切なタイミングで従業員の方に受講してもらえるように調整するのがポイントとなります。

玉掛けの業務に係る特別教育を行う方法

特別教育を行う方法

玉掛け特別教育は、玉掛け作業に従事する方すべての方の受講が義務化されています。では、そのような玉掛け特別教育は、どのような方法で受講できるのかを紹介していきましょう。

また、受講方法ごとのメリットやデメリットにも触れていきましょう。

外部団体の講習を受講する

玉掛け特別教育は、全国各地で講習会が行われています。講習は全国の団体や企業が実施しており、こうした外部団体の講習を受講するというのがひとつ目の方法です。

外部団体の講習を受講するメリットは、事業場としては何も準備する必要がなく、受講を申し込むだけで従業員に資格を取得してもらえるという点でしょう。

デメリットは、自社の都合で受講できない点です。上記の通り玉掛け特別教育は、2日間の受講が必要です。受講する従業員は2日間業務が行えません。全国各地で講習会が開かれているとはいえ、毎日開催されていることはないでしょう。受講のスケジュールはどうしても講習の開講日に合わせる必要があり、業務上の都合と上手く嚙み合わないケースが考えられます。

また、講習会場が遠方の場合、受講生に泊りがけで出張のような扱いで受講してもらう必要があり、移動費用や宿泊費用などの負担が必要になるケースがあるのもデメリットといえるでしょう。

自社に講師を招いて受講する

自社の都合に合わせて講習を受講させたいという場合は、自社に専門講師を招いて玉掛け特別教育を実施する方法があります。全国の団体や企業の中には、専門講師を派遣するサービスを提供しているケースも少なくありません。

メリットは自社で準備する手間がないこと、そして自社の都合のいいタイミングで一気に受講してもらえることです。

デメリットはまずは費用面でしょう。専門講師を2日間拘束することになりますので、それなりの費用がかかります。

もうひとつは受講する人数が少ないケースです。受講者数が少ないと、講師の派遣を断られるケースがあります。また講師を招いたとしても、費用対効果という点は大きな問題です。

講師を招くという方法は、受講すべき従業員が数十人単位といった、比較的大きな事業場向けの方法といえるでしょう。

自社で講師を選任し特別教育を行う

講師を招くのが費用面でのデメリットが大きいのであれば、講師を自社で用意するという方法があります。

玉掛け特別教育の講師となるために、必要な資格などはありません。玉掛け作業の経験が豊富で、クレーン車の構造なども熟知している方であれば、講師を担当できます。経験豊富な従業員を講師に選任すれば、自社内で玉掛け特別教育を完結できます。

メリットは費用がかからないという点です。必要なのは教本を揃える程度ですので、ほかの方法と比較しても安価です。

デメリットは講師がプロではないという点が考えられます。従業員の中から講師を選任しますが、その従業員も人に物を教えるプロではありません。質の高い講習が行えるかは未知数であり、この点はひとつのデメリットです。

また、講師役の方は準備もしてもらう必要があり、経験豊富な従業員が一定期間業務に関われなくなります。事業場の業務という点では、負担の大きい実施方法といえるでしょう。

Web(オンライン)講座で受講する

玉掛け特別教育を自社内で実施する最後の方法が、Web(オンライン)講座の受講です。玉掛け特別教育の学科科目のWeb(オンライン)講座を提供している団体や企業があり、こうしたWeb(オンライン)講座を受講するという方法があります。

Web(オンライン)講座のメリットは、自社で用意するものがないという点や、自社の都合に合わせて受講できるという点です。また、オンラインとはいえ、専門講師の講義を受講できますので、講習の質が確保されているという点もメリットといえるでしょう。

デメリットは、実技教育が実施できないという点です。Web(オンライン)講座で受講できるのは学科科目のみですので、実技科目をどうするのか考える必要があります。

また、Web(オンライン)講座の場合、受講者がしっかり受講しているのかが確認し辛いという問題もあります。とくに従業員が個々に受講できるような講座の場合、誰がいつ受講しているか、真面目に受講しているのか確認できません。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座

オンライン講座

玉掛け特別教育の方法を4つ紹介しましたが、いずれの方法にもメリットとデメリットが考えられます。しかし、比較的デメリットが少なく、またメリットが大きいのはWeb(オンライン)講座の受講です。

CIC日本建設情報センターでは、玉掛け特別教育のWeb(オンライン)講座を提供しています。また、CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座であれば、デメリットを極力排除した受講が可能です。

ここからはCIC日本建設情報センターが提供している、Web(オンライン)講座の特徴を紹介していきましょう。


CIC玉掛けの業務に係る特別教育

受講者個々にアカウントを作成

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座は、受講者個々にアカウントを発行します。そのため受講者の方が、業務のない時間を見計らって受講が可能です。受講者が個々に受講することで、業務への支障は最低限に抑えられるでしょう。

さらに顔認証システムを導入しているのも特徴です。受講者それぞれが講義を受講しているかどうかは、パソコンのカメラを利用してチェックできます。講座再生中に座席を立ったり、ほかの方と入れ替わったりすれば、顔認証システムで判断して未受講と判断されるので、受講チェックの点でも安心です。

実技教育のサポート動画が手に入る

Web(オンライン)講座最大の問題である実技科目に関しては、サポート動画を提供しています。サポート動画を観ながら社内で講師役を選任すれば、スムーズに実技科目を実施できるでしょう。

また、学科科目修了後には修了証の発行も可能です。すぐに発行されるPDF版と、後日郵送のカードタイプがあります。修了証は学科科目の修了証ですが、裏面には実技科目修了を記入する欄が設けられていますので、自社内で実技科目を修了した後に書き込めば、資格証として利用可能です。

玉掛け技能講習の概要と受講方法

玉掛け技能講習の受講方法

玉掛け技能講習を受講し修了すると、制限荷重1t以上の玉掛け作業にも従事できるようになります。

受講に関しては、外部団体の講習を受講するのが一般的であり、そこで受講すべき科目は以下の通りです。

科目 受講時間
クレーン等に関する知識 1時間
クレーン等の玉掛けの方法 7時間
クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識  3時間
関係法令 1時間
合計受講時間 12時間

上記が学科科目となります。学科科目受講終了後には制限時間1時間の筆記試験が実施され、その試験に合格すると学科科目終了となります。

続いて実技科目も紹介しましょう。

科目 受講時間
クレーン等の玉掛け 6時間
クレーン等の運転のための合図 1時間
合計受講時間 7時間

学科科目も実技科目の特別教育と同様ですが、受講時間が長くなります。また、実技科目受講修了後にも実技試験が行われ(試験時間1時間)、試験に合格すると実技科目修了となります。

学科科目・実技科目ともに指定の時間を受講し、その後の試験に合格してはじめて玉掛けの資格を取得できます。

玉掛け技能講習においては、一部受講科目免除となる資格がありますので、詳しくは確認してください。

玉掛け技能講習の受講方法

玉掛け技能講習は外部団体や、全国各地の自動車免許教習所などで講習が実施されており、こうした外部講習を受講するのが一般的です。

受講時間が長くなるため、多くの場合は3日間かけて取得する形となります。

まとめ

玉掛けに関するまとめ

玉掛け作業に従事する作業員の方は、全員が指定された講習を受講する義務があります。制限荷重が1t未満の玉掛け作業の場合は「玉掛け特別教育」を、制限荷重が1t以上の場合は「玉掛け技能講習」を修了しなければいけません。

玉掛け特別教育の受講方法はさまざまありますが、おすすめなのがWeb(オンライン)講座の受講です。

Web(オンライン)講座であれば自社の都合に合わせて受講できますし、事業場側の事前準備の手間もありません。

とくにCIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座であれば、受講者が個々に受講できるうえに顔認証システムで受講チェックも可能です。さらに実技科目のサポート動画も手に入りますので、ほぼデメリットはないといえます。

CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座が気になる方は、まずは無料の資料請求からチェックしてみてください。


CIC玉掛けの業務に係る特別教育

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