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小型ボイラー取扱業務特別教育とは?業務内容から受講方法、講習内容についても解説

公開日:2025年1月24日 更新日:2025年1月24日

小型ボイラー取扱業務特別教育とは?業務内容から受講方法、講習内容についても解説

小型ボイラー取扱業務特別教育とは?業務内容から受講方法、講習内容についても解説

「小型ボイラー取扱業務特別教育って何?」
「小型ボイラーの取扱いの業務内容や特別教育の講習内容を知りたい」

小型ボイラー取扱業務特別教育の受講を考えている方の中には、このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

小型ボイラーには、製造方法や輸入時の受検、設置報告や定期的な自主検査などが義務づけられています。しかし、取扱いは特別教育の修了者しかできません。

この記事では、小型ボイラー取扱業務特別教育について詳しく解説します。業務内容や特別教育の受講方法、講習内容までご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


CIC小型ボイラー取扱業務特別教育




目次

小型ボイラーとは



小型ボイラーとは、ボイラーの区分の中の1つです。
ボイラーは、工場・ビル・デパート・マンション・病院・ホテル・温泉施設などで使用されています。

ボイラーの取扱い区分によって、以下の資格が必要です。

簡易ボイラー 資格不要
小型ボイラー 小型ボイラー取扱業務特別教育を受けた者
ボイラー ボイラー技士免許者
※伝熱面積が一定規模以下の場合は「ボイラー取扱技能講習修了者」が取り扱える

また、以下の表はボイラーの種類と区分の関係性をまとめたものです。

種類 簡易ボイラー 小型ボイラー ボイラー
蒸気ボイラー
  • 最高使用圧力:0.1MPa以下
  • 伝熱面積:0.5㎡以下
  • 最高使用圧力:0.1MPa以下
  • 伝熱面積:0.5~1.0㎡
最高使用圧力・伝熱面積ともに簡易・小型ボイラーの規定を超えるもの
温水ボイラー
  • 最高使用圧力:0.1MPa以下
  • 伝熱面積:4㎡以下
  • 最高使用圧力:2㎡以下:0.1~0.2MPa
    4~8㎡:0.1MPa以下
  • 伝熱面積:2㎡以下、4~8㎡
最高使用圧力・伝熱面積ともに簡易・小型ボイラーの規定を超えるもの
貫流ボイラー
  • 最高使用圧力:1.0MPa以下
  • 伝熱面積:5㎡以下
  • 最高使用圧力:1.0MPa以下
  • 伝熱面積:5~10㎡
最高使用圧力・伝熱面積ともに簡易・小型ボイラーの規定を超えるもの

ボイラーの種類ごとに区分の基準が異なることがわかります。この中でも、小型ボイラーに該当する場合に「小型ボイラー取扱業務特別教育」の受講が必要です。

小型ボイラー取扱業務特別教育とは

小型ボイラー取扱業務特別教育は、小型ボイラーを取り扱うために必要な知識・技術力を身につけるための講習のことです。そもそも特別教育とは、特定の危険性を伴う業務を行う場合に必要となる専門的な教育のことを指します。

労働安全衛生法では、「事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。」と定められています。

小型ボイラーも例外ではなく、特別教育を受講していない方が作業に従事することで罰則が適用される恐れがあるため、ご注意ください。
小型ボイラー取扱業務特別教育の受講方法と講習内容に関しては後述します。

小型ボイラー取扱業務特別教育の受講方法と講習内容

オンライン受講

ここまで、小型ボイラーの概要や特別教育の概要について解説しました。では、小型ボイラー取扱い業務特別教育はどのように受講すればよいのでしょうか。ここからは、特別教育の受講方法と講習について詳しく解説します。

小型ボイラー取扱業務特別教育の受講方法

小型ボイラー取扱業務特別教育の受講方法として、各講習機関による講習に参加する方法、講習機関に出張を依頼して自社で開催する方法の2パターンが一般的です。

各講習機関による講習に参加する場合、自社で準備する必要はありません。ただし、スケジュールを調節したり現地まで足を運んだりしなければならないのがデメリットです。中には、スケジュールが忙しくて中々調節できない方もいるでしょう。

一方、出張講習を依頼する場合、スケジュールが調整しやすく現地まで足を運ぶ必要がありません。ただし、講師の出張費や宿泊費などを負担する場合、コストがかさむのがデメリットです。

そこでおすすめなのが、オンライン講座(Web講座)を受講する方法です。
Web講座は、専門講師の動画講義を受講するため、現地に足を運んだり講師を呼んだりする必要がありません。顔認証などを導入している機関であれば、本人が画面の前で受講したことの証明にもつながるため、事業者側も安心できる方法といえるでしょう。

小型ボイラー取扱業務特別教育の講習内容

小型ボイラー取扱業務特別教育は、学科講習と実技講習が実施されます。

以下の表は、それぞれの講習内容と講習時間をまとめたものです。

▼学科講習

講習科目 講習の内容 実施時間
ボイラーの構造に関する知識 熱及び蒸気・小型ボイラーの種類・主要部分の構造 2時間
ボイラーの附属品に関する知識 安全装置・圧力計・水面測定装置・給水装置・吹出装置・自動制御装置 2時間
燃料及び燃焼に関する知識 燃料の種類・燃焼方式及び燃焼装置・通風装置 2時間
関係法令 労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)、労働安全衛生法施行令(昭和四十七年政令第三百十八号)、労働安全衛生規則(昭和四十七年労働省令第三十二号)及びボイラー及び圧力容器安全規則中の関係条項 1時間
合計 7時間

▼実技講習

講習科目 講習の内容 実施時間
小型ボイラーの運転及び保守 点火及び燃焼の調整・運転中の留意事項
吹出し・運転の停止及び停止後の処置
3時間
小型ボイラーの点検 運転開始前の点検・使用中における異常状態及びこれに対する処置の方法・清掃の方法 1時間
合計 4時間

小型ボイラー取扱い業務特別教育は、学科講習7時間・実技講習4時間の内容で実施されます。実技講習に関しては、講習機関によっては各事業所で実施しなければならないケースがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

受講料金

受講料金は、特別教育の受講方法や実施期間ごとに異なります。相場としては、10,000~15,000円程度です。

受講対象者

小型ボイラー取扱業務特別教育には、受講資格がありません。学歴や資格に関係なく受講できます

開催地

小型ボイラー取扱業務特別教育の講習は、全国各地で実施されています。講習に参加をお考えの場合は近くで開催している講習を探してみましょう。もし、近場にない場合はオンライン(Web)での受講などをおすすめします。

CIC日本建設情報センターの小型ボイラー取扱業務特別教育

業務内容

CIC日本建設情報センターでは、小型ボイラー取扱業務特別教育のオンライン講座(Web講座)を用意しております。特別教育で大切なポイント・要点をわかりやすくまとめたテキストや専門講師による丁寧でわかりやすい動画講義を取り揃えているのが特徴です。動画講義なので、巻き戻しや一時停止など自由なスタイルで学習できます。

CIC日本建設情報センターのWeb講座を受講する流れは、以下のとおりです。

  1. CIC日本建設情報センターのWeb講座に申し込む
  2. 入金確認後、メールでログイン情報が送付される
  3. 受講(視聴)が開始する
  4. 受講完了後、自分が選択した修了証を受け取る

また、事業者側からすると、Web講座で特別教育を受講してもらう場合、「受講者が画面の前で座って受講しているかわからないから不安」と感じることもあるでしょう。CIC日本建設情報センターのWeb講座は、顔認証システムを導入しています。

顔認証システムによって、本人が画面の前から離れると視聴が進まない仕組みとなっているため、事業者側からみても安心です。受講方法でお悩みの場合は、ぜひCIC日本建設情報センターの講座をご検討ください。

まとめ

この記事では、小型ボイラー取扱業務特別教育の概要や受講方法について詳しく解説しました。小型ボイラー取扱業務特別教育は、小型ボイラーを取り扱えるようになる特別教育で、作業に従事する場合は講習の受講が必要です。

特別教育の受講方法には、各講習機関による講習の受講や出張講習の依頼、オンライン講座の受講などがあります。中でも、オンライン講座の受講は受講者と事業者の両方にメリットがあるため、おすすめの受講方法です。

CICでは、小型ボイラー取扱業務特別教育のWeb講座を用意しておりますので、受講方法にお悩みの方はぜひご検討ください。


CIC小型ボイラー取扱業務特別教育

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