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ロープ高所作業の特別教育はオンラインで可能?内容や受講方法を解説
公開日:2025年3月3日 更新日:2025年3月3日
ロープ高所作業の特別教育はオンラインで可能?内容や受講方法を解説
ロープ高所作業を行う際には、安全で効率的な作業を確保するため、ロープ高所作業の特別教育を受講する必要があります。
しかし、学科講習と実技講習で1~2日間、講習会場に通って特別教育を受けるのは、時間が取れない、仕事が抜けられない、講習会場が近くにないなどの理由からなかなか大変なものです。
こちらの記事では、ロープ高所作業の特別教育のオンラインでの受講は可能なのか、受講内容や受講方法について解説していきます。
目次
ロープ高所作業とは
ロープ高所作業とは、ロープで体を支えながらビルの外装清掃などの高所での作業のことで、具体的には、
- 実施場所…作業床を設けることが困難で、高さ2m以上の場所
- 作業内容…昇降器具を用いて行う作業
を指します。
昇降器具というのは、作業者が自分で操作をする「体を保持する器具を設置したロープ」のことで、ゴンドラのように別所で昇降の操作をする器具はこれに該当しません。
ロープ高所作業が発生する仕事の例として、以下のようなものがあります。
- ビルの外装清掃
- 斜面やのり面上での工事
- 高所の点検作業
- 林業
- レスキュー作業
- 樹木の枝剪定
ロープ高所作業を行う作業者は安全に作業を行うため、「ロープ高所作業特別教育」を受講する義務があります。
オンラインによるロープ高所作業の特別教育とは
ロープ高所作業の特別教育は、安全教育を実施している各種の協会や機器車両の民間教習所などで行われています。
現在はインターネットの普及によって実際に講習会場などで特別教育を受けるのではなく、オンラインでの受講も選択できるようになりました。
実施要領
ロープ高所作業の特別教育のオンラインでの受講は、Eラーニングと呼ばれるあらかじめ用意された動画を視聴する研修方法で行われます。
学習管理システムに保存されている動画教材をパソコン、スマートフォン、タブレットなどのデバイスで視聴します。ライブ配信ではなく、保存されている動画を視聴するので、好きな時間に好きな場所で受講することが可能です。
受講の流れとしては、オンライン講座を販売しているページから該当する講座を購入します。代金を支払うと、動画視聴に関する説明と動画視聴のページのURLが送られてくるので、すぐに視聴を開始することができます。
講座を全て修了すると修了証が交付されます。
費用
ロープ高所作業特別教育のオンライン講座の費用は、税抜きで8,000円~10,000円ほどのところがほとんどです。
講習会場まで出向いて受講する場合に比べ、交通費や移動時間を考えると非常に安価に受講することができます。
学科教育の科目と内容
基礎知識と理論を学ぶ、学科教育の科目と学習時間は以下の通りです。
科目 | 学習時間 |
---|---|
ロープ高所作業に関する知識 | 1時間 |
メインロープ等に関する知識 | 1時間 |
労働災害の防止に関する知識 | 1時間 |
関係法令 | 1時間 |
合計時間(休憩を除く) | 4時間 |
実技教育の科目と内容
実技教育での学習内容と学習時間は以下の通りです。
科目 | 学習時間 |
---|---|
ロープ高所作業の方法、墜落による労働災害の防止のための措置並びに墜落制止用器具及び保護帽の取扱い | 2時間 |
メインロープ等の点検 | 1時間 |
合計時間(休憩を除く) | 3時間 |
オンラインによるロープ高所作業の特別教育の受講方法
続いては、オンラインによるロープ高所作業の特別教育の受講方法について具体的に見ていきましょう。
自宅などお好きな場所でオンライン(Web)講座を受ける
オンラインによるロープ高所作業の特別教育は、インターネット環境と、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスがあればどこでも受講することができます。
自宅はもちろん、イヤホンを使用してインターネットカフェ、ファストフード店、喫茶店などで受講したり、通勤途中やお昼休みにスマートフォンで受講することも可能です。
自社内でオンライン(Web)講座を受ける
オンライン講座はインターネットにつながっている社内のパソコンを利用しての受講も可能です。就業時間内に業務の一環として受講される場合には、社内や事業所内で受講する方が多いようです。
ロープ高所作業の特別教育は対面での実技も実施
ロープ高所作業の特別教育には実技教育があり、オンライン講座の場合には実技教育は受講者が勤務している事業所などで行います。
実技教育は十分な経験と知識のある人物による対面での教育が必要です。実技教育が適切に行えるように作成された「実技教育サポート動画」を参考にして行う形になります。
「実技教育サポート動画」には、実施方法のポイントがしっかりとまとまっているので、過不足なく的を射た実技教育を行うことができます。
オンラインによるロープ高所作業の特別教育の注意点
この章では、オンラインによるロープ高所作業の特別教育を受講する場合の注意点について見ていきましょう。
特別教育を受けずに仕事に従事すると罰則がある
ロープ高所作業を行う際には、特別教育を受ける法的義務があります。ロープ高所作業特別教育を受けずロープ高所作業に従事すると、安全衛生教育が定められた通りに行われていないということで、50万円以下の罰金刑を科せられる可能性があるので注意しましょう。
顔認証システムの搭載されていないオンライン講座の場合、監督者が必要
オンライン講座を受講する場合、受講者本人がしっかりと受講しているか確認するため、顔認証システムの搭載、もしくは受講会場に監督者を配置することが求められています。
顔認証システムは、受講者が動画を視聴する前や視聴中に、本人がパソコンなどのデバイスの前で動画を視聴していることを確認するシステムです。顔認証システムが搭載されていると監督者を置かずに受講を確認することができるため、監督者の時間と人件費を削減することができます。
CIC日本建設情報センターのオンライン(Web)講座は、顔認証システムを搭載しています。そのため、受講を監督する監督者を置く必要がありません。受講者は事業所での受講はもちろん、自宅やインターネットカフェでパソコンを使って講義動画をしたり、通勤途中にスマートフォンで学習することも可能です。顔認証システムは事業者にとっても、従業員、作業員がしっかりと動画を視聴して必要な知識を身に付けたことが確認できるシステムです。
まとめ
ロープ高所作業の特別教育は、ロープ高所作業を安全に効率的に行うために非常に大切で、必ず受けなければならない教育です。
毎日忙しく時間のない社会人にとって、特別教育を受けるために1~2日時間を空けること、講習会場までわざわざ出向くことはなかなか難しい場合があります。しかし、オンライン講座を選択することで、好きな時間に好きな場所での受講が可能になります。
ロープ高所作業の特別教育は、学科教育が4時間なので、1日1時間で4日間に分けて視聴したり、お休みの日に一気にまとめて視聴するなど、自分の好きなペースで学習を進めることができるのは大きなメリットです。
CIC日本建設情報センターのロープ高所作業特別教育、オンライン講座は、受講者の皆さんが効率的かつ短期間で必要な知識を得られるような講座を提供しています。業務を行うために本当に必要な部分に学習範囲を限定し、内容が充実したテキスト、経験豊富な講師による授業で皆さんのスキルアップをサポートします。
CIC日本建設情報センターは、建築系資格試験対策や特別教育、安全衛生教育など、建設業向け教育に26年間携わっている企業です。なるべく短時間で、効率的に、確実な知識と技術を身に付けるため、CICの教育講座をぜひご活用ください。