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移動式クレーンの運転業務に係る特別教育のオンライン講座をご紹介
公開日:2025年1月31日 更新日:2025年2月4日
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育のオンライン講座をご紹介
移動式クレーンは荷物を吊り上げて水平に運ぶ装置の付いたクレーンで、運転には資格が必要です。
移動式クレーンの資格は「つりあげ荷重」によって、法令で3種類に分かれています。つりあげ荷重の大きい資格を持っていると、それより小さい荷重の移動式クレーンの運転が可能です。
つりあげ荷重が1トン未満の移動式クレーンを操作するためには、特別教育の修了証が必要です。また、つりあげ荷重1トン未満のクレーンの荷物をフックにかけ外しする場合は、玉掛け特別教育の修了証も必要になります。
今回は移動式クレーンの運転業務に関わる特別教育のオンライン講座について、詳しくご紹介します。
目次
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育とは
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育とは、0.5トン以上1トン未満のつりあげ荷重を持つ移動式クレーンを運転するための資格です。特別教育を受講すると、小型移動式クレーンの操作が可能です。
特別教育を受けていない労働者が業務を行った場合、事業者は罰則が科せられる可能性があります。
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育は、クレーン運転業務を安全で効率よく行うためのスキルと知識を身につけるものです。この教育は、労働者自身や周囲の人や施設の安全を守り、万が一事故が起こった際の被害を最小限にするのを目的としています。
クレーン取扱い業務等特別教育規程第2条に基づく教育
クレーン取扱い業務等特別教育規程は、法令で定められたものです。
第2条では、特別教育で学科と実技の教育を行うものとし、科目と時間の規定があります。
受講する科目と時間
クレーン取扱い業務等特別教育規定第2条で定められた科目と時間は次の通りです。
科目 | 範囲 | 時間 | |
---|---|---|---|
学科 | 移動式クレーンに関する知識 | 種類及び型式、主要構造部分、差動装置、安全装置、ブレーキ機能、取扱い方法 | 3時間 |
原動機及び電気に関する知識 | 内燃機関、蒸気機関、油圧駆動装置、感電による危険性 | 3時間 | |
移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 | 力(合成、分解、つり合い及びモーメント)、重心、荷重、ワイヤロープ、フック及びつり具の強さ、ワイヤロープのかけ方と荷重との関係 | 3時間 | |
関係法令 | 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則及びクレーン則中の関係条項 | 1時間 | |
実技 | クレーン運転のための合図 | 1時間 | |
移動式クレーンの運転 | 3時間 |
対象の機械
移動式クレーン運転の業務に係る特別教育を全過程履修すると、つりあげ荷重1トン未満の小型式クレーンの操作ができます。
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育はオンラインもある
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育は、全国の一般社団法人や教習所などで受講できます。また、特別教育を指導できる知識やスキルを持った人がいれば、社内で講習を行うことも可能です。
最近ではオンライン講座を行っている外部機関も増えています。
ここからは、移動式クレーンの運転業務に係る特別教育のオンライン講座について、詳しくご紹介します。
オンライン講座の特徴
オンライン講座はスマートフォンなど、インターネットに繋がる端末を使って講義を受けるものです。講義は動画を視聴するタイプと、ライブ映像を視聴するタイプがあります。
オンライン講座ならわざわざ教習所などに出向く必要がないので、時間や手間が省けて非常にとても便利です。
オンライン講座が合っている人
オンライン講座は、学習する時間と場所が自分で選べるので、勉強以外の時間を有効に使いたい人におすすめです。
一方で「いつでも勉強できる」という油断が生じる可能性があります。明日やればいいという気持ちになってしまうと、なかなか終了できなくなります。そのため、1日に学習する時間や終わらせる日を計画的に決められる人におすすめです。
また、自分のペースで勉強できるので、周りを気にせずしっかり理解しながら知識を身につけたい人にも向いています。
オンライン講座に必要な端末
ほとんどのオンライン講座は、確実に受講している証明を顔認証で行っています。そのため、カメラ付きのパソコンやスマートフォン、タブレットが必要です。また、インターネットの接続環境があっても、安定していないと講座が中断して受講しなかったことになります。ネット環境にも注意が必要です。
オンライン講座受講のメリット
コロナ禍以降オンラインによる会議や講習が増え、アフターコロナと言われる現在ではオンラインセミナーもすっかり定着しました。
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育も例外ではなく、オンラインで受講できます。会場で講義を受けるのに比べ、オンライン講座にはどのようメリットがあるのでしょうか。
オンライン講座受講のメリットについてご紹介します。
隙間時間に受講できる
オンライン講座は、時間に関係なくいつでも講座が受講できます。一つの講座が10~20分に別れている講座もあり、自宅と会社の移動時や昼休みなどちょっとした隙間時間での受講が可能です。
会場に行かずに受講できる
オンライン講座は、場所に関係なくどこでも講座の受講ができます。インターネットの環境があれば、職場や自宅はもちろんのこと、インターネットカフェなどでも講座を受けることが可能です。
教習所などへの移動時間がいらないため、大幅な時間の節約ができます。
スマートフォンがあれば受講できる
オンライン講座はパソコンやスマートフォン、タブレットでの受講が可能です。パソコンやタブレットを持っていない人でも、スマートフォンで受講できるので便利です。
近くに受講会場がない場合に便利
特別教育の講座が受講できる会場は日本全国にありますが、自宅や会社の近くにあるとは限りません。教習所が会場になっている場合でも、どの教習所でも特別教育を実施しているわけではないので、近くに会場がないこともあります。オンライン講座なら、どこにいても受講できるので便利です。
自分のペースで勉強できる
オンライン講座は受講内容をしっかり身につけるのにも最適です。講義の動画を見て学習する方式のため、聞き逃したり理解できなかったりした内容を、もう一度巻き戻して見れます。
また、ベテランの講師が担当になっているので、質の高い講座が受けられます。
オンライン講座を選ぶポイント
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育のオンライン講座は、複数の機関で実施されています。
ここでは、オンライン講座を選ぶポイントについて解説します。
顔認証ができる
移動式クレーンの運転業務に係る特別に限らず、オンライン講座は確実に受講したことが証明できないと、修了証が貰えません。不正な受講と判断されないためにも、顔認証システムを導入しているオンライン講座がおすすめです。
質問に答えてもらえる
一方的に講師が話す動画が流れるだけで、質問に対するサポートがない講座では、知識はしっかり身につきません。
Webシステムやメールなどの何らかの方法で、質問ができる講座を選ぶことが大切です。
教材が早めに届く
資格取得のためのオンライン講座は、受講開始から終了までの日数が決まっていることがあります。そのため、受講が開始されたのに教材が届かないようでは受講を始められません。受講料入金後、2~3日で発送される講座を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は移動式クレーンの運転業務に関わる特別教育のオンライン講座について、詳しくご紹介しました。
移動式クレーンの運転業務に係る特別教育を受ける方のほとんどは、仕事をしながら受講する方が多いのではないでしょうか。仕事の合間や帰りに会場に通うのは大変です。オンライン講座なら移動時間の節約ができるので、精神的にも肉体的にも助かります。
オンライン講座で効率よく受講して、職場での活躍の場を広げることをおすすめします。