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ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転の業務に係る特別教育とは?オンライン講座についても解説
公開日:2025年2月27日 更新日:2025年2月27日
ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転の業務に係る特別教育とは?オンライン講座についても解説
建設現場等で、重量のある資材を高い位置に移動させるために活用されるのがジャッキ式の吊り上げ機械です。このジャッキ式吊り上げ機械を操縦するためには、「ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転の業務に係る特別教育(以下、ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転の業務に係る特別教育)」の受講と修了が義務化されています。
この特別教育は、自社内でWeb(オンライン)受講することが可能であり、おすすめしています。なぜWeb(オンライン)受講がおすすめな理由と受講方法などを解説していきましょう。
目次
ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転の業務に係る特別教育とは
ジャッキ式吊り上げ機械を操作する方は、特別教育を受講し、修了していなければいけません。特別教育は受講義務がある講習であり、受講義務は作業者本人だけではなく、その作業者を雇用する使用者にも発生します。
万が一特別教育未受講の方が業務に従事した場合、従事した作業者だけではなく、その雇用者にも罰則が用意されているため、従業員がジャッキ式吊り上げ機械を操作する可能性がある事業場では、従業員に特別教育を受講してもらわなければいけません。
特別教育の必要性
特別教育とは、安全衛生教育の一部であり、受講が義務付けられている講習です。特に労働災害の発生する危険度が高い作業や、労働災害が発生した場合、重大な事態を招きかねない業務では、この特別教育の受講は必須です。
特別教育の受講義務に関しては、労働安全衛生法という法律で以下のように定められています。
事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。
参照:e-GOV法令検索 労働安全衛生法
建設工事の作業を行う場合における、ジャッキ式つり上げ機械(複数の保持機構(ワイヤロープ等を締め付けること等によつて保持する機構をいう。以下同じ。)を有し、当該保持機構を交互に開閉し、保持機構間を動力を用いて伸縮させることにより荷のつり上げ、つり下げ等の作業をワイヤロープ等を介して行う機械をいう。以下同じ。)の調整又は運転の業務
参照:e-GOV法令検索 労働安全衛生規則
学科と時間
ジャッキ式吊り上げ機械特別教育の受講科目と各受講時間を紹介しましょう。
科目 | 時間 | |
---|---|---|
学科 | ジャッキ式つり上げ機械に関する知識 | 3時間 |
ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転に必要な一般的事項に関する知識 | 2時間 | |
関係法令 | 1時間 | |
実技 | ジャッキ式つり上げ機械の調整及び運転の方法 | 4時間 |
合計 | 10時間 |
講習は学科3科目と実技1科目で合計10時間の受講が必要です。特別教育は業務に不可欠な講習であるため、受講は就業時間内が原則となっています。従業員に受講してもらう事業者の方は、従業員の方が就業時間内に受講できるようにスケジュール調整が必要となります。
また、合計受講時間が10時間ですので、講習は1日では修了できません。2日間の受講ができるようなスケジュール調整を心がけましょう。
ジャッキ式つり上げ機械の調整又は運転の業務に係る特別教育のオンライン受講も可能
ジャッキ式吊り上げ機械特別教育には、いくつかの受講方法があります。その中でおすすめとなるのが、Web(オンライン)講座の受講という方法です。
オンライン受講の流れ
ジャッキ式吊り上げ機械特別教育のWeb(オンライン)講座を提供している団体や企業に申し込みを行い、受講するのが一般的です。申し込みを行い、受講料を支払うと、受講者の人数分のテキストや、Web(オンライン)講座の受講方法に関する情報が提供されますので、あとは自社内でそれぞれ受講してもらうという形になります。
申し込む事業者としては、特に準備するものはなく、申し込みと受講料の支払いのみで受講できますので手間のかからない受講方法といえます。
オンライン受講に必要な環境
Web(オンライン)講座の受講に関して、特に準備する必要のあるものはありません。自社内にネット環境さえあれば受講可能ですので、多くの事業場の場合、環境を整える必要はなく、いつもの状態で受講できるでしょう。
また、Web(オンライン)講座の中には、PCだけではなくタブレットやスマホでも受講可能な講座があります。こうした講座の場合、受講するための機器や場所すら用意する必要はありません。
ひとつ準備する必要があるとすれば、申し込んだWeb(オンライン)講座が、顔認証システムに対応している場合です。顔認証システムとは、受講者の受講状況を確認するために使用されるシステムです。
オンライン受講がおすすめの人
Web(オンライン)講座の受講は、ジャッキ式吊り上げ機械特別教育を受講すべきすべての方におすすめの受講方法です。その理由に関しては次のメリットの項で触れますが、その中でも特におすすめとなるのは、規模がそこまで大きくない事業場の方でしょう。
事業場の規模が大きければ、受講すべき方は2日間受講に集中するということも可能ですが、そうではない事業場の場合、従業員の方が受講に集中するのが難しくなります。
Web(オンライン)講座は、自社内で、受講者が余裕のある時間を使って受講できるというのが大きなメリットといえます。受講者の方が、講習の受講と通常業務を併行して行うようのがベストな事業場では、もっとも効率的に受講できる方法といえるでしょう。
オンライン受講のメリット
ジャッキ式吊り上げ機械特別教育をWeb(オンライン)受講するメリットをまとめて紹介しましょう。
個別アカウントを発行できる
一人ひとりの個別アカウントを発行できるので、このアカウントさえわかれば、いつでもどこでも受講できます。外出先や職場などで受講したい場合でも個別アカウントでアクセスできて便利です。
また、アカウント管理によって、どのくらい学習が進行しているか簡単にチェックでき、学習の目標もたてやすいです。
受講会場に行かずに質の高い講義が受けられる
受講会場に行かなくても質の高い講義がオンラインで受けられます。自宅はもちろん、インターネットカフェや駅の待合室などでも会場にいるような講義が受けられるのはありがたいものです。
上でも少し触れましたが、特別教育の受講は就業時間内が原則です。そのため移動のために費用が発生すれば、その費用も負担しなければいけません。また、ジャッキ式吊り上げ機械特別教育は、合計10時間以上の受講時間が必要です。そのため2日間がかりの受講となり、受講会場が遠方の場合は、宿泊費用も負担する必要があります。
オンライン受講であれば、移動のための交通費や場合によってはかかる可能性がある宿泊費もかからず、質の高い講義が受けられるのです。
繰り返し学べる
Web(オンライン)講座の場合、聞き逃してしまった部分をもう一度聞き直すことが可能です。これは対面の講義ではできないオンラインならではのメリットです。
繰り返し聞くことで、しっかりと覚えられるので、仕事をする際にもオンライン受講で得た知識を活かせるでしょう。
オンライン受講のデメリット
Web(オンライン)講座には当然ですがデメリットもあります。デメリットに関しても紹介しておきましょう。
わからない部分をそのままにしてしまう可能性がある
顔認証システムで受講確認はできても、受講者の理解度を確認する事はできません。講師がいる外部講習会の場合、不明点があれば質問をするなど、解決の方法がありますが、自身で受講するWeb(オンライン)講座の場合、こうした不明点の解決方法がありません。
Web(オンライン)講座を選ぶ場合は、より分かりやすく、丁寧な講義をしてくれる講座を選ぶのが重要です。そのためには、ジャッキ式吊り上げ機械特別教育以外の特別教育や、資格取得のための講座などをWeb(オンライン)で数多く提供している講座を選びましょう。
まとめ
建設現場等で活躍するジャッキ式吊り上げ機械を操縦するためには、特別教育の受講が必須となっています。この特別教育の受講は、Web(オンライン)講座でも可能です。
Web(オンライン)講座で受講するメリットは大きく、これから受講を考えている方、また従業員に受講してもらおうと考えている方は、Web(オンライン)講座の受講も検討してみるのがおすすめです。