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【英語・ベトナム語・インドネシア語対応】外国人労働者向け 石綿取扱作業従事者特別教育の特徴や受講方法などを解説
公開日:2025年2月6日 更新日:2025年2月7日
【英語・ベトナム語・インドネシア語対応】外国人労働者向け 石綿取扱作業従事者特別教育の特徴や受講方法などを解説
「外国人労働者向けの石綿取扱作業従事者特別教育ってあるの?」
「石綿取扱作業従事者特別教育の受講方法について詳しく知りたい」
現在、外国人労働者向けの石綿取扱作業従事者特別教育の受講を考えている方の中で、上記の疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
石綿取扱作業従事者特別教育は、人体の健康被害に影響を及ぼす石綿に対して正しい知識と技術力を身につけるための特別教育です。現在、石綿を建築物に用いることは禁じられていますが、古い建築物に使われている可能性があります。
この記事では、石綿取扱作業従事者特別教育を外国人労働者が受講する方法について詳しく解説します。特別教育の特徴についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
石綿取扱作業従事者特別教育とは
石綿取扱作業従事者特別教育とは、人体の健康被害に影響を及ぼす石綿に対して正しい知識と技術力を身につけるために実施される特別教育です。石綿を取り扱う作業に従事するすべての方が受講の対象者となります。
現在、建築物に石綿を使うことは禁止されています。しかし、古い建築物には使用されている可能性があり、石綿は肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害につながる恐れがあるため、知識のない方が扱うのは非常に危険です。
そのため、石綿取扱作業従事者特別教育の受講修了者のみが、作業に従事できます。
特別教育と石綿作業主任者技能講習の違い
石綿取扱作業従事者特別教育と類似したものに、石綿作業主任者技能講習があります。
2つの違いとして受講対象者が挙げられます。
- 石綿取扱作業従事者特別教育は、石綿を取り扱う作業に従事するすべての方が受講対象者です。
- 石綿作業主任者技能講習は、石綿を取り扱う作業に従事する現場監督や作業の責任者となる方が受講の対象となります。
石綿作業主任者技能講習は、作業主任者(現場監督や作業の責任者)が受講の対象となるため、技能講習は石綿取扱作業従事者特別教育の上位的な位置にあたるものです。基本的には、特別教育を修了した方の中から、作業主任者として選任される方に技能講習まで受講してもらう流れで進みます。
石綿取扱作業従事者特別教育の受講義務
石綿取扱作業従事者特別教育を含め、特別教育は安全衛生教育の1つに含まれます。石綿の取扱いのように、危険な作業や特殊な技術が必要な環境の職場・作業現場である場合は特別教育の受講が義務づけられています。
特別教育の受講が義務づけられているにもかかわらず、未受講者を従事させた場合には事業者に対して罰則が適用される恐れがあります。作業者の健康被害の観点からも非常に危険なので、必ず特別教育を修了している方のみ、作業現場に従事させましょう。
石綿取扱作業従事者特別教育の受講方法
石綿取扱作業従事者特別教育の受講方法として、主に以下の3つがあります。
- 各講習機関による講習を受講する
- 出張講習を依頼する
- Web(オンライン)講座を受講する
各講習機関による講習を受講する場合、自社で講師を用意する必要がありません。一方で、スケジュールを調節して現地まで足を運ぶ必要があります。
出張講習の依頼は、自社で講師を要する必要もなく、現地まで足を運ぶ必要もありません。しかし、講師の宿泊費や出張費まで負担するとなると、コストがかかりやすいのがデメリットです。
そこでおすすめなのが、Web講座の受講です。Web講座であれば、受講者のペースで学習を進められます。動画講義なので巻き戻しや一時停止など自由に視聴可能です。
顔認証システムによって、本人が画面の前にいないと学習が進まないようになっていれば、事業者側からみても安心です。CIC日本建設情報センターでもWeb講座を用意しておりますので、ぜひご検討ください。
外国人労働者が石綿取扱作業従事者特別教育を受講する場合
外国人労働者が石綿取扱作業従事者特別教育を受講する場合、受講の可否は以下2つの基準を満たしているかがポイントとなります。
日常生活に必要な日本語の理解力がある | 専門的、技術的な事項に関する日本語の理解力も十分ある |
講習に関する読み・書き・会話において、他の日本人労働者と同等程度の日本語能力を有する |
|
上記の基準を満たしている場合、各講習機関による講習や出張講習でも受講が可能です。ただし、基準を満たしていない(言語能力を有していない)と判断された場合は、途中退席や修了証の発行が認められない可能性があります。
Web講座の場合、事業者の監督下であれば受講可能です。e-ラーニング提供者または事業者による監督者の配置が必要とされています。
日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ
日本語が理解できる外国人労働者の場合、先ほどの受講方法の中でもWeb(オンライン)講座がおすすめです。Web講座には、以下のようなメリットがあります。
- 受講にはインターネット環境が必要
- 自分で学習ペースを管理できる
- 視聴スタイルが自由
Web講座は、自分で学習ペースを管理できます。忙しい日は視聴を少なく、まとまった時間が取れる日は視聴時間を多くなど管理しやすいのがメリットです。また、場所や時間に制限されないため、受講者が学習を進めたいと思ったタイミングで視聴できます。
Web講座は、動画講義を視聴する方式なので、視聴スタイルも自由です。重要なポイントをしっかり聞きたい場合は一時停止、もう一度聞きたい場合は巻き戻しなど自由に学習できます。自分なりのスタイルで学習を進めたい方におすすめといえるでしょう。
石綿取扱作業従事者特別教育を外国人が受講する際の注意点
石綿取扱作業従事者特別教育を外国人が受講する場合、以下のような注意点もあります。
- 日本語が理解できない場合は受講できない
- 通訳できるのは専門用語だけ
- 対応していない言語もある
注意点1. 日本語が理解できない場合は受講できない
日本語で行われる特別教育を受講する場合、日本語で読み書きできる必要があります。日本語が理解できないと判断されれば、受講できません。
例えば、日本に在留するための資格である「特定技能」を持つ外国人は、日本語能力N4級等に合格している必要があります。この場合、一定以上の日本語が理解できると判断され、特別教育を受講可能です。
一方で、基準に到達しない方を特別教育に受講・修了させた場合、事業者側に責任が生じます。外国人の受講対象者が日本語を理解できるかチェックする教習所・協会などもあるため、必要に応じてチェックしておくとよいでしょう。
注意点2. 通訳できるのは専門用語だけ
日本語で実施される特別教育では、通訳の付き添いが認められています。しかし、通訳は専門用語のみに限られており、専門用語以外の内容を通訳できません。
通訳が付き添えるから受講できるとは限らず、日本語の日常会話が理解できていない外国人は受講ができないため、ご注意ください。
注意点3. 対応していない言語もある
講習機関の中には、外国人労働者向けの講習が開催されていますが、全ての言語には対応していません。
例えば、英語の場合は多くの講習機関が対応しています。一方で、フランス語やイタリア語などに対応している教習所や協会はわずかです。また、中国語などでも北京語や上海語など複数の言語にわかれている場合、対応していない言語もあります。
外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合
CIC日本建設情報センターでは、外国人労働者の方でも受講できる石綿取扱作業従事者特別教育のWeb講座を提供しております。ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb講座の特徴を詳しく解説します。
ベトナム語&英語の字幕付きWeb(オンライン)講座を提供
外国人労働者の方の中でも、ベトナム人の方が日本で多く働いています。ベトナム以外の方の場合でも、日本語より英語の方が良いという方もいるでしょう。
CIC日本建設情報センターでは、ベトナム語と英語字幕の両方に対応した講座を用意しているため、外国人労働者の方でも問題なく特別教育を受講できます。
受講者の専用アカウントを発行
CIC日本建設情報センターでは、受講者一人ひとりに専用のアカウントを発行します。専用アカウントによって場所や時間に制限されない学習が可能です。
また、専用アカウントには管理画面があり、学習の履歴や進捗状況を確認できます。計画的に特別教育を進められるため、効率よく学習したい方にもおすすめです。
顔認証システムでの受講確認
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、顔認証システムを導入しています。顔認証システムによって、「本人がきちんと席に座って受講しているか不安…」と感じる事業者にとっても安心です。
顔認証は、受講開始時だけでなく開始後も自動で途中確認がおこなわれます。本人が席に座って受講していないと学習状況が進まないシステムなので、問題なく特別教育の受講を済ませられるでしょう。
修了証の多様な発行形式
特別教育を修了したら、受講者に対して修了証が発行されます。
CIC日本建設情報センターのWeb講座では、PDF版とカード版の2種類の発行形式に対応しています。PDF版は、Web講座修了後すぐにダウンロードできるのがメリットです。一方で、カード版の修了証は携帯のしやすさから、現場で修了証をすぐ提示できます。
自分に適した方法で修了証を発行するとよいでしょう。
まとめ
この記事では、外国人労働者の方が石綿取扱作業従事者特別教育を受講する方法について詳しく解説しました。
石綿取扱作業従事者特別教育は、人体の健康被害に影響を及ぼす石綿に対して正しい知識と技術力を身につけるための特別教育で、作業従事者に対して受講が義務づけられています。
受講方法には、講習会への参加や出張講習の依頼などがありますが、外国人労働者の方が日本語を理解できる場合、Web講座の受講がおすすめです。Web講座であれば、受講者のペースで学習を進められます。
CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語字幕に対応したWeb講座を用意しております。受講者が自分のペースで計画的に学習を進められる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。