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【2025年度版】造園施工管理技士試験の受験資格は?必要な実務経験年数や免除条件についても徹底解説

公開日:2024年11月12日 更新日:2024年11月12日

【2025年度版】造園施工管理技士試験の受験資格は?必要な実務経験年数や免除条件についても徹底解説

造園施工管理技士試験の受験資格は?

「造園施工管理技士試験に受験資格はある?」
「必要な実務経験年数や免除条件について教えてほしい」

とお考えではありませんか?

造園施工管理技士は、造園工事や道路の緑化工事などの施工管理業務に従事するための国家資格です。1級・2級の区分が設けられており、それぞれで受験資格や免除条件が異なります

この記事では、造園施工管理技士試験の受験資格について詳しく解説します。
必要な実務経験年数や免除条件、試験スケジュールなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


CIC造園施工管理技士




目次

造園施工管理技士とは?

造園イメージ
造園施工管理技士は、国土交通大臣指定機関が実施する国家試験「造園施工管理技術検定」の合格者に与えられる国家資格です。取得すると、造園工事や道路の緑化工事などの施工管理業務に従事できます。

他の施工管理技士と同様、1級と2級に分類されているのが特徴です。ここからは、1級と2級それぞれの特徴について詳しく解説します。

1級造園施工管理技士

1級造園施工管理技士は、施工管理技術検定合格後に監理技術者講習を受講することで、「監理技術者」として従事可能です。

監理技術者とは、元請負の特定建設業者が当該工事を施工するために締結した下請契約の請負代金総額が4,500万円以上(建築一式工事は7,000万円以上)になる場合に当該工事現場に専任で配置される、施工の技術上の管理を司る技術者を指します。

国家資格である施工管理技士の中でも上位資格を取得しているため、社会的信用も高められるでしょう。結果、年収アップやキャリアアップなども狙えます。

2級造園施工管理技士

2級造園施工管理技士は、「営業所ごとに配置する専任の技術者」または「建設工事における主任技術者」として認められます。主任技術者の立場から、建設現場の施工計画書の作成や品質管理などの業務に従事できるのが特徴です。

ただし、担当できる業務の範囲は1級よりも狭くなります。そのため、1級造園施工管理技士へのステップアップとしても取得されやすい資格です。

造園施工管理技士の受験資格

受験資格

1級・2級造園施工管理技術検定には、第一次・第二次検定があります。令和6年度(2024年度)から造園施工管理技士を含めた施工管理技術検定の受験資格が改訂されており、それぞれで受験要件が異なるのが特徴です。

1級の第一次検定であれば、受験年度において満19歳以上であれば受験できます。
2級の第一次試験に関しては、満17歳以上であれば受験可能です。

第二次検定の受験資格に関しては、以下の表をご覧ください。

要件 実務経験年数
令和3年度以降の1級 第一次検定合格者 合格後5年以上の実務経験年数
合格後 特定実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験年数
合格後 監理技術者補佐としての1年以上の実務経験年数
2級第二次検定(旧実地試験含む)に合格した後、
1級 第一次検定に合格した者(1級 第一次検定受検予定者を含む)
2級合格後 5年以上の実務経験年数
2級合格後 特定実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験年数

※以前の受験資格でも受験可能です

要件ごとに求められる実務経験年数が異なることがわかります。自分に適した要件で実務経験を満たしましょう。

また、原則として工事ごとに工事請負者の代表者名または当該工事の監理技術者などの証明が必要です。実務経験を証明するために必要な情報を把握しておくとよいでしょう。

1級造園施工管理技術検定(以前の受験資格)

受験資格が改訂された後でも、令和10年度までは以前の受験資格でも受験できます。
令和11年度からは新しい受験資格でしか受験できなくなるため、注意してください。

ここでは、1級造園施工管理技術検定の以前の受験資格をご紹介します。

第一次検定および第二次検定を同時に受験する場合

以前の受験資格で1級造園施工管理技術検定の第一次・第二次検定を同時受験する場合の受験資格は、以下の通りです。

区分 学歴または資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
(1) 大学
専門学校「高度専門士」
卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
短期大学
5年制高等専門学校
卒業後5年以上 卒業後7年6ヶ月以上
高等学校
中等教育学校(中高一貫校)
専門学校「専門課程」
(「高度専門士」「専門士」を除く
卒業後10年以上 卒業後11年6ヶ月以上
その他(学歴は問わず 15年以上
(2) 2級造園施工管理
技術検定合格者
合格後5年以上
2級造園施工管理技術検定合格後5年未満で右の学歴の者 高等学校
中等教育学校(中高一貫校)
専門学校「専門課程」(「高度専門士」「専門士」を除く
卒業後9年以上 卒業後10年6ヶ月以上
その他の者 14年以上
(3) 技能検定合格者
職業能力開発促進法による1 級「造園」技能検定合格者
10年以上

学歴や資格によって必要な実務経験年数が異なります。中には、10年以上の実務経験を要する場合もあるため、受験者によっては新しい受験資格のほうを満たすことも検討しておきましょう。

第二次検定のみ受験

以前の受験資格で1級造園施工管理技術検定の第二次検定のみ受験する場合の受験資格は、以下の通りです。

(1) 令和3年度以降の「第一次検定・第二次検定」を受験し、第一次検定のみ合格した者
(2) 「第一次検定」のみを受験して合格し、所定の実務経験年数を満たした者
(3) 技術士試験の合格者(建設部門・林業部門・農業部門・森林部門・総合技術監理部門)で、所定の実務経験を満たした者

所定の実務経験年数に関しては、先ほどご紹介した通りです。受験前に確認しておきましょう。

2級造園施工管理技術検定(以前の受験資格)

2級造園施工管理技術検定も1級と同様、以前の受験資格でも受験可能です。
受験資格について、詳しくみていきましょう。

第一次検定のみ受験

受験資格の改定に関係なく、試験実施年度に満17歳以上であれば、第一次検定のみ受験可能です。

第一次検定および第二次検定を同時に受験

以前の受験資格で2級造園施工管理技術検定の第一次・第二次検定を同時受験する場合の受験資格は、以下の通りです。

区分 学歴または資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
(1) 大学
専門学校「高度専門士」
卒業後1年以上 卒業後1年6ヶ月以上
短期大学
5年制高等専門学校
専門学校の「専門士」
卒業後2年以上 卒業後3年以上
高等学校
中等教育学校(中高一貫校)
専門学校「専門課程」
(「高度専門士」「専門士」を除く)
卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
その他(学歴は問わず) 8年以上
(2) 技能検定合格者 4年以上

1級と同様、学歴や資格によって必要な実務経験年数が異なります。自分に適した要件を確認した上で、受験に臨みましょう。

第二次検定のみ受験

以前の受験資格で2級造園施工管理技術検定の第二次検定のみ受験する場合の受験資格は、以下の通りです。

(1) 令和3年度以降の「第一次検定・第二次検定」を受験し、第一次検定のみ合格した者
(2) 「第一次検定」のみを受験して合格し、所定の実務経験年数を満たした者
(3) 技術士試験の合格者(建設部門・林業部門・農業部門・森林部門・総合技術監理部門)で、所定の実務経験を満たした者

所定の実務経験年数に関しては、先ほどご紹介した実務経験年数と同様です。受験前に確認しておきましょう。

造園工事施工管理技術検定の受験資格として認められる工事

造園施工管理技術検定の実務経験に認められるのは、造園工事業に関するものです。造園工事業は、道路や建築物の屋上などの緑化・植生復元工事などのことで、以下のような工事が該当します。

工事 工事の例
公園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・⽔景⼯(池・滝・流れなど)・景⽯⼯(⽯組・⽯積など)・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・遊戯施設⼯・運動施設⼯・園地造成⼯(地ごしらえ⼯)・植栽基盤整備⼯
緑地⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・運動施設⼯・園地造成⼯(地ごしらえ⼯)・植栽基盤整備⼯
墓苑園地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)
住宅団地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・遊戯施設⼯・植栽基盤整備⼯
道路緑化(植栽)⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・植栽基盤整備⼯
遊園地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・遊戯施設⼯
庭園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・⽔景⼯(池・滝・流れなど)・景⽯⼯(⽯組・⽯積など)・園地造成⼯(地ごしらえ⼯)・植栽基盤整備⼯
建築物付属園地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・植栽基盤整備⼯
屋上(壁⾯)緑化⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・植栽基盤整備⼯
その他、分類できない造園工事

実務経験として認められている業務以外で経験を積んでも受験資格は満たせません。実務経験の詳細は、受験の手引にも記載されているため、確認した上で受験に臨みましょう。

造園施工管理技士の試験スケジュール

日程
造園施工管理技術検定の実施スケジュールは、1級・2級によって異なります。

2級造園施工管理技術検定は、第一次検定のみ年2回実施されており、第二次検定に関しては年に1回のみです。一方で1級造園施工管理技術検定は、第一次検定・第二次検定ともに年1回のみの実施となります。

ここからは、それぞれの試験スケジュールについてご紹介します。

1級造園施工管理技術検定(第一次検定)

1級造園施工管理技術検定の第一次検定のスケジュールは、以下の通りです。

願書受付期間 ・書面:5月上旬~5月中旬
・インターネット:5月上旬~5月中旬
試験日 9月上旬
合格発表日 10月上旬
受験手数料 14,400円(非課税)

表をみると、第一次検定は願書受付期間から約4カ月後に実施されることがわかります。一見すると長い対策期間が設けられるように思えますが、時間に余裕があるわけではありません。

試験の傾向を掴みながら、効率よく合格を目指して対策することが大切です。

1級造園施工管理技術検定(第二次検定)

1級造園施工管理技術検定の第二次検定のスケジュールは、以下の通りです。

願書受付期間 ・書面:5月上旬~5月中旬
・インターネット:5月上旬~5月中旬
試験日 12月上旬
合格発表日 翌年3月上旬
受験手数料 14,400円(非課税)

1級造園施工管理技術検定では、第一次検定と第二次検定の試験日は異なります。ただし、願書の受付期間に関しては第一次・第二次検定ともに同様のスケジュールです。

受験される方は、願書受付期間を確認し、期間を過ぎないよう注意して申し込みましょう。

2級造園施工管理技術検定

2級造園施工管理技術検定の第一次検定のスケジュールは、以下の通りです。

項目 前期:一次のみ 後期:一次・二次 / 一次のみ / 二次のみ
願書受付期間 3月上旬~3月中旬 ・書面:7月上旬~7月中旬
・インタネット:7月上旬~7月中旬
試験日 6月上旬 11月中旬
合格発表日 7月上旬 ・第一次検定:翌年1月上旬
・第二次検定:翌年3月上旬
受験手数料 ・第一次検定のみ:7,200円(非課税)
・第二次検定のみ:7,200円(非課税)
・第一次検定・第二次検定:14,400円(非課税)

2級造園工事施工管理技術検定は、前期と後期にわかれているのが特徴です。受験資格さえ満たしていれば、同時受験も可能なので自分に適した方法で受験するとよいでしょう。

まとめ

まとめ
この記事では、造園施工管理技術検定の受験資格や試験スケジュールについて詳しく解説しました。造園施工管理技士は、造園工事や道路の緑化工事などの施工管理業務に従事するための国家資格です。

1級と2級に分類されているため、受験資格や仕事内容などを踏まえながら自分に適したほうの取得を目指してみましょう。

造園施工管理技術検定を含め、施工管理技術検定は令和6年度以降で受験資格が緩和されています。以前よりも受験に対するハードルが下がり、受験しやすくなったのが特徴です。試験のスケジュールを把握し、自分に適した勉強方法で資格取得を狙いましょう。

CICでは、造園施工管理技術検定の受験者をサポートするための講座を提供しております。専門の講師による解説で効率よく対策できるだけでなく、モチベーションを維持しながら合格を狙える内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。


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