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給水装置工事主任技術者の必要な実務経験年数や免除条件についても徹底解説
公開日:2025年4月11日 更新日:2025年4月11日
給水装置工事主任技術者の必要な実務経験年数や免除条件についても徹底解説
給水装置工事主任技術者の受験には、給水装置工事に関して3年以上の実務経験が必要です。実務経験に該当する工事・業務とそうでないものがあるため、受験する前に確認しておきましょう。
この記事では、給水装置工事主任技術者の必要な実務経験年数について解説します。免除条件や試験スケジュールなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
給水装置工事主任技術者の仕事内容
給水装置工事主任技術者の資格を取得すると、給水装置の設置から撤去、変更などのさまざまな業務に従事できます。水道法の基準に基づいて、給水装置を適切な状態に維持・管理するのが給水装置工事主任技術者の仕事です。
具体的な仕事内容には、以下のようなものがあります。
- 給水装置工事に関する技術上の管理
- 給水装置工事に従事する者の技術上の指導監督
- 給水装置工事に係る給水装置の構造及び材質が水道法第16条の規定に基づく政令で定める基準適合している事の確認
- その他国土交通省令で定める職務(水道法第25条の4の3項)
- 水道事業者との給水装置工事に関する連絡調整
など
給水装置工事主任技術者の具体的な仕事内容や必要な職種についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
給水装置工事主任技術者の受験資格
給水装置工事主任技術者は、給水装置を正しく維持・管理するにあたって重要性の高い資格ですが、誰でも受験できる試験ではありません。受験資格が設けられているため、正しく理解して受験する必要があります。
ここでは、必要な実務経験年数や実務経験として認められる工事などをご紹介します。
必要な実務経験の年数
給水装置工事主任技術者試験には受験資格が設けられています。「給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有すること」とされているため、誰でも受験できるわけではありません。
ただし、実務経験さえ有していれば学歴や年齢に関係なく受験可能です。実務経験として認められる具体的な工事内容などは後述しますので、ぜひ参考にしてください。
実務経験として認められる工事や業務
給水装置工事主任技術者の実務経験として認められる工事や業務は、以下のとおりです。
- 公道に埋設された水道本管(配水管)から蛇口までの給水管の配管作業、水道事業者との調整、現場監督の業務
- 建物等内外の給水用具(給水栓、湯沸器、ボールタップ、洗浄装置付便座等)における配管・取付け作業、水道事業者との調整、現場監督の業務
- 給水管、給水用具の配管・取付け工事にかかる計画・設計(現場調査、配管計画、水理計算、口径や材料選定、申請図の作成)の業務
- 水道事業者(水道局等)から委託されたメーター(量水器)の新設・取替作業の業務(主に検定有効期間満了に伴う量水器取替業務)※検針業務は対象外
- 水道事業者(水道局等)又はその支援事業者が行う給水装置工事の審査及び完了検査業務等の業務
給水装置の工事計画の立案や現場における監督業務、施工計画や調整業務が実務経験の対象となります。一方で、工事現場に給水用具を搬送するなどの業務は実務経験に該当しません。
事前に実務経験の対象となる業務を確認しておきましょう。
実務経験を証明する方法
実務経験を証明する場合、申込みの際に実務経験証明欄に入力が必要です。記入ページの画面に従って、実務従事開始年月及び終了年月を入力し、工事内容を選びましょう。
選択する項目によっては、水道事業者(水道局など)の名称の入力が必要です。2つ以上の事業所の合計年数で実務経験を満たしている場合は、それぞれの入力が必要となるため、ご注意ください。
持っていると受験しやすくなる資格
給水装置工事主任技術者試験を受験する際、管工事施工管理技術検定1級・2級の合格者は一部科目の試験免除を受けられます。免除を受ける場合、管工事施工管理技術検定の合格証明書(コピー)の添付が必要です。
以下の手順で、給水装置工事主任技術者試験の一部科目の免除を受けましょう。
- 「試験科目の一部免除を申請します」箇所にチェックを入れる
- 検定資格の種類を選択する
- 技術検定合格証明書番号を入力する
- その後、技術検定合格証明書の写しを用紙に添付して提出する
申請を忘れると試験科目の免除は受けられないため、注意しましょう。
給水装置工事主任技術者の合格率・合格基準
続いて、給水装置工事主任技術者の合格率・合格基準について解説します。合格率などの情報から難易度がどの程度か把握しておきましょう。
合格率
以下の表は、過去5年間の合格率をまとめたものです。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和6年度 | 12,629人 | 4,407人 | 34.9% |
令和5年度 | 12,616人 | 4,351人 | 34.5% |
令和4年度 | 12,058人 | 3,742人 | 31.0% |
令和3年度 | 11,829人 | 4,209人 | 35.6% |
令和2年度 | 11,238人 | 4,889人 | 43.5% |
平均 | 12,074人 | 4,320人 | 35.8% |
表をみると、合格率は30〜40%台で推移していることが分かります。闇雲に勉強して合格できるような簡単な試験ではないものの、合格率が1桁台になるような高難易度の試験というわけでもありません。
試験日から逆算して計画的なスケジュールを立て、自分に適したテキストや問題集で効率的に勉強することで十分に合格を狙えます。
合格基準
給水装置工事主任技術者は、全科目合計60点(必須6科目の合計40点)で構成されています。配点は、1問につき1点です。
合格基準に関しては、以下の3つの条件を満たす必要があります。
1 | 必須6目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造及び性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が27点以上 |
2 | 全8科目の総得点が40点以上 |
3 | 各科目の得点が基準を下回っていないこと
|
上記の表の点数は令和6年度のものですが、全8科目の最低得点は実施年度によって変更する可能性があります。点数の基準はあくまでも目安程度にとどめ、基準を上回れるよう対策しておくことが大切です。
給水装置工事主任技術者の試験スケジュール
以下の表は、例年の試験スケジュールをまとめたものです。
項目 | 詳細 |
---|---|
受付期間 | 6月上旬~7月上旬頃 |
受験票発送日 | 10月上旬頃 |
試験日 | 10月下旬頃 |
合格発表日 | 11月下旬頃 |
受付は初夏のシーズンですが、試験は秋に実施されます。また、2025年度の試験スケジュールは、4月下旬頃に発表されるとのことです。
給水装置工事主任技術者の試験は、年に1回のみの実施なので、受付を忘れると1年間受験できません。受付期間を忘れずにチェックし、速やかに申込みを済ませましょう。
CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座
CIC日本建設情報センターでは、給水装置工事主任技術者のWeb(オンライン)講座を提供しております。受験者がモチベーションを維持しつつ、効率的に学習を進められるのが特徴です。
ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座について詳しく解説します。
3種類のコースが用意されている
CIC日本建設情報センターの給水装置工事主任技術者講座では、3種類のコースが用意されています。Web講座・DVD講座・通学講座から自分に適した方法で受講可能です。
なかでも、Web(オンライン)講座は約11時間の動画講義で構成されています。専門講師による動画講義で必要なポイントを分かりやすくまとめられているのが特徴です。
動画講義なので自由に視聴できる
Web(オンライン)講座は動画講義なので、視聴スタイルが自由です。巻き戻しや一時停止などが自由にできることから、自分の理解力に合わせて学習を進められます。
「重要そうなポイントだからノートにまとめながら勉強したい」「解けなかった問題を解けるようになるために解説を聞き込みたい」など時には複数回聞きながら理解を深めたい場面もあるでしょう。Web(オンライン)講座であれば、このような勉強スタイルも実現しやすいのが魅力といえます。
オリジナル模擬試験がある
CIC日本建設情報センターでは、オリジナル模擬試験を取り揃えています。模擬試験によって実力と課題の把握が可能です。
例えば、過去問題を何度も解いていると自分の理解力とは別に解答だけ分かってしまう状態が想定されます。「自分の本当の実力がどの程度か知りたい」「本番に近い状態で試験を解いて合格できそうか知りたい」という場合に模擬試験がおすすめです。
CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座では、模擬試験まで可能なので、より効率的に給水装置工事主任技術者の合格を目指せます。
まとめ
この記事では、給水装置工事主任技術者の受験に必要な実務経験年数について詳しく解説しました。給水装置工事主任技術者の受験には、給水装置工事に関して3年以上の実務経験が必要です。
実務経験として認められる業務には、給水装置の工事計画の立案や現場における監督業務、施工計画や調整業務があります。一方で、工事現場に給水用具を搬送するなどの業務は実務経験に該当しません。
CIC日本建設情報センターでは、給水装置工事主任技術者のWeb(オンライン)講座を提供しております。受験者がモチベーションを維持しつつ、効率的に学習を進められる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。