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給水装置工事主任技術者の合格難易度や試験内容、資格更新について徹底解説
公開日:2025年4月11日 更新日:2025年4月11日
給水装置工事主任技術者の合格難易度や試験内容、資格更新について徹底解説
給水装置工事主任技術者は、毎年約30〜40%台の合格率で推移している試験です。実務経験が必要なので取得は簡単ではありませんが、計画的かつ効率的な対策を意識することで、試験の合格は十分に狙えます。この記事では、給水装置工事主任技術者の合格難易度や試験内容について解説します。資格の更新に関しても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
給水装置工事主任技術者の難易度
給水装置工事主任技術者の難易度ですが、結論、取得が簡単ではない資格といえます。理由としては、以下のとおりです。
- 実務経験が必要
- 試験範囲が広い
それぞれの理由について詳しく解説します。
実務経験が必要
給水装置工事主任技術者は、受験資格が設けられており3年以上の実務経験が必要です。誰でも気軽に受験できるわけではないため、取得の難易度につながります。
給水装置工事主任技術者の実務経験に該当するのは以下のような業務です。
- 給水装置の工事計画を立案する
- 給水装置工事の現場における監督業務
- その他給水装置工事の施工計画・調整
- 給水管の配管、給水用具の設置など給水装置工事の施工・実務
試験範囲が広い
給水装置工事主任技術者の試験は、8つの試験科目から出題されます。試験範囲が広い点も取得難易度の高さといえるでしょう。
試験範囲が広い場合、何から勉強すればよいのかよく分からないこともあるでしょう。より計画的な対策が求められる試験といえます。
合格率は低いわけではない
ここまで見ると、「給水装置工事主任技術者の試験に合格するのは困難なのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、試験の合格率自体が低いわけではないため、効率的に対策すれば十分に合格を狙えます。
毎年の合格率は、約30〜40%台で推移しています。実務経験を満たしている時点である程度の知識は有しているため、全く問題が解けないことはありません。ただし、試験に合わせた対策は必要不可欠なので、テキストや問題集を用いて出題形式に慣れておく必要はあります。
給水装置工事主任技術者の合格率や合格基準
ここからは、給水装置工事主任技術者の合格率や合格基準について解説します。過去のデータから試験の難易度をみていきましょう。
合格基準
給水装置工事主任技術者は、全科目合計60点(必須6科目の合計40点)の試験です。配点は、1問につき1点とされています。
合格基準に関しては、以下の3つの条件を満たす必要があります。
1 | 必須6目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造及び性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が27点以上 |
2 | 全8科目の総得点が40点以上 |
3 | 各科目の得点が基準を下回っていないこと
|
また、給水装置工事主任技術者の全8科目の最低得点は実施年度によって変更する可能性があります。上記の表の点数は令和6年度のものです。点数の基準はあくまでも目安程度にとどめ、基準を上回れるよう対策しておくことをおすすめします。
合格率
以下の表は、過去5年間の合格率をまとめたものです。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和6年度 | 12,629人 | 4,407人 | 34.9% |
令和5年度 | 12,616人 | 4,351人 | 34.5% |
令和4年度 | 12,058人 | 3,742人 | 31.0% |
令和3年度 | 11,829人 | 4,209人 | 35.6% |
令和2年度 | 11,238人 | 4,889人 | 43.5% |
平均 | 12,074人 | 4,320人 | 35.8% |
給水装置工事主任技術者の試験内容
中には、給水装置工事主任技術者がどんな試験内容で実施されるのか気になる方もいるのではないでしょうか。ここからは、試験科目や試験が実施される地区について詳しく解説していきます。
試験内容
以下の表は、給水装置工事主任技術者の試験内容をまとめたものです。
項目 | 詳細 |
---|---|
試験日 | 例年10月末頃 |
合格発表日 | 例年11月末頃 |
問題数 | 全60問 |
試験科目 |
|
受験資格 | 給水装置工事に関して3年以上の実務の経験 |
給水装置工事主任技術者は、10月頃に試験が実施され、11月末に合格発表が行われていることが分かります。実技ではなく学科のみで行われる試験なので、試験範囲を把握し、テキストや問題集を活用して十分に対策することが大切です。
試験科目
以下の表は、給水装置工事主任技術者の試験科目をまとめたものです。
公衆衛生概論 |
|
水道行政 |
|
給水装置の概要 |
|
給水装置の構造及び性能 |
|
給水装置工事法 |
|
給水装置施工管理法 |
|
給水装置計画論 |
|
給水装置工事事務論 |
|
給水装置工事主任技術者は8つの試験科目から出題されます。給水装置の概要から施工管理法まで幅広い内容が出題されるのが特徴です。出題内容もそれぞれの科目で異なるため、計画的に問題を解く力を身につける必要があります。
受験料金
給水装置工事主任技術者の受験料金は、21,300円(非課税)です。1回の受検で2万円以上の費用がかかるため、一発合格を狙っていきましょう。
試験地区
給水装置工事主任技術者の試験地区は、以下のとおりです。
- 北海道
- 東北
- 関東
- 中部
- 関西
- 中国・四国
- 九州
- 沖縄
試験は全国で開催されています。試験会場は地区ごとに設けられており、受験票などに会場が記載されています。試験当日に遅刻することがないよう、事前に試験会場・入場時刻・交通機関などを確認しておくことが大切です。
給水装置工事主任技術者の更新に注意
給水装置工事主任技術者の資格は更新が必要です。令和元年10月1日に改正水道法が施行され、現在では給水装置工事主任技術者には5年ごとの更新制度が導入されています。
更新に伴って、選任される給水装置工事主任技術者に対し、水道事業者から最新の技術や制度を学ぶための研修に参加しているかなどの確認が行われます。
また、更新制度の導入に伴って主任技術者証の有効期限も5年間に変更されました。資格失効には影響がありませんが、5年ごとに更新が必要な点は把握しておきましょう。
CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座
CIC日本建設情報センターでは、給水装置工事主任技術者のWeb(オンライン)講座を提供しております。受験者がモチベーションを維持しつつ、効率的に学習を進められるのが特徴です。
ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座について詳しく解説します。
3種類のコースが用意されている
CIC日本建設情報センターの給水装置工事主任技術者講座では、3種類のコースが用意されています。Web講座・DVD講座・通学講座から自分に適した方法で受講可能です。
なかでも、Web(オンライン)講座は約11時間の動画講義で構成されています。専門講師による動画講義で必要なポイントを分かりやすくまとめられているのが特徴です。
動画講義なので自由に視聴できる
Web(オンライン)講座は動画講義なので、視聴スタイルが自由です。巻き戻しや一時停止などが自由にできることから、自分の理解力に合わせて学習を進められます。
「重要そうなポイントだからノートにまとめながら勉強したい」「解けなかった問題を解けるようになるために解説を聞き込みたい」など時には複数回聞きながら理解を深めたい場面もあるでしょう。Web(オンライン)講座であれば、このような勉強スタイルも実現しやすいのが魅力といえます。
オリジナル模擬試験がある
CIC日本建設情報センターでは、オリジナル模擬試験を取り揃えています。模擬試験によって実力と課題の把握が可能です。
例えば、過去問題を何度も解いていると自分の理解力とは別に解答だけ分かってしまう状態が想定されます。「自分の本当の実力がどの程度か知りたい」「本番に近い状態で試験を解いて合格できそうか知りたい」という場合に模擬試験がおすすめです。
CIC日本建設情報センターのWeb(オンライン)講座では、模擬試験まで可能なので、より効率的に給水装置工事主任技術者の合格を目指せます。
まとめ
この記事では、給水装置工事主任技術者の合格難易度や試験内容について解説しました。給水装置工事主任技術者は、毎年約30〜40%台の合格率で推移している国家資格です。
試験は8科目で 試験科目は8つから構成されており、各科目で出題内容が異なります。合格基準として3つの条件が定められていますが、実施年度によって各科目の最低基準が変わる恐れがあるため、基準を十分に上回るような対策が必要です。
CIC日本建設情報センターでは、給水装置工事主任技術者のWeb(オンライン)講座を提供しております。受験者がモチベーションを維持しつつ、効率的に学習を進められる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。