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衛生管理者資格の一種・二種の違いとは?受験資格や試験内容を比較!
公開日:2024年8月23日 更新日:2024年8月23日
衛生管理者資格の一種・二種の違いとは?受験資格や試験内容を比較!
一定人数以上の従業員を抱える事業場では、職場の労働衛生環境向上のため、特に衛生面の管理を行う、衛生管理者を設置する必要があります。この衛生面の管理を行うのが衛生管理者です。
衛生管理者には第一種衛生管理者と第二種衛生管理者という2つの資格がありますが、この2つの資格にはどのような違いがあるのかという点を、詳しく解説していきます。
目次
第一種衛生管理者と第二種衛生管理者の違い
従業員数が50人を超える事業場には、衛生管理者の設置しなければいけません。設置すべき人数は、その業種や事業場の人数で決まりますので、事業者は衛生管理者の資格を持ったものを選任する必要があります。
衛生管理者の設置義務は、労働安全衛生法という法律で定められています。
事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、都道府県労働局長の免許を受けた者その他厚生労働省令で定める資格を有する者のうちから、厚生労働省令で定めるところにより、当該事業場の業務の区分に応じて、衛生管理者を選任し、その者に第十条第一項各号の業務(第二十五条の二第二項の規定により技術的事項を管理する者を選任した場合においては、同条第一項各号の措置に該当するものを除く。)のうち衛生に係る技術的事項を管理させなければならない。
この衛生管理者の資格には2種類あり、事業者は自社に業種に合わせて衛生管理者を選任しなければいけません。衛生管理者に選任される方は、国家資格である衛生管理者資格の取得が必要です。事業者は衛生管理者資格を持つ方の雇用、もしくは従業員に衛生管理者資格の取得をしてもらう必要があります。
衛生管理者には2種類の資格がありますので、その違いを簡単に解説しましょう。
免許 | 対象業種 |
---|---|
第一種衛生管理者免許 | 全業種 |
第二種衛生管理者免許 | 情報通信業・金融・保険業、卸売・小売業など |
第一種衛生管理者は、すべての業種において衛生管理者となれる免許です。第二種衛生管理者は、有害業務と関連性が少ない金融業や小売業などの業種限定で衛生管理者となれる免許となります。
資格試験の違い
衛生管理者の資格は国家資格ですので、国家試験に合格しなければいけません。この国家試験において、第一種と第二種には違う部分と共通する部分がありますので、資格試験に関して解説していきましょう。
試験科目の違い
一種衛生管理者の免許は、すべての業種において衛生管理者となれる免許ですので、有害業務に関する知識と、有害業務以外に関する知識の双方が求められます。第二種衛生管理者の免許は、有害業務に関する知識は不要ですので、試験科目や出題数に違いがあります。
出題科目 | 第一種衛生管理者試験 | 第二種衛生管理者試験 | ||
---|---|---|---|---|
出題数 | 配点 | 出題数 | 配点 | |
労働衛生 有害業務 | 10問 | 80点 | 出題なし | |
労働衛生 有害業務以外 | 7問 | 70点 | 10問 | 100点 |
関係法令 有害業務 | 10問 | 80点 | 出題なし | |
関係法令 有害業務以外 | 7問 | 70点 | 10問 | 100点 |
労働生理 | 10問 | 100点 | 10問 | 100点 |
合計 | 44問 | 400点 | 30問 | 300点 |
第一種衛生管理者の試験は全部で44問が出題されて、400点満点です。第二種衛生管理者試験有害業務に関する出題がなく、合計30問が出題されて300点満点です。
第一種衛生管理者試験の方が出題範囲が広く、出題数が多いため、やや難易度が高い試験と言えます。
合格率の違い
第一種衛生管理者試験と、第二種衛生管理者試験の合格率を確認するために、令和5年度の試験合格率を紹介しておきましょう。
免許 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第一種衛生管理者 | 67,572名 | 31,108名 | 46.0% |
第二種衛生管理者 | 37,061名 | 18,374名 | 49.6% |
出典元:公益財団法人 安全衛生技術試験協会
例年の合格率を確認すると、第一種衛生管理者試験の合格率は45%前後、第二種衛生管理者試験の合格率が50%前後となっています。
出題数や出題範囲に違いはありますが、出題される問題の難易度に差はないため、そこまで大きな合格率の差はありません。また、難易度が高い第一種衛生管理者試験といっても、合格率はそこまで低くありませんので、しっかり対策を行えば合格できる難易度の試験といえるでしょう。
受験資格や合格ラインは同じ
出題科目や合格率には違いがある第一種試験と第二種試験ですが、共通する部分もあります。そのひとつが受験資格です。衛生管理者試験の受験資格の一部を紹介しましょう。
- 大学・短大・高等専門学校を卒業し、労働衛生の実務経験が1年以上
- 高校卒業・高卒認定試験合格の方で、労働衛生の実務経験が3年以上
- 10年以上労働衛生の実務経験がある方
上記以外にも受験資格はありますが、第一種試験も第二種試験も受験資格は同様ですので、詳細は「公益財団法人 安全衛生技術試験協会」のHPで確認してください。
また、合格ラインの考え方も同様です。
- 科目ごとの正答率が40%以上
- 全体の正答率が60%以上
第一種試験も第二種試験も、合格率の設定は同じになります。科目ごとの正答率と、全体の正答率の両方をクリアしなければいけません。
衛生管理者試験を目指すならCIC日本建設情報センターの対策講座がおすすめ
上でも少し触れましたが、衛生管理者の試験はしっかり対策をしていれば、独学でも合格を目指せる試験です。とはいえ、自身で参考書を準備して勉強をするとなると、時間がかかってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、CIC日本建設情報センターの衛生管理者試験対策講座の利用です。
なぜ、CIC日本建設情報センターの対策講座がおすすめなのかという点を解説していきましょう。
第一種・第二種それぞれの講座がある
CIC日本建設情報センターでは、第一種試験と第二種試験に関する、それぞれの対策講座があります。第一種試験を目指す方や、第二種試験を目指す方に合わせた講座を選択可能です。
実際に受験する方は、自身の従事する業種に合わせてどちっらの試験を目指すのかを選ぶ形になります。また、今後転職を視野に入れている方は、現在の業種に関わらず、全業種で衛生管理者となれる第一種試験を目指すのがおすすめです。
第一種試験の方が難易度はやや高いものの、ほかの国家試験と比較してそこまで難易度が高いわけではありませんので、CIC日本建設情報センターの対策講座を活用すれば、十分合格が目指せるでしょう。
分かりやすく合格点主義の講義
CIC日本建設情報センターでは、衛生管理者試験はもちろん、さまざまな試験対策講座や、特別教育の講座などを提供しています。こうしたさまざまな講座の提供をすることで、多くの方によりわかりやすい講義を行うノウハウを持っています。
また、国家資格を目指す国家試験において重要なのは、試験で満点を取ることではなく、確実に合格点を取ることです。CIC日本建設情報センターの対策講座は、合格点主義を掲げています。
満点を目指す勉強ではなく、確実に合格点を目指せる講義となっていますので、より短期間で、確実な合格を目指せるでしょう。
Web(オンライン)講座とDVD講座から選べる
CIC日本建設情報センターでは、衛生管理者試験対策講座を、Web(オンライン)講座と、DVD講座で提供しています。
Web(オンライン)講座は、ネット環境があればどこでも受講できるというメリットがあります。また、PCだけではなく、タブレットやスマホでも受講できるため、受講がしやすいというのは大きなメリットです。
DVD講座はどこでも受講するというわけではありませんが、自宅で落ち着いて勉強できるというメリットがあります。また、受講するにあたってネット環境が必要なく、余計な費用がかからないというのもメリットといえるでしょう。
どちらも、合格点主義の分かりやすい講義を受講できますので、十分合格を目指せますので、自身にあった受講方法を選択して受講するのがおすすめです。
まとめ
従業員が50名以上の事業場には、衛生管理者を設置する義務があります。その衛生管理者には第一種と第二種があり、事業場の業種によって必要な免許が違いますので、これから取得を目指す方は、自身の業種に合わせて資格を取得しましょう。
衛生管理者資格は、国家資格となりますので、国家試験に合格する必要があります。国家試験に合格するためには事前の対策が重要です。
衛生管理者試験の事前対策には、CIC日本建設情報センターの対策講座がおすすめです。スマホでも受講できるWeb(オンライン)講座と、通信料を気にせず受講できるDVD講座から選択できます。
CIC日本建設情報センターの対策講座であれば、合格点主義で分かりやすい講義を受講できますので、より確実に合格を目指せるでしょう。