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土木作業員とは?仕事内容や必要な資格、平均年収などを解説

公開日:2025年4月11日 更新日:2025年4月11日

土木作業員とは?仕事内容や必要な資格、平均年収などを解説

土木作業員とは?仕事内容や必要な資格、平均年収などを解説
地域のインフラを支える「土木作業員」。大きなやりがいを感じられるこちらの仕事に、興味を抱いている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、土木作業員の概要、土木作業員の仕事内容や平均年収について詳しく解説します。さらに、土木作業員に向いている人、土木作業員からのキャリアアップ例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


CIC衛生管理者

目次

土木作業員とは

土木作業

土木作業員とは、建造物の建設現場や道路整備といった土木現場で働く人のことです。建設や道路だけではなく、河川やダム、水道工事など多岐にわたる土木現場で作業するため、社会の基盤となる部分に携わることができます。

また、自分の関わった仕事は、建物などの形となってその後も残り続けることから、大きな満足感も得られる職業でしょう。就職先は、建設会社や土木施工会社、ゼネコンなどが多いです。

土木作業員の仕事内容

土木作業イメージ

土木作業員を目指すにあたって、どのような仕事内容を担当するのか気になるところですよね。特に、今まで土木関係の業界で勤務したことがない方は、なかなかイメージがつかないかもしれません。

土木作業員の仕事は、主に「土工」と「機械土工」の2種類にわけられます。こちらからは、土木作業員が従事する2種類の仕事内容について見ていきましょう。

土工

土工業務とは、土砂や資材の運搬、土地の掘削や土ならし、コンクリートの攪拌といった作業のことです。また、足場の組み立てや、くい打ち・くい抜き、その他の基礎的な工事を担当します。

大型のトラックを運転することもあるので、他の業界で中型・大型免許を取得している場合は活かせることが多いです。

機械土工

機械土工業務とは、機械を使用して資材運搬や掘採、整地、さらに造成やくいの埋込などを行う作業のことです。パワーショベルやクレーン、ブルドーザーなどを使用し、人力では難しい部分を担当するので、重機を扱うための専門的な資格を取得することが求められます。

土木業界が初めての方は、土工業務を担当し、慣れてきたら資格を取得してから機械土工業務に従事するのが良いでしょう。

土木作業員の平均年収

預金通帳

土木作業員として働く前に気になるのが、「どれくらいの年収をもらえるのか」ということではないでしょうか。やりがいにもつながる部分だからこそ、事前に平均年収を把握しておきたいですよね。

こちらからは、土木作業員全体の平均年収と、年代別の平均年収について解説します。

全体の平均年収

土木作業員全体の平均年収は、以下のとおりです。

  • 令和2年:391万円
  • 令和3年:396万円
  • 令和4年:417万円

道路や橋など、社会に必要不可欠な部分を担う職業であることからか、平均年収は年々高くなっている傾向が伺えます。

年収が少なく感じる方もいるかもしれませんが、土木作業員として働くために必要な資格はないため、10代や未経験の方も含めた平均年収であることを押さえておく必要があります。取得している資格や勤務する地域・会社によっては、高年収も十分狙えるでしょう。

10代の平均年収

10代で土木作業員を目指す際は、正社員ではなくアルバイトで働く場合も多いかもしれません。

正社員以外で勤務する場合、一般的に土木作業員の日給は、10,000〜20,000円程度です。土木作業員は天候に左右されることもあるので、年収換算すると200万円に一歩届かない程と考えられます。

一方、正社員の場合、初任給は19〜23万円程度であり、年収にすると240万円程度でしょう。国税庁が発表した「令和5年分 民間給与実態統計調査結果報告」では、19歳以下の平均年収は112万円なので、同年代と比較して高年収といえます。

20代の平均年収

土木作業員における20代前半の平均年収は369万円程度であり、20代後半になると408万円程度とされています。

令和5年分 民間給与実態統計調査結果報告」では、20〜24歳の平均年収は267万円、25〜29歳の場合は394万円とされているので、平均よりも高い年収といえるでしょう。20代は未経験のまま土木業界に足を踏み入れることが多いので、経験を重ねていくことでより高年収を狙えます。

30代の平均年収

土木作業員における30代前半の平均年収は424万円程度であり、30代後半になると467万円程度とされています。

令和5年分 民間給与実態統計調査結果報告」では、30〜34歳の平均年収は431万円、35〜39歳の場合は466万円とされているため、平均よりもやや高い年収といえます。20代で培ってきた経験を活かすことで、社内での昇進・昇給が期待できるでしょう。

40代の平均年収

土木作業員における40代前半の平均年収は482万円程度であり、40代後半になると453万円程度とされています。

令和5年分 民間給与実態統計調査結果報告」では、40〜44歳の平均年収は501万円、45〜49歳の場合は521万円とされており、平均よりはやや低い傾向にあります。高年収を狙いたい場合は、「土木施工管理技士」などの資格を取得しスキルアップを狙うことがおすすめです。

50代の平均年収

土木作業員における50代前半の平均年収は485万円程度であり、50代後半になると436万円程度とされています。

令和5年分 民間給与実態統計調査結果報告」では、50〜54歳の平均年収は540万円、25〜29歳の場合は545万円とされているので、平均よりも低い傾向にあるでしょう。

年収アップを図る場合は、下記のように多くの工事や企業で求められる資格を取得してみるのがおすすめです。

  • 1級建築施工管理技士:建設工事において、施工計画や工程管理などを担うことができ、「監理技術者」として認められる資格
  • 1級管工事施工管理技士:管工事において、施工計画や工程管理などを担うことができ、「監理技術者」として認められる資格
  • 1級電気工事施工管理技士:電気工事において、施工計画や工程管理などを担うことができ、「監理技術者」として認められる資格

「土木施工管理技士」はもちろん、他の施工管理技士資格の1級を複数持っていると転職で非常に有利になりますので、ぜひ検討してみてください。

また、転職エージェントを利用して希望に合った求人を探してみると、キャリアアップにもつなげやすくなるでしょう。

土木作業員に向いている人

ショベルカー

土木作業員に向いている人は、以下のとおりです。

  • 仕事にやりがいを感じたい人
  • ものづくりが好きな人
  • 身体を動かすことが好きな人
  • 人と話すことが好きな人
  • 機械に触れることが好きな人

土木作業員は、地域の人々の生活基盤を構築する仕事に携われるので、大きな充実感や満足感を感じられます。何もなかったところから、建築物などが完成していく様子を見ることができれば、「頑張って良かった」と思えるはずです。

また、チームで作業する仕事だからこそ、人と話すことが好きな方にもおすすめといえます。さらに、パワーショベルやクレーン、ブルドーザーなど、重機を動かすこともあるので、機械に触れることが好きな方もぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

土木作業員からのキャリアアップ例

キャリアアップ

土木作業員からキャリアアップを狙う場合、「土木施工管理技士」を目指す方法があります。

土木施工管理技士は国家資格の1つであり、取得することで土木工事において施工計画を作成したり、工程管理や品質管理、予算や原価の管理、安全管理を行ったりできます。

法律で、土木施工管理技士にしかできない仕事も定められているので、経験を積み資格を取得すれば活躍の幅はより広がるでしょう。管理業務の仕事になりますが、作業員の経験を生かすこともでき、それが強みになるはずです。

まとめ

横から見たショベルカー

この記事では、土木作業員の概要、土木作業員の仕事内容や平均年収などについて詳しく解説しました。

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