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施工管理がきついと言われる理由は?対処法と合わせて解説

公開日:2025年2月12日 更新日:2025年2月13日

施工管理がきついと言われる理由は?対処法と合わせて解説

施工管理がきついと言われる理由は?対処法と合わせて解説

建設工事現場の管理・監督を行う「施工管理」が、実は「きつい」と言われていることをご存じでしょうか。業務内容や残業、給料面から、施工管理のきつさの対処法が気になっている方も多いでしょう。

この記事では、施工管理がきついと言われる理由や対処法、どんな人が施工管理に向いているのかについて詳しく解説します。


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目次

施工管理とは

作業員

まずは、施工管理の役割や、混同しがちな「現場監督」との違いについて見ていきましょう。

施工管理の役割

施工管理とは、建設工事現場において安全かつ高品質に作業が進むように管理する仕事です。

「工程管理」「品質管理」「安全管理」「原価管理」と幅広い業務を遂行し、工事全体を管理・監督する大切な役割を担っています。

現場監督との違い

先ほどご紹介した通り、施工管理は建設工事全体を管理する仕事です。一方、現場監督は施工管理が作成した計画をふまえて、現場へ具体的な指示を行います。

ただ、現場によっては両者の線引きが曖昧になることも多いです。

施工管理がきついと言われる理由

感情

施工管理がきついと言われる理由は、以下のとおりです。

  1. 時間外労働が多い
  2. 労働時間が不規則になることが多い
  3. 休日を削らなければいけないことが多い
  4. 業務が多岐に渡る
  5. 人間関係で疲れることがある
  6. 何度も出張や転勤を繰り返すことがある
  7. 給料が割に合わないと感じることがある
  8. 責任感の強さが求められる
  9. 多くの知識を習得しなければいけない
  10. 体力面で負荷がかかる

それぞれの理由について詳しく解説します。

時間外労働が多い

施工管理の残業時間は一般的に月35〜40時間程とされています。厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査 令和5年8月分結果確報」によると、建設業における一般労働者の平均残業時間は月13.3時間程なので、施工管理は時間外労働が多いといえるでしょう。

人手不足や多岐に渡る業務によって、残業をしなければ間に合わなくなってしまい、ストレスを抱える方も少なくありません。

労働時間が不規則になることが多い

施工管理では、現場の状況や突発的な問題に対応するため、労働時間が不規則になることもあります。

人通りの少ない早朝や深夜に工事を行うこともあり、生活リズムが崩れてしまうことも。不規則な生活に陥ることは、心身共に疲労を感じる原因につながります。

休日を削らなければいけないことが多い

工期が優先される仕事のため、休日を削って出勤しなければいけないことも多いです。資材が届かなかったり設計が間違っていたりなど、様々なトラブルや幅広い業務により週休1日になることも珍しくありません。

また、天候の変化などのコントロールできない要因によって、休日出勤が余儀なくされることもあり、プライベートとのバランスが取りづらい面もあります。

業務が多岐に渡る

施工管理の業務は、スケジュールや品質、現場の安全から予算管理まで幅広いことも、「きつい」と言われる理由です。

やるべきことが多いため時間的な余裕がなく、現場作業後に膨大な事務作業を行うことも少なくありません。1つでも疎かにしてしまうと現場の進行が滞ってしまうので、プレッシャーを感じることもあるでしょう。

人間関係で疲れることがある

施工管理は、発注者や現場作業員、下請業者など、様々な人と関わり円滑に進めていかなければいけない仕事なので、人間関係で疲弊することがあります。

職種や年代、経験の異なる人と積極的にコミュニケーションを取り、時には緩衝材のような役割を担うことから、ストレスを感じることも。さらに、近隣住民へのクレーム対処も行う必要があり、辛くなるときもあるでしょう。

何度も出張や転勤を繰り返すことがある

施工管理は毎回作業する場所が変わるので、「千葉で働いた後、半年後に北海道に行く」なんてことも珍しくありません。頻度やエリアは会社によって様々ですが、海外に出張や転勤をする場合もあり、生活環境が変化し続けることに戸惑う方もいるでしょう。

また、結婚をしている方は家族と長い間会えない時間が続くため、「施工管理はきつい」と感じる方も多いです。

給料が割に合わないと感じることがある

施工管理技士の年収は平均520〜570万円であり、全国の平均年収は国税庁が発表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると460万円なので、高い傾向にあるといえます。

しかし、拘束時間が長かったり業務量が多かったりなど、実際の仕事内容と比較すると割に合わないと感じる方は少なくありません。「高い給料は望まないから休みが欲しい」という声もあり、仕事内容と給料が見合わないと言われています。

責任感の強さが求められる

施工管理の役割は、現場の進行を管理する司令塔なので、責任感の強さが求められるのも「きつい」と言われる所以でしょう。

幅広い業務に忙殺されながら、「自分のせいでトラブルが起きないようにしなきゃ」と細心の注意を払うため、なかなか肩の荷が下りないことも。仕事柄危険と隣り合わせでもあるので、現場の安全管理にも注力し、辛さを感じることもあります。

多くの知識を習得しなければいけない

様々な専門知識が必要となる施工管理は、日々の業務と並行して勉強に取り組む必要があります。

資格の合格が昇給・昇格の条件になる場合も多く、知識の習得は欠かせません。また、担当現場によって必要な知識が異なることもあり、変化が起こり続ける現場でスキルアップを図るのは大変なことでしょう。

体力面で負荷がかかる

朝から晩まで働く施工管理だからこそ、体力面で負荷がかかることも「きつい」と言われる要因です。

日中は動きまわりながら現場の指揮をとり、作業終了後は事務作業で遅くまで仕事をし、帰宅は深夜になることもあるでしょう。また、真夏の炎天下や雪の日など、天気によって体力が奪われることも少なくありません。

施工管理のきつさの対処法

問題解決

施工管理のきつさの対処法としては、以下3つが挙げられます。

  1. 仕事の進め方を改善できるか考えてみる
  2. ストレス解消をする
  3. 転職を検討する

上記3つの対処法について見ていきましょう。

仕事の進め方を改善できるか考えてみる

業務をどうすればスムーズに進められるか検討してみましょう。

例えば、現在の業務を可視化し、「ムダな業務はないか」「優先順位は誤っていないか」などを考えてみることも1つの方法です。また、上司や先輩に現在のきつさを伝えて、アドバイスをもらってみるのも良いでしょう。

ストレス解消をする

休日にストレス解消をし、日々の業務に臨む方法も考えられます。身体を動かしたり趣味に没頭したり、友人に愚痴を聞いてもらったりなど、現在感じているきつさをため込まないことが大切です。

一方で、施工管理のきつさを根本的に解決するには、次にご紹介する「転職」が効果的です。

転職を検討する

施工管理から転職をすることで、現在抱えているきつさが解消され、やりがいを感じながら仕事ができる可能性があります。特に、建設業界への転職であれば、幅広い業務をこなしてきた経験から企業に大きくアピールすることができるでしょう。

もし、「確実に転職を成功させたい!」と考えているのであれば、前もって有利になる資格を取得しておくことがおすすめです。

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現場で培ってきた知見を活かしながら資格を取得し、自分らしい働き方を手に入れましょう。

施工管理に向いている人

作業員

最後に、施工管理に向いている人の特徴をご紹介します。

  1. 体力に自信がある
  2. コミュニケーション能力に優れている
  3. リーダーシップが強い
  4. 臨機応変な対応力がある
  5. 危機管理能力が高い
  6. スケジュール管理が得意
  7. 一度に多数の業務を進行することが得意
  8. 精神的なタフさに自信がある

上記の特徴に当てはまらないと感じた場合は、建設事務や施工管理補佐など、同じ業界内で今までの経験を活かしながら別のキャリアを積むことを検討してみるのもおすすめです。

まとめ

この記事では、施工管理がきついと言われる理由や対処法について詳しく解説しました。
施工管理は、建設工事現場の全体を管理・監督する役割だからこそ、時間外労働や人間関係など、様々な面で悩まされることも多いです。

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