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施工管理の転職のコツは?転職時期やより良い求人を見極めるポイントも紹介!
公開日:2025年2月28日 更新日:2025年3月14日
施工管理の転職のコツは?転職時期やより良い求人を見極めるポイントも紹介!
「施工管理業界に転職したいけどコツはある?転職時期や成功させるポイントを知りたい」とお考えの方はいるのでしょうか。
施工管理技士の転職率は、1級の場合5%程度、2級の場合は10%程度とされています。転職がしやすい時期やそうでない時期があるため、自分の譲れない条件をもとに上手く転職することが大切です。
この記事では、施工管理の転職のコツについて詳しく解説します。おすすめの転職時期や成功するためのポイントも触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
建築業・施工管理技士の転職率
施工管理技士の転職率は、1級の場合5%程度、2級の場合は10%程度とされています。
また、厚生労働省が公表している「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、建設業界の一般労働者における離職率は10.3%です。同程度の離職率としては、運輸業・郵便業の9.4%や、電気・ガス・熱供給・水道業の9.4%が挙げられます。
一方、入職率としては建設業界で10.0%です。先ほど比較対象として挙げた運輸業・郵便業の入職率は9.8%、電気・ガス・熱供給・水道業の入職率は7.4%です。建設業界は比較的、入職率も高い業界であることが分かります。
施工管理技士で多い転職理由
施工管理技士で転職する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。主な転職理由は、以下のとおりです。
- 労働条件が合わなかった
- 人間関係が上手くいかなかった
- 給料や評価に不満があった
それぞれの理由について詳しく解説します。
理由1. 労働条件が合わなかった
施工管理技士を含め、転職する方の多くは労働条件が合わないために転職します。休日が取れない、残業時間が多いなどの理由が転職につながります。人手が足りていない会社では、このような不満を理由に転職する方もいるでしょう。
理由2. 人間関係が上手くいかなかった
施工管理技士は、現場監督として仕事の調整を行います。現場にはさまざまな年代・性格の技術者が集まるため、人間関係の調節も必要な仕事です。人間関係を上手く調節できなかったり、自分自身も良好な関係を築けなかったりすると転職を考えるでしょう。
理由3. 給料や評価に不満があった
スキルを高めたり現場経験を多く積んだりしても、給料や評価につながらないと不満が生じます。上司や周りから正当な評価がされない、給料と業務量が見合っていないことで転職を試みる方もいるでしょう。
この場合、転職する理由としては年収アップやキャリアアップが考えられます。今よりも良い条件の職場がないか探してみてください。
施工管理職で転職しやすい条件は?
ここからは、施工管理職で転職しやすい条件について解説します。経験者・資格保持者の場合とそうでない場合でご紹介しますので、ぜひご覧ください。
経験者・資格保持者の場合
従事しようと考えている業界の施工管理経験・関連資格を持っていると転職で有利に働きます。例えば、電気業界であれば電気工事施工管理技士としての経験を有しているかどうかです。
関連資格としては第二種電気工事士などがあります。第二種電気工事士は管理でなく工事する仕事ですが、工事現場の管理を行う施工管理技士と相性が良い資格です。
このように、すでに現場経験を有していたり業界と関連する資格を取得していたりする方は、転職しやすいといえるでしょう。
未経験の場合
施工管理職未経験の方が転職する場合、時期を調節することが大切です。時期によっては経験者や有資格者が優先して採用されます。もちろん、ほかの業界での現場経験があったり関連資格を取得していたりすると全くの未経験よりも採用されやすくなるでしょう。
時期が適していない場合、まずは関連資格の取得から始めてみるのがおすすめです。少しずつ自分の付加価値を高めて、施工管理職に転職できる可能性を高めてみましょう。
おすすめの転職時期は?
施工管理職に転職する場合、転職しやすい時期などはあるのでしょうか。ここからは、転職しやすい時期と未経験者におすすめの時期を詳しく解説します。
求人数が増える時期を狙うなら「2~3月」「8~9月」
おすすめなのは、「2~3月」「8~9月」です。これらの時期は求人数が増えるため、自分に適した条件を見つけやすくなります。
2~3月は、多くの企業が4月に期初を迎えることから人手を募集します。一方、8~9月は下半期に向けて体制を見直すことから、中途採用の方も含めて募集している傾向です。
未経験者の場合は「4月〜6月」
未経験者の方は、「4月〜6月」がおすすめです。基本的に求人が多い先ほどの時期は有資格者やすでに現場経験のある方が採用されやすく、未経験者は採用されにくい可能性があります。
一方、4月~6月は閑散期に入る企業が増えるタイミングです。「未経験者を採用して強い人材に育成しよう」と余裕が生まれる企業が増えてくるため、未経験者でも採用につながりやすくなります。
施工管理の転職で避けた方がよい時期は?
施工管理業の転職で避けた方がよいのは、「9月末」と「12月末〜3月末」です。この時期は、建設業界の繁忙期に差し掛かります。
繁忙期は、さまざまな工事に人手がとられるため採用の募集が少ない傾向です。もし、自分が望む条件があったとしても希望通りの条件は少ない可能性があります。
建設業への転職を考えている場合、繁忙期の「9月末」と「12月末〜3月末」は避けるべきでしょう。工事に人手が取られるため、採用の募集が少なくなり、希望通りの仕事が見つかりづらくなるかもしれません。
転職に必要な資格や経験は?
施工管理の転職で必要な資格や実務経験はあるのでしょうか?ここからは、必要な資格や経験について詳しく解説していきます。
必要な資格
施工管理業界への転職で必要となるのは、各業界の施工管理技士資格です。以下のような資格があります。
資格 | 詳細 |
---|---|
建築施工管理技士 | 建築業界の施工知識に関して有していることを証明する資格 |
電気工事施工管理技士 | 受変電設備や送電設備、配線や照明などさまざまな電気設備工事の施工管理に関する知識を有していることを証明する資格 |
土木施工管理技士 | 土木工事での施工知識を有していることを証明する資格 |
管工事施工管理技士 | 配管工事の施工知識を有していることを証明する資格 |
電気通信工事施工管理技士 | 電気通信工事の施工管理に関する知識を有していることを証明する資格。2019年に施工管理技士の資格として新設された |
造園施工管理技士 | 公園の建設や街の緑化工事など造園工事の施工管理に関して知識を有していることを証明する資格 |
表を見ると、さまざまな施工管理技士資格があることが分かります。加えて、施工管理技士資格と相性のよい資格を取得していると、さらに転職しやすくなります。
例えば、電気業界の施工管理技士として働く場合、電気工事施工管理技士以外にも電気工事士や電気主任技術者などの資格を有していれば、仕事の幅が格段に広がります。より高度な技術者として付加価値が高まりやすいためおすすめです。
自身が就こうと考えている施工管理業界の資格で役立つものは、積極的に取得を狙いたいといえるでしょう
必要な経験
施工管理技士は、資格取得に実務経験が必要です。そのため、実務経験がない状態から施工管理技士資格は得られません。
ただし、どの業界の施工管理技士資格に関係なく、1級・2級ともに第一次検定の受験資格は年齢のみです。2級であれば満17歳以上、1級であれば満19歳以上で受験できます。第一次検定に合格すれば、施工管理技士補としての資格を得られます。
実務経験を満たしていない方は、技士補をまずは目指してみましょう。技士補は、施工管理技士の補助者的な役となるため、現場での知識や経験を得ながら効率的に技術者としてレベルアップできます。
施工管理の転職を成功させるためのポイント
施工管理技士の転職を成功させるためのポイントは、以下のとおりです。
- 譲れない条件を1つだけ決める
- 先延ばしにせずに内定時期を決める
- 複数の会社を比較検討する
- 退職意思・時期は早めに伝える
ポイントを把握しておくことで、失敗のリスクを減らしつつ転職の成功につながるでしょう。それぞれの内容を詳しく解説します。
ポイント1. 譲れない条件を1つだけ決める
まず、転職する上で譲れない条件を1つだけ決めておきましょう。転職する理由や条件は人それぞれで異なるためです。
- 今よりも年収を上げたい
- 給料よりも休日をしっかり取りたい
- 福利厚生がしっかり整った会社で働きたい
- 職場の人が優しいところが良い
- 技術者としてレベルアップできる職場が良い
上記のように望む条件は複数考えられます。もちろん、上記の条件を全て満たしていればベストですが、どうしても難しい場合は絞らなければなりません。
その中で自分がどの条件を優先させるのか決めておくことで迷いにくくなります。
ポイント2. 先延ばしにせずに内定時期を決める
転職をすると決めたら内定時期の目標を決めることが大切です。目標を決めていないと、先延ばしにして転職活動を始められない可能性があります。
何か月先までに転職先を決めるのか、どの季節までに内定を取るのかなどの目標を立ててみましょう。ただし、転職の目的は「今よりも自分の望む就労条件を満たした会社に就くこと」であるはずなので、無理に早すぎる目標設定を立てるのは良くありません。
あくまで、自分を転職活動させるためのきっかけとして目標を立ててください。目標を立てたら自分にできることを少しずつ始めてみましょう。
ポイント3. 複数の会社を比較検討する
施工管理技士に限らず、転職する際は複数の会社から比較検討しましょう。いきなり1つに絞ると、その会社が自分に適しているのかどうか判断しづらくなるためです。
まずは、候補となりそうな会社を複数洗い出してみましょう。その後、自分の譲れない条件をもとに転職先を絞ることが大切です。会社から選ばれる側であるのと同時に、自分も企業を選ぶ側であることを忘れずにいましょう。
目標を立てて条件をもとに十分に比較検討することで失敗のリスクを最小限に抑えられます。
ポイント4. 退職意思・時期は早めに伝える
転職が決まったら、現在の所属先に退職意思・時期を早めに伝えておきましょう。ギリギリに伝えると、退職が間に合わなかったなどのトラブルにつながるためです。
最短の場合、退職の申し出から2週間ほどで退職できます。ただし、1〜2か月ほどの余裕を持って手続きするのが一般的です。退職する際、関係者へのあいさつや有給休暇の消化、業務の引継ぎなどがあるでしょう。ギリギリになると話の行き違いが起こる可能性があるため、極力トラブルは避けて退職することが大切です。
施工管理の転職ならCICキャリア転職
CIC日本建設情報センターでは、施工管理を含めた建設業への転職に特化した「建設キャリア転職」サービスを提供しています。
CIC日本建設情報センターは、建設業向けの教育事業27年間の実績を持つ企業です。ここでは、建設キャリア転職の強みや利用の流れについて解説します。
建設キャリア転職の特徴
建設キャリア転職の特徴を大きくまとめると、以下の3つです。
- 長年の教育事業で築いたネットワーク
- 「土日休み」「残業月平均10時間程度」の求人も紹介可能
- 新たなキャリア構築をしたい方にも適している
それぞれ詳しく解説します。
特徴1. 長年の教育事業で築いたネットワーク
CIC日本建設情報センターは、長年のキャリアを有しており、多くの優良企業様とのお付き合いがあります。
希望の条件に合った求人をオーダーメイドでご紹介させていただくため、自分で探しても条件にあった求人が見つからないという方にぴったりです。
特徴2. 「土日休み」「残業月平均10時間程度」の求人も紹介可能
中には、休みやプライベートの時間をしっかり確保したくて転職する方もいるでしょう。建設キャリア転職では、ワーク・ライフ・バランスを考えた働き方を実現しやすいような求人も紹介可能です。
「土日休みを確保したい」「残業月平均10時間程度に抑えたい」「転勤はしたくない」などご要望に合わせた求人を紹介できます。
特徴3. 新たなキャリア構築をしたい方にも適している
建設キャリア転職は、新たにキャリア構築したい方にも適しています。例えば、「建設業にブランクがある、でももう一度建設業で働きたい」「知識はあるけど経験はない」という方でも問題ありません。
施工管理の仕事は未経験からでも転職できますが、資格を取得すればより転職しやすくなります。資格を取得したいとお考えの際もぜひご利用ください。
建設キャリア転職利用の流れ
建設キャリア転職を実際にご利用される場合、流れは以下のとおりです。
- ご紹介担当からご連絡
- 求人のご紹介
- 面接・入社サポート
まずはプロフィールをご登録頂き、確認完了メールを送付いたします。その後、お伺いした条件をもとにぴったりな求人をご紹介する流れです。中には、会社からオファーが届いたご連絡をする場合もございます。
その後、会社との仲介役として間に入り、面接の設定や雇用条件の確認などのサポートを行います。
不明な点や不安なことなどもお伺いしておりますので、ぜひご相談ください。
まとめ
この記事では、施工管理職への転職について詳しく解説しました。
施工管理職を含め、転職される方の多くは労働条件・人間関係・給料や評価などが原因です。そのため、転職する際はこれらの条件が転職前よりも改善されるのか確かめた上で行う必要があります。
転職を成功させるためには、譲れない条件を決めて先延ばしせず期限を設定することが大切です。複数の会社を比較検討した上で自分に適したものを選びましょう。
CIC日本建設情報センターでは、建設業に特化した転職支援サービス「建設キャリア転職」を提供しています。長年のキャリアがあるからこそ実現できる独自の強みを活かし、さまざまな希望条件に適した求人をご紹介します。求人選びでお悩みの方は、ぜひ利用をご検討ください。
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