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建設業界で働きたい!実務経験なしでも取れる資格をご紹介

公開日:2024年8月26日 更新日:2024年8月26日

建設業界で働きたい!実務経験なしでも取れる資格をご紹介

建設業界でよろこばれる資格の中には、実務経験がなくても取れるものがあります。建設業界への就職・転職を考えている方や、仕事に就いてからまだ日が浅い方でも、資格を取ることで自分の価値を高めることが可能です。

この記事では実務経験がなくても取れる資格を紹介しています。資格を取り、キャリアアップを目指しましょう。

目次

実務経験がなくても取れる国家資格

実務経験がなくても取れる国家資格

ここで紹介する国家資格は、実務経験がなくても受験可能な資格です。ただし中には、二次試験を受けるために実務経験を積まなければならない資格もあります。そのような資格は一次試験に合格したあとで実務経験を重ねていきましょう。

各種施工管理技士

施工管理技士の試験は、技術力を向上させるために行われる試験です。この資格を取ると、それぞれの分野において専門的な技術があると認定されます。

施工管理技士の資格の種類は以下の5種類です。

それぞれ1級と2級があり、資格を取得することで営業所の「専任技術者」として働けるようになります。また1級の資格を取ると、指定建設業の専任技術者として認められます

試験には第一次検定と第二次検定がありますが、同時に受験する必要はありません。第一次検定に合格した後、所定の実務経験を積むことで第二次検定を受けられるようになります。第二次検定を受けるために必要な実務経験は、条件によって1年~5年以上と決まっています。

令和6年の法改正によって、第一次検定は実務経験がなくても受験できるようになりました。1級の第一次検定は満19歳以上、2級の第一次検定は満17歳以上で受験可能です。第一次検定に合格すると「技士補」となり、第二次検定に合格することで「技士」になります。


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誰でも受験可能な資格

実務経験が必要なく、誰でも取得できる国家資格には、以下のようなものがあります。

電気工事士の資格は第一種と第二種がありますが、どちらも特別な受験資格は必要ありません

第三種冷凍機械責任者は冷凍施設や空調設備の保守・点検に必要な資格です。工事担任者は電気通信工事の現場で工事・監督を行うための資格です。これらの受験資格に制約はなく、誰でも受験できます

資格の種類によって誰でも受験可能な資格

同じ資格の中でも、その種類によって受験資格が違うこともあります。次の資格は、一部の種類でのみ誰でも受験可能となっています。

危険物取扱者は甲種・乙種・丙種の3種類あります。このうち乙種と丙種は受験のための条件がなく、誰でも受験可能です。消防整備士も甲種と乙種があり、乙種は誰でも受験できます。

ボイラー技士は特急・一級・二級の区分がありますが、二級のみ誰でも受験可能となっています。

「国家資格はハードルが高い」と感じる場合には

国家資格はハードルが高い

「いきなり国家試験を受けるのはハードルが高い」と感じる場合には、現場作業に必須な「特別教育」を受けると良いでしょう。特別教育を受けることでその業務に就くことが可能となり、実務経験を積みながら知識をたくわえられます。

特別教育とは

特別教育は、危険な作業や有害な業務に就く時に受けなければならない専門的な教育です。特別教育を修了することで、それ以降その業務を行うことが可能になります。建設業界で働きたいと考えている方は積極的に受講していくと良いでしょう。

特別教育は学歴や年齢などに制限がなく、誰でも受講可能です。

特別教育は社内で実施されることもありますが、外部の講座を受講することもできます。

建設業界への転職を考えている場合には、外部の講座を利用してください。特別教育はオンラインで学習することも可能です。いつでも好きな時間、好きな場所で受講できるため、忙しい方でも無理なく学習できます。

外部講座の受講が終わると修了証が発行されます。修了証に有効期限はありません。

しかし一部の特別教育では、一定期間ごとの再教育を求めています。必要に応じて再教育を受けるようにしてください。


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特別教育の種類

ここでは特別教育をいくつか紹介していきます。一例として、次のような特別教育があります。

足場の組立て等の業務に係る特別教育は、足場の組み立てや解体などの仕方を学ぶ特別教育です。足場の組み立ては命に係わる作業です。とくに高所での作業は転落すると命を落としかねません。安心・安全に足場を組めるよう学習していきます。

玉掛けの業務に係る特別教育では、クレーンでの吊り上げや移動作業に関する学習をします。適切な操縦方法、安全対策を学ぶことで、吊り荷の落下などによる重大事故を防ぎます。

高所作業車の運転の業務に係る特別教育は、高所作業車の運転や高所での点検・修繕・清掃作業を行う人が受けなければならない特別教育です。高所での作業も命の危険を伴う作業です。正しい知識を持ち、適切な作業を行う必要があります

クレーン運転の業務に係る特別教育は、クレーンに関する知識や力学の知識について学習します。正しい知識をつけて業務に取り組みましょう。

特別教育からさらにスキルアップするには

危険を伴う業務を行うためには特別教育を受けなければなりません。しかし業務によっては、特別教育だけで全ての作業が出来るようになるわけではありません。より危険を伴う作業を行うには、「技能講習」を受ける必要があります。

たとえばフォークリフトの運転業務において、特別教育と技能講習ではそれぞれを修了した時に出来る作業に次のような違いがあります。

  • 特別教育 最大荷重1トン未満
  • 技能講習 最大荷重1トン以上

玉掛け業務についても、出来る業務に次のような違いがあります。

  • 特別教育 吊り上げ荷重1トン未満のクレーン
  • 技能講習 制限荷重1トン以上の揚貨装置、吊り上げ荷重1トン以上のクレーン

これらの危険を伴う業務を「就業制限業務」と呼びます。就業制限業務は他にもガス溶接やボイラー取扱など12種類あり、技能講習を修了しなければ業務に就くことが出来ません

さらに、現場での作業主任者になるためにも技能講習を受ける必要があります。労働災害を起こさないようにするため、特定の作業を行う場合には作業主任者を選ぶことになっています。作業主任者は労働者を指導・管理する立場です。特別教育よりもより詳しい知識が必要です。

技能講習は、都道府県の労働局に登録された教育機関で受講できます。

技能講習よりもさらに上位の資格として、国家資格である免許制度があります。免許を取得することで、とくに危険な作業を行うことや作業主任者になることが可能です。

たとえば移動式クレーンの運転では、特別教育・技能講習・免許によって可能な作業に以下のような差があります。

  • 特別教育 吊り上げ荷重1トン未満
  • 技能講習 吊り上げ荷重1トン以上5トン未満
  • 免許 吊り上げ荷重5トン以上

まずは特別教育を受け、実務経験を積みながら技能講習、免許へステップアップしていくと良いでしょう。


CIC特別教育一覧

まとめ

建設業の国家資格のまとめ

実務経験がなくても取れる国家資格は複数あります。しかし知識や経験の少ない状態で国家資格の取得を目指すことは大変です。まずは現場仕事を行うために必要な特別教育を修了し、建設の現場で働けるようになりましょう。働きながら知識や経験を積み、少しずつ難しい資格を取得していってください


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