「雇入れ時安全衛生教育はオンラインでも受講できるの?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。雇入れ時安全衛生教育は、オンラインであっても十分な学習が可能です。Web講座を提供している機関は複数あるため、講習機関の特徴を比較した上で選ぶのがよいでしょう。
この記事では、雇入れ時安全衛生教育のオンライン受講について詳しく解説します。メリットやデメリット、講座の概要に関してもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
公開日:2025年4月21日 更新日:2025年4月21日
「雇入れ時安全衛生教育はオンラインでも受講できるの?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。雇入れ時安全衛生教育は、オンラインであっても十分な学習が可能です。Web講座を提供している機関は複数あるため、講習機関の特徴を比較した上で選ぶのがよいでしょう。
この記事では、雇入れ時安全衛生教育のオンライン受講について詳しく解説します。メリットやデメリット、講座の概要に関してもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、雇入れ時安全衛生教育のWeb講座の概要について詳しく解説します。雇入れ時安全衛生教育のWeb講座を受講する流れとあわせてご確認ください。
雇入れ時安全衛生教育は、労働安全関連の法律によって業種や雇用区分を問わず受講が義務づけられています。
そのため、事業者は新規雇用や作業内容変更を受けた労働者に対し、すぐに受講させなければなりません。
過去には、雇入れ時安全衛生教育をしなかったことで、書類送検された事業者もいました。例として挙げると、2021年11月16日に建設工事会社とその取締役が、労働安全衛生法第59条違反の疑いとして書類送検されたケースです。
あらゆる業種の基本的な知識を学習する教育なので、必ず受講してもらいましょう。
雇入れ時安全衛生教育のWeb(オンライン)講座を受講する場合、以下の手順で登録や初期設定を進められます。
Web講座は、パソコンやスマートフォン、タブレットの端末を用いて学習します。そのため、初回ログイン時にはユーザー名やパスワードなどの設定が必要です。
続いて、雇入れ時安全衛生教育がどのような内容で実施されるのか解説します。受講内容や受講対象者についてご確認ください。
以下の表は、雇入れ時安全衛生教育の受講内容をまとめたものです。
受講科目 | 受講時間 |
---|---|
安全衛生の基本 | 0.5時間 |
保護具や安全装置 | 1時間 |
正しい安全手法 | 2時間 |
リスクアセスメント | 1.5時間 |
健康の保持 | 0.5時間 |
救急処置の方法 | 0.5時間 |
合計 | 6時間 |
雇入れ時安全衛生教育は、学科のみの講習です。学科を通して、安全衛生の基本や道具の使用方法など基本的な知識を学習します。また、労働中のあらゆるリスクを想定して、救急処置やリスクアセスメントなど適切な対処法を学ぶのも特徴です。
ただし、具体的な受講時間は受講するWeb講座の機関によって異なります。事前に受講を考えているWeb講座の公式サイトをチェックしておくとよいでしょう。
雇入れ時安全衛生教育の受講対象に該当するのは以下の方です。
新規雇用者を中心に作業内容が変わった労働者も受講の対象者として含まれます。また、雇入れ時安全衛生教育を受講したことがない方も受講対象です。
新しい仕事をする上で安全や衛生の知識を覚える必要がある場合に、雇入れ時安全衛生教育の受講が必要となるでしょう。
雇入れ時安全衛生教育をWeb講座で受講する場合のメリットは、以下の通りです。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
雇入れ時安全衛生教育をWeb講座で受講する場合、時間と場所に制限されません。受講者が勉強したいと思ったタイミングで受講を進められるのがメリットです。
例えば、社会人の方であれば講習に合わせて日程を調節したりまとまった時間の確保が難しかったりするケースもあるでしょう。Web講座であれば、仕事のすきま時間や日中で空いている時間を有効活用できます。
ただし、事業者側は労働者側に対して労働時間外の受講を強制はできません。労働時間外にWeb講座を受講してもらう場合は時間外手当を支給するなど柔軟な対応が必要です。上手くすり合わせを行って受講してもらいましょう。
Web講座であれば、受講者自身が進行ペースを管理できます。自分の実力や環境に合わせて学習を進められるのがメリットです。
例えば、各講習機関の講習の場合、日程や受講するタイミングなどは自分が合わせる必要があります。もし、聞き逃したり一度で理解できなかったりする場所がある場合、講義を中断して質問もできません。
一方でWeb講座の場合、動画講義なので一時停止や巻き戻しなど自由な視聴が可能です。一度で理解できなかった場所や聞き逃した場所があっても柔軟に対応できます。自分のペースでじっくり理解を深めていきたい方にもWeb講座は向いているといえるでしょう。
講習を受講してもらう事業者側から見ると「Web講座は受講者がきちんと席の前に座って学習しているかわからない…」という不安もあるでしょう。顔認証システムを導入している講習機関であれば、事業者側も安心です。
顔認証システムは、ログイン時や動画視聴時などに本人が席に座っているか確認するための本人確認システムです。本人が席を離れていると受講が進まないシステムなので、修了すれば本人が画面の前で受講したことを証明できます。
CIC日本建設情報センターのWeb講座でも顔認証システムは導入しています。受講方法でお悩みの方は、ぜひご検討ください。
雇入れ時安全衛生教育のWeb講座には以下のようなデメリットもあります。
デメリット・注意点まで把握しておけば、受講した際に失敗するリスクを最小限に抑えられます。また、事前に準備した上で受講に臨めるでしょう。それぞれの内容について詳しく解説します。
Web講座は、場所や時間に制限されず受講者のペースで学習を進められる一方で、受講にはインターネット環境が必要不可欠です。インターネット環境が整っていないと動画が快適に視聴できず、受講時にストレスを感じることもあるでしょう。
動画は画像と違って通信容量も大きいのが特徴です。通信容量に上限のあるモバイル通信を利用している場合、速度制限にかかる恐れがあります。また、速度制限がかからなくても通信容量が大きくなって通信費が高くなる可能性もあるため、注意してください。
Wi-Fiを接続できる環境であれば、特に問題ありません。一度、Web講座を快適に受講できるインターネット環境が整っているか確認しておくとよいでしょう。
受講者のペースで学習を進めるWeb講座では、モチベーションの維持が非常に大切です。モチベーションが続かないと、受講が後回しになったりあまり理解できていない状態で修了したりします。
モチベーションを維持するためにおすすめなのは、事前にスケジュールを立てておくことです。無理のない範囲で1日どれくらい学習するのか、どの程度の日数で修了したいのか決めておけばモチベーションを維持しやすくなります。
Web講座の講義時間は、機関の公式サイトから確認できるため、あらかじめチェックしてスケジュールを立てておきましょう。
CIC日本建設情報センターでも、雇入れ時安全衛生教育のWeb講座を用意しております。受講までの手順は、以下のとおりです。
CIC日本建設情報センターでは、PDF版とカード版の2種類の発行形式に対応しています。PDF版は、Web講座終了後すぐにダウンロードできるのがメリットです。
一方でカード版は携帯しやすいため、現場で修了証をすぐに提示できます。
どちらもメリットがある発行方法なので、自分に適したタイプの修了証を選択しましょう。
この記事では、雇入れ時安全衛生教育のWeb講座について詳しく解説しました。
雇入れ時安全衛生教育は、新規雇用者や作業内容が変わった労働者に対して受講が義務づけられています。もし、受講させなかった場合は書類送検されるリスクもあるため、事業者側は必ず受講してもらいましょう。
CIC日本建設情報センターでも雇入れ時安全衛生教育のWeb講座を用意しております。モチベーションを維持しながら効率的に学習を進められる内容ですので、ぜひ受講をご検討ください。