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資格と免許の違いはどんなことがある?資格や免許を取得するメリットも解説!
公開日:2024年7月23日 更新日:2024年7月29日
資格と免許の違いはどんなことがある?資格や免許を取得するメリットも解説!
現在日本の社会には、運転免許や調理師免許などの「免許」と、税理士資格や宅地建物取引士資格などの「資格」があります。資格と免許は同じように思われますが異なる部分もあるのです。そもそも両者をはっきりと区別して使っていない面もあり、あいまいなイメージはあります。今回は、「資格」と「免許」について、どのような違いがあり、どのように使い分けられているか紹介します。
目次
資格と免許の違い
資格と免許の違いを簡単にいえば、特定の行為を行ったときに、持っていないと法的に処罰されるのが免許、処罰されないのが資格となります。また、資格は「ある特定の行為を行うために必要とされる条件・案件」ともいわれます。何かの業務や行為を実行する際に所有することが必要となるのも資格です。とはいえ、資格と免許は非常に近い関連性があります。
よく知られた資格と免許
世間的にもっともよく知られている免許が運転免許です。運転免許を持たずに車を運転すると、無免許運転で罰せられます。免許はある特定の行為を実施する際に、所有しなければその行為が行えないのです。その代表が医師免許といえます。医療行為は医師の業務独占とされているのです。一方で、一定以上の技能や知識を持っていることを証明してくれるのが資格といえます。
ただし、資格のなかには免許にきわめて近い性質を持つものもあります。「独占業務を持つ資格」といわれ、その資格を持たなければ行えない業務、逆にいえば、一部の特定の業務を独占的に行うことが可能になる国家資格です。当然そのような資格は試験に合格し、免許の取得が必要になるのです。この流れからすると「免許」も「資格」のなかの一部であり、その行為を行う「資格」を有していることを証明するのが「免許」といえます。
資格について
資格は特定の分野で一定程度以上の知識や技量があると認められているだけに、社会的な信頼があります。医師の資格があるお医者さんに診てもらうことで、安心できるのです。とくに国家資格はその分野のエキスパートであることの証明になり、社会的な信用も得られます。
代表的な資格
国家資格や公的資格は300以上もあります。医師や弁護士などのように時間もかかり、超難関試験を突破しなければ取得できないような資格や、美容師や理容師に看護師などなじみがある資格もあります。そのような資格のなかから、専門性が高く、取得しておくとその後の人生で有利になる資格を紹介しましょう。比較的難易度が低く、合格しやすい国家資格ながら、需要が多く取得しておくと就職時にプラスに働く資格が以下です。
- 運行管理者(貨物)
- 衛生管理者
- 二級ボイラー技士
- 危険物取扱者
中級クラスの難易度で勉強時間も要し、試験も難しい国家資格があります。それだけに就職・転職の際に役に立つだけではなく、資格所有者は特定の分野で就職時に採用されやすくなります。
- 保育士
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 介護福祉士
- 旅行業務取扱管理者(総合)
- 社会福祉士
- 宅地建物取引士(宅建士)
- 通関士
- 第一種電気工事士
- 第二種電気工事士
- マンション管理士・管理業務主任者
きわめて難易度の高い難関国家資格ですが、それだけに取得後のメリットが大きく、企業内での社内資格だけでなく、独立開業を目指す方に人気でおすすめの国家資格が以下です。
- 社会保険労務士(社労士)
- 行政書士
- 司法書士
- 電験三種
- 気象予報士
また、そろばんや書道に英検、簿記も実社会で役に立つ資格です。持っていれば履歴書に書きましょう。さらに、三大国家資格といわれる超難関資格があります。「公認会計士」「医師」「弁護士」です。そのなかの一つでも持っていれば、社会的地位の高さは保証され、収入面や将来性などの面でも安心できる資格です。このように資格は幅広い分野で活きています。
資格を取得するメリット
資格を取得するメリットは確実にあります。資格を持つことで可能となる業務や行為があり、とくに独占業務が許される資格を取得すれば、その資格を持っている人間にしかできない業務ができるようになり大きなメリットになるのです。
特定の資格を所有すると、資格のない社員が行えない業務を専門的に行るようになり、社内でも人事評価が高まるのです。当然、待遇面でも優遇され、収入にも好影響を与える資格は、取得するメリットが大きいといえます。
免許について
免許は一般的には禁止されている行為も、免許を取得するために大量の知識を身に付け、現場で活かせる経験を積むなどさまざまな条件をクリアしているだけに、その行為を行うことが公的に許可されるのです。本来免許を持つことで許可される行為の対象となるのは、一般的には「禁止行為」です。自動車免許を所有せずに運転すると無免許運転になり、医師免許を持たずに治療行為を行うと医師法違反になります。
代表的な免許
代表的な免許といえば、運転免許証です。誰もが知る免許で、もっとも取得者の多い免許でしょう。実際には、大型免許・中型免許・準中型免許・普通免許・大型特殊免許・大型二輪免許・普通二輪免許・小型特殊免許があります。難易度は決して高くあはりませんが、すぐに活かせる極めて有効な免許です。
よく知られた免許のなかで、難易度が高く、取得が難しい免許が医師免許です。基本的には日本の大学の医学部を卒業して、医師の国家試験に合格すると医師免許が得られます。医師免許を持つことで行える医療行為は幅広く、また収入が高いことも知られています。
また、資格の章でも述べましたが、弁護士・公認会計士も試験に合格して免許が得られる資格です。ほとんどの免許については、国や国が認めた特定の機関が試験を行い、その試験に合格すると免許が取得できます。
免許を取得するメリット
基本的に免許は、無免許で行うと違法行為となることが行えるようになるもので、免許を取得した方だけが行うことが可能になります。それだけ希少価値があり、専門的な知識や経験も必要になるのです。持っている方だけが就ける業種も多く、免許は地域や業種を超えて活きてくることも多いのです。手当なども期待でき、収入の面で有利に働きます。さらに、就職・転職の際にも積極的に採用される傾向がみられます。
資格や免許の書き方
何時間も勉強して取得した資格や免許は、自分をアピールするために大変有効です。とくに、就活において、資格や免許を履歴書に書くことは必須項目ですが、最適な書き方があります。この章ではおすすめの書き方を紹介します。
基本ルール
大部分の履歴書に「免許・資格」欄があり、その欄の基本となる書き方はあります。以下が標準的な記入例です。
「免許・資格欄」に記入する資格や免許の種類は、それぞれの正式名称で書くのがルールです。略称を使用することはよくありません。また、資格名があいまいなときは修了証や免許証で確認して記入しましょう。さらに、所有する資格や免許が、「取得」か「合格」か「修了」なのか、正しく使い分けることも重要です。
厳格なルールではありませんが、一般的に採用条件のなかで運転免許の有無は重要なポイントになるため、最初に書くことをおすすめします。運転免許を複数種類持っていればすべて書きましょう。その他の免許・資格はその後に取得順に記入していくのが一般的です。
また、履歴書は時系列に記入することが基本だけに、取得年の西暦・和暦の表記方法は他の記入欄と統一することが重要です。資格や免許を持っていない方は、「特になし」と書いてください。このようにすべての免許・資格を書き終えたら、資格・免許欄の最後の行に「以上」と書きましょう。
資格を書く際のポイント
履歴書に資格を書く際の重要ポイントをまとめました。参考にしてください。
- 免許・資格の名前は公的な正式名称で書く
- 運転免許・その他の免許・資格の順番で書く
- 和暦・西暦の用法は履歴書の他の記入欄と統一し、時系列で書く
- 取得・合格・修了などは正しく使い分けて書く
- 所有するすべての免許・資格を書き、最後に「以上」と書く
- 記入すべき免許・資格を持っていない方は「特になし」と書く
まとめ
資格や免許は持っていて困ることはありません。終身雇用の時代は終わり転職が普通の時代です。それまでのキャリヤを活かし、少しでも条件のよい職場で働きたいと思えば、資格や免許が活きてきます。さらに、自分自身のキャリアアップのためにも、資格や免許を取得して、レベルアップを図りましょう。資格や免許は社会的信用もアップします。自分をいっそう進化させるためにも資格や免許の取得を目指しましょう。