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【英語・ベトナム語・インドネシア語対応】有機溶剤業務従事者安全衛生教育の特徴や受講方法などを解説
公開日:2025年2月7日 更新日:2025年2月7日
【英語・ベトナム語・インドネシア語対応】有機溶剤業務従事者安全衛生教育の特徴や受講方法などを解説
有機溶剤業務従事者安全衛生教育は、有機溶剤を取り扱うために必要な知識・技術を身につけるための安全衛生教育です。受講方法はいくつかあるものの、労働者の日本語の理解度によって受講できるかどうかが決まります。
この記事では、有機溶剤業務従事者安全衛生教育を外国人労働者の方に受講してもらう方法や講習の概要について解説します。注意点なども触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
有機溶剤業務従事者安全衛生教育とは
有機溶剤業務従事者安全衛生教育は、有機溶剤を取り扱うために必要な知識・技術を身につけるための安全衛生教育です。有機溶剤は、さまざまな工業製品の製造やメンテナンス作業で使用される溶解力の強い液体のことを指します。
有機溶剤は、強力な性質ゆえに適切な取り扱いが求められており、誤った取り扱い方をすると、自分や周囲の人間の労働災害につながります。そのため、有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講し、正しく取り扱うための知識・技術を身につけた上で作業を行うことが大切です。
有機溶剤業務従事者の役割
有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講することで、有機溶剤業務を安全に従事できます。有機溶剤業務従事者は、製品の製造や清掃、メンテナンス作業などで有機溶剤を取り扱うのが特徴です。
作業をする際、作業主任者の指示に従って安全に準拠して遂行しなければなりません。例えば、製造工程で有機溶剤を用いる場合は、指定された手順に従って作業を行います。
有機溶剤を取り扱う際、危険性や正しい取り扱い方を学んでいないと、自分や周囲の人間の労働災害につながり非常に危険です。そのため、安全衛生教育から必要な知識を学んで労働災害を防ぐ必要があります。
有機溶剤業務従事者安全衛生教育の受講内容
有機溶剤業務従事者安全衛生教育は、学科のみ実施されます。実技に関しては実施されないため、学科講習を通して必要な知識を学習する必要があります
具体的な講習スケジュールは、以下の表をご覧ください。
講習科目 | 実施時間 |
---|---|
作業環境管理 | 1.5時間 |
作業管理 | 1時間 |
健康管理 | 1.5時間 |
災害事例及び関係法令 | 2時間 |
合計 | 6時間 |
講習4科目、合計6時間のスケジュールで実施されることが分かります。学科講習を通して必要な知識を身につけ、自分と周囲の人間の安全を守る必要があるため、講習は集中して取り組みましょう。
受講方法に関しては後述しますので、ぜひ参考にしてください。
【詳しく知りたい方はこちら】有機溶剤業務従事者安全衛生教育とは?受講内容や作業主任者との違いも解説
有機溶剤業務従事者安全衛生教育の受講方法
有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講する方法は、主に以下の3つです。
- 各講習機関による講習を受講する
- 出張講習を依頼する
- Web(オンライン)講座を受講する
よくある受講方法として挙げられるのは、各講習機関による講習の受講です。全国各地で開催されている講習に足を運んで受講する方法となります。
講師を用意する必要がない一方で、スケジュール調整や現地への移動が要求されるのが特徴です。現地に移動するとなると、日本の公共機関に慣れていない方は道に迷うこともあるでしょう。車で向かう場合も、普通運転免許を持っていないと送迎が必要になる可能性もあります。
続いて、講習機関に出張講習を依頼する方法もあります。出張講習は講師に事業所まで来てもらうため、講習会場まで行く必要はありません。ただし、講師の宿泊費や出張費なども含まれる場合、コストがかかります。加えて、受講人数が少ない場合、出張講習を受け付けてもらえない可能性があります。
そこでおすすめとなるのが、Web(オンライン)講座の受講です。Web講座は動画を視聴するスタイルなので、受講者の好きなタイミングで学習できます。現地まで足を運んだり講師を用意したりする必要もありません。
巻き戻しや一時停止なども自由で、何回でも復習できます。例えば、聞き取れなかった日本語や、一度で理解できなかった部分を繰り返し視聴できるため、より効率よく理解を深められます。分からない箇所を分からないまま放置しないことで、必要な知識を正しく身につけられます。
CIC日本建設情報センターでもWeb講座を用意しておりますので、ぜひご検討ください。
外国人労働者が有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講する場合
外国人労働者が有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講する場合、受講できるかどうかのポイントは、以下の2つの基準で決まります。
日常生活に必要な日本語の理解力がある | 専門的、技術的な事項に関する日本語の理解力も十分ある |
講習に関する読み・書き・会話において、他の日本人労働者と同等程度の日本語能力を有する |
|
判断基準として、日常生活で必要なレベル・専門的・技術的な部分での日本語の理解力があるかなどがあります。もし、基準に到達していないと判断された場合、受講しても途中退席・修了証の未発行といった対応を取られる可能性があります。
この場合、Web(オンライン)講座での受講をご検討ください。Web(オンライン)講座は、事業者の監督のもと修了すると修了証を受け取れます。外国人労働者の日本語の理解力をチェックした上で受講方法を選択するのがよいでしょう。
日本語が理解できる労働者にはWeb(オンライン)講座がおすすめ
有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講する外国人労働者が日本語を理解できる場合、Web(オンライン)講座で受講することをおすすめします。
Web講座で受講するメリットは、主に以下のとおりです。
- 学習状況を自分で管理・確認できる
- 自分の好きなタイミングで学習できる
- 視聴スタイルが自由で何度も見返せる
Web講座は、学習状況を自分で管理できます。仕事の忙しさに合わせて1日の学習時間を調節したり計画的に進行したりすることが可能です。
また、仕事のすきま時間や通勤時間などを活かして学習できます。ただし、労働時間外での受講は強制できるものではないため、事業者側は労働時間外での受講時に賃金を支払うなど柔軟な対応を取りましょう。
このほか、Web講座は、動画講義で視聴スタイルが自由なのもメリットです。講習機関の講習や出張講習の場合、一度聞き逃すと復習しづらい傾向ですが、Web講座は一時停止や巻き戻しなどを自由にできます。受講者の理解するペースに合わせて学習を進められるため、より安全衛生教育での理解度を高められるでしょう。
有機溶剤業務従事者安全衛生教育を外国人が受講する際の注意点
有機溶剤業務従事者安全衛生教育を外国人が受講する場合、以下のような注意点もあります。
- 日本語が理解できない場合は受講できない
- 通訳できるのは専門用語だけ
- 対応していない言語もある
受講する外国人だけでなく、従業員に受講してもらう事業者側もにも注意点があります。それぞれ、詳しくみていきましょう。
注意点1. 日本語が理解できない場合は受講できない
日本語で行われる安全衛生教育を受講する場合、日本語で読み書きできる必要があります。日本語が理解できないと判断された場合は講習を受講できません。
例えば、日本に在留するための資格である「特定技能」を持つ外国人は、日本語能力N4級等に合格している必要があります。つまり、合格者は一定以上の日本語が理解できると判断され、安全衛生教育を受講可能です。
もし、日本語の理解力がない方を安全衛生教育に受講・修了させると事業者側に責任が問われる可能性があります。受講させる前に、日本語をどの程度理解しており、どんな受講方法が適しているのか見極めておくことが大切です。
注意点2. 通訳できるのは専門用語だけ
日本語で実施される安全衛生教育では、通訳の付き添いが認められています。ただし、通訳するのは専門用語のみに限られており、講習の内容全てを通訳するのは認められていません。
そのため、通訳が付き添えるから必ず安全衛生教育を受講できると限らない点に注意しましょう。ここまで解説したとおり、一定基準の日本語が理解できていない外国人は受講が難しいと判断されます。
注意点3. 対応していない言語もある
講習機関の中には、外国人労働者向けの講習が開催されているケースもありますが、全ての言語には対応しているわけではありません。
例えば、英語であれば対応している講習機関は多くあります。しかし、フランス語やイタリア語などに対応している教習所や協会はわずかです。また、中国語などでも北京語や上海語など、1つの言語の中に複数の言語がある場合も、全てに対応していないケースがあるため注意しましょう。
外国人労働者がCIC日本建設情報センターの講座を受講する場合
CIC日本建設情報センターでは、外国人労働者の方でも受講できる有機溶剤業務従事者安全衛生教育のWeb講座を提供しております。ここからは、CIC日本建設情報センターのWeb講座の特徴を詳しく解説します。
英語/ベトナム語/インドネシア語の字幕付きWeb(オンライン)講座を提供
CICのWeb講座ではベトナム語・インドネシア語に対応しています。外国人労働者の方の中でも日本で多く働いているのはベトナム・インドネシアの方であるためです。
また、中にはベトナム語・インドネシア語よりも英語の方が学習しやすいという外国人労働者もいるでしょう。CIC日本建設情報センターでは、英語字幕にも対応しています。英語・ベトナム語・インドネシア語に対応していることで、多くの外国人労働者が受講できるようカバーしているのが特徴です。
もちろん、日本語を理解している受講者の方でも、英語・ベトナム語・インドネシア語の方が理解が深まるのであれば、字幕付きのWeb講座を受講して問題ありません。より理解が深められる方法で有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講しましょう。
受講者の専用アカウントを発行
CIC日本建設情報センターでは、受講者一人ひとりに専用のアカウントを発行します。専用のアカウントによって、管理画面から学習の履歴・進捗状況を確認できます。
自分で進行ペースを確認しながら調整できるため、効率的・計画的に学習を進めたい方にも適しているでしょう。
顔認証システムでの受講確認
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、顔認証システムを導入しています。顔認証システムを導入している場合、受講してもらう事業者側にもメリットがあります。
顔認証システムは、本人が席を離れている間は学習状況が進まないシステムです。つまり、受講が修了すれば画面の前で受講したことの証明につながります。
「本人がきちんと席に座って受講しているか不安…」と感じる事業者にも安心です。顔認証は、ログイン時以外にも定期的に確認するようになっています。
修了証の多様な発行形式
有機溶剤業務従事者安全衛生教育修了後、受講者に対して修了証が発行されます。
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、PDF版とカード版の2種類の発行形式に対応しているのが特徴です。
PDF版は、Web講座修了後すぐにダウンロードできるのがメリットです。一方で、カード版の修了証は携帯できるため、現場で修了証の提示を求められた場合に、対応しやすくなります。
Web講座申し込みの段階で発行形式を選べるため、自分に適したものを選びましょう。
まとめ
この記事では、外国人労働者の方が有機溶剤業務従事者安全衛生教育を受講する方法について詳しく解説しました。
有機溶剤業務従事者安全衛生教育は、有機溶剤を取り扱うために必要な知識・技術を身につけるための安全衛生教育です。
有機溶剤は強力な性質を持っているため、適切な取り扱いが必要です。このため、労働者は安全衛生教育を受け、作業時の危険を理解し、適切な対策を講じることで労働災害を防止することが求められます。
受講方法には、各講習機関による講習の参加や出張講習を依頼する方法があります。しかし、日本語の理解度によっては受講できない・受講するとしても交通機関で迷ったり送迎の必要性が出てきたりする可能性もあります。受講人数が足りていないと出張講習を取り扱ってもらえないこともあるでしょう。
そのため、これらの問題をクリアしつつ、言語を選択できるWeb講座の受講がおすすめです。Web講座であれば、自由な視聴スタイルで学習できます。また、受講者のペースで学習を進められるのもメリットです。
CIC日本建設情報センターでは、英語・ベトナム語・インドネシア語字幕に対応した有機溶剤業務従事者安全衛生教育のWeb講座を用意しております。受講者が自分のペースで計画的に学習を進められる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。