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天井クレーンとは?運転に必要な資格や受験費用、合格難易度を解説

公開日:2025年4月11日 更新日:2025年4月11日

天井クレーンとは?運転に必要な資格や受験費用、合格難易度を解説

天井クレーンとは?運転に必要な資格や受験費用、合格難易度を解説

「天井クレーンを運転することになったけど、必要な資格がわからない」「従業員に天井クレーンを操縦してほしいから、どんな資格を取得してもらうべきか知りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、天井クレーンの概要、天井クレーンの運転に必要な資格、クレーン運転士免許の種類について詳しく解説します。各資格・免許の受験難易度や費用についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


CICクレーン運転士安全衛生教育


CIC移動式クレーン運転士安全衛生教育

目次

天井クレーンとは?

クレーンの先端
まず、天井クレーンとは何かについて見ていきましょう。

天井クレーンとは

天井クレーンとは、一般的に天井や柱に設置して荷物を吊り上げて運搬する機械のことです。

天井梁下までの空間を最大限に活用でき、人力での運搬が困難なものでもスムーズに運べるのが特徴です。

天井クレーンの種類

天井クレーンは、主に以下5種類にわけることができます。

  1. オーバーヘッドクレーン
  2. ローヘッドクレーン(サスペンション形クレーン)
  3. 橋形クレーン(門形クレーン)
  4. ジブクレーン
  5. テルハ(モノレール)

上記5種類の特徴を解説していきましょう。

オーバーヘッドクレーン

建物の柱に走行レールを取り付け、荷物の吊り上げや運搬を行うクレーンです。

クレーンガーダーが1本のタイプである「シングルレールガーダー」と、クレーンガーダーが2本のタイプである「ダブルレールガーダー」の2種類があります。

ローヘッドクレーン(サスペンション形クレーン)

ローヘッドクレーン(サスペンション形クレーン)とは、天井梁に走行レールを固定して、そのレールにクレーンを懸垂して走行させるクレーンです。

横行方向の動作範囲を優先させたい場合に、使用されるタイプでしょう。

橋形クレーン(門形クレーン)

橋形クレーン(門形クレーン)とは、ガーダー(主桁)の両端に脚を設け、地上に敷かれたレール上を走行するクレーンです。

屋外で活躍することが多く、屋内の場合は大型クレーンの下で利用されることもあります。

ジブクレーン

ジブクレーンとは、旋回・上下可能なジブ(アーム部分)を装備したクレーンです。

自立式の「ピラー形ジブクレーン」と、柱や壁に固定する「ウォール形ジブクレーン」の2種類があり、それぞれ電動旋回式と手動旋回式も用意されています。

テルハ(モノレール)

テルハ(モノレール)とは、レールに沿って荷物の上げ下げや横方向の移動を行うクレーンです。

走行の方式には手押し走行や鎖動走行、電動走行があります。

天井クレーンの運転に必要な資格

資格取得
こちらからは、天井クレーンの運転に必要な資格について、目的や受験資格・条件と共に見ていきましょう。下記資格の受験費用などについては、次章でご紹介しますのでぜひ確認してみてください。

資格名 目的 受験資格・条件
クレーン・デリック運転士(限定なし) 全てのクレーン(跨線テルハを除く)とデリックの運転を可能にする 実技試験を受験するには、学科試験合格、または学科試験全部免除が必要
クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定) 全てのクレーン(跨線テルハを除く)の運転を可能にする
クレーン・デリック運転士(床上運転式限定免許) 全ての床上運転式クレーンの運転を可能にする
移動式クレーン運転士 全ての移動式クレーンの運転を可能にする

吊り上げ荷重5トン未満の場合は、Web講座で修了できる「クレーンの運転の業務に係る特別教育」の受講のみで従事できます。ただ、玉掛け業務などを行う場合は、別途資格が必要となるので注意しましょう。


CICクレーンの運転の業務に係る特別教育講座

クレーン運転士免許の種類

クレーン2
こちらからは、クレーン運転士免許の種類として以下7つをご紹介します。

  1. クレーン・デリック運転士(限定なし)
  2. クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
  3. クレーン・デリック運転士(床上運転式限定免許)
  4. 移動式クレーン運転士
  5. 揚貨装置運転士(ようかそうちうんてんし)
  6. 各特別教育
  7. 各技能講習

各免許の特徴をふまえて、必要なものを取得していきましょう。なお、試験手数料は消費税法により全て非課税です。

クレーン・デリック運転士(限定なし)

吊り上げ荷重5トン以上を含め、全てのクレーン(跨線テルハを除く)とデリックを運転できる免許です。

学科試験は8,800円、実技試験は14,000円で受験することができます。令和5年度におけるクレーン・デリック運転士全体の合格率は、学科試験で58.7%、実技試験で45.8%です。

学科試験 実技試験
  • クレーン及びデリックに関する知識
  • 関係法令
  • 原動機及び電気に関する知識
  • クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
  • クレーンの運転
  • クレーンの運転のための合図

参照:公益財団法人 安全衛生技術試験協会「クレーン・デリック運転士(限定なし)の紹介」

クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)

吊り上げ荷重5トン以上を含め、全てのクレーン(跨線テルハを除く)を運転できる免許です。

学科試験は8,800円、実技試験は14,000円で受験することができます。令和5年度におけるクレーン・デリック運転士全体の合格率は、学科試験で58.7%、実技試験で45.8%です。

学科試験 実技試験
  • クレーン及びデリックに関する知識
  • 関係法令
  • 原動機及び電気に関する知識
  • クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
  • クレーンの運転
  • クレーンの運転のための合図

※学科試験の範囲からデリック関係知識及びデリック関係法令は除かれる
参照:公益財団法人 安全衛生技術試験協会「クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕の紹介」

クレーン・デリック運転士(床上運転式限定免許)

吊り上げ荷重5トン以上を含め、全ての床上運転式クレーンを運転できる免許です。

学科試験は8,800円、実技試験は14,000円で受験することができます。令和5年度におけるクレーン・デリック運転士全体の合格率は、学科試験で58.7%、実技試験で45.8%です。

学科試験 実技試験
  • クレーン及びデリックに関する知識
  • 関係法令
  • 原動機及び電気に関する知識
  • クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
  • クレーンの運転
  • クレーンの運転のための合図

※学科試験の範囲からデリック関係知識及びデリック関係法令は除かれ、実技試験は床上運転式クレーンを用いて行われる
参照:公益財団法人 安全衛生技術試験協会「クレーン・デリック運転士〔床上運転式クレーン限定〕の紹介」

移動式クレーン運転士

吊り上げ荷重5トン以上のものを含めて、全ての移動式クレーンを運転できる免許です。

学科試験は8,800円、実技試験は14,000円で受験することができます。令和5年度における合格率は、学科試験で63.7%、実技試験で64.4%です。

学科試験 実技試験
  • 移動式クレーンに関する知識
  • 原動機及び電気に関する知識
  • 関係法令
  • 移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
  • 移動式クレーンの運転
  • 移動式クレーンの運転のための合図

参照:公益財団法人 安全衛生技術試験協会「移動式クレーン運転士の紹介」

揚貨装置運転士(ようかそうちうんてんし)

荷重5トン以上の大型の揚貨装置を運転できる資格です。

学科試験は8,800円、実技試験は14,000円で受験することができます。令和5年度における合格率は、学科試験で69.5%、実技試験で92%です。

学科試験 実技試験
  • 揚貨装置に関する知識
  • 関係法令
  • 原動機及び電気に関する知識
  • 揚貨装置の運転のために必要な力学に関する知識
  • 揚貨装置の運転
  • 揚貨装置の運転のための合図

参照:公益財団法人 安全衛生技術試験協会「揚貨装置運転士の紹介」

各特別教育

受講のみで取得できるクレーンにおける特別教育は、以下のようなものがあります。

「クレーンの運転の業務に係る特別教育」を受講すれば、吊り上げ荷重5トン未満のクレーンを運転することが可能です。
また、「移動式クレーン運転の業務に係る特別教育」を受講することで、吊り上げ荷重1トン未満の移動式クレーンを操作することができます。
また、「玉掛けの業務に関わる特別教育」を受けることで、吊り上げ荷重1トン未満のクレーンや移動式クレーン、さらにデリックにおける玉掛けの業務に従事することが可能です。

特別教育は、取得難易度が低く初心者の方にもおすすめの資格といえます。

各技能講習

クレーンにおける技能講習としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 小型移動式クレーン技能講習
  • 床上操作式クレーン運転技能講習
  • 玉掛け技能講習

免許を取得せず、技能講習を修了することでクレーンを運転できる場合もあるので、業務に応じて確認してみましょう。


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まとめ

大きなクレーン
この記事では、天井クレーンの概要、天井クレーンの運転に必要な資格、クレーン運転士免許の種類について詳しく解説しました。

「初心者だけど天井クレーンの資格を取得したい」「従業員に、あまり重い荷物を運ばない現場で天井クレーンを操縦してほしい」と考えている場合は、建設業資格講座26年のCICで受講可能な以下3つの特別教育がおすすめです。

  • クレーン運転の業務に係る特別教育:吊り上げ荷重5トン未満のクレーンを運転できる資格
  • 移動式クレーン運転の業務に係る特別教育:吊り上げ荷重1トン未満の移動式クレーンを運転できる資格
  • 玉掛けの業務に関わる特別教育:吊り上げ荷重1トン未満のクレーン・移動式クレーン・デリックの玉掛けの業務に従事できる資格

税込11,000円〜、Web講座5.5時間〜修了できるため、手軽な受講を考えている方はぜひ検討してみてください。


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