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設備施工管理とは?仕事内容や年収、役立つ資格について解説

公開日:2025年4月21日 更新日:2025年4月21日

設備施工管理とは?仕事内容や年収、役立つ資格について解説

設備施工管理とは?仕事内容や年収、役立つ資格について解説

設備工事の工程や安全、品質などの管理を行う「設備施工管理」。実際にどのような仕事をしているのか、平均年収はどれくらいなのかをご存じない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、設備施工管理の概要や工事別の管理業務、設備施工管理の主な4つの仕事内容について詳しく解説します。ほかにも、設備施工管理の仕事の平均年収、役立つ資格をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

設備施工管理とは

設備施工管理とは

設備施工管理とは、建物内における設備の工事を管理する仕事です。

工事が計画通りスムーズに進むように管理する役割があり、携わった仕事が形として残ることから大きなやりがいを感じられます。また、安定した需要があることや高年収を狙えることも、設備施行管理として働くメリットです。

設備施工管理の主な6つの種類

設備施工管理の主な6つの種類

こちらからは、設備施工管理における「設備工事別」の管理業務を6つご紹介します。

  1. 電気設備
  2. 配管設備
  3. 空調設備
  4. 通信設備
  5. 機械設備
  6. 消防設備

管理業務に応じて仕事内容も異なるので、チェックしてみてください。

電気設備

電気設備工事における設備施工管理の仕事は、電気工事士をはじめとした作業員の指揮・監督を行い、期限内に完了できるようにマネジメントをすることです。また、作業員の安全を保つために環境整備を行ったり、予算内に収まるように調整したりすることも担当業務です。

電気設備工事の例としては、電気の引き込み工事や分電盤の配置工事などが挙げられます。

配管設備

配管設備工事における設備施工管理の仕事は、配管技術者などを指揮・監督し、納期までに工事が完了するように管理することです。主な配管設備工事としては、水道管工事や排水管工事、ガス管工事が挙げられます。

また、配管設備の補修やメンテナンスを行うこともあるため、新規の工事では後々作業しやすいような設計や施工などが必要です。

空調設備

空調設備工事における設備施工管理の仕事は、空調技術者などを筆頭とした作業員を管理し、工事が円滑に進むように調整することです。熱源設備や熱搬送設備、空気調和設備など専門的な知識が必要になります。

空調設備工事の例としては、換気設備工事やエアコン設置作業などです。

通信設備

通信設備工事における設備施工管理の仕事は、通信技術者をはじめとした作業員をマネジメントし、滞りなく工事を完成できるように管理することです。

通信設備工事の例としては、電話線工事やネット回線工事が挙げられるでしょう。さらに、モバイル通信基地局の工事や大型サーバーの設置工事も増加しているため、需要が高まっている仕事です。

機械設備

機械設備工事における設備施工管理の仕事は、機械技術者などの作業員を筆頭に、現場全体の指揮・監督を行い、工期が遅れないように日々進捗を管理することです。

機械設備工事の例は、プラント工事やエレベーター設置工事などが挙げられます。プラント工事は、危険物・毒物の取り扱いなど危険度が高い作業が多いので、しっかりとした安全管理が必須です。

消防設備

消防設備工事における設備施工管理の仕事は、消防設備技術者などの作業員をマネジメントし、工事を安全かつスムーズに進行させるために管理することです。

主な消防設備工事としては、消防設備工事や消火栓工事などが該当します。また、スプリンクラー設置工事、二酸化炭素やハロゲン化合物を使った消防設備の設置も含まれます。

設備施工管理の主な4つの仕事内容

設備施工管理の主な4つの仕事内容

設備施工管理の主な4つの仕事内容は、以下のとおりです。

  1. 工程管理
  2. 安全管理
  3. 品質管理
  4. 原価管理

上記4つの仕事内容について詳しく解説します。

工程管理

工程管理とは、設備工事を工期内に完成するためにスケジュールを調整する業務です。工事に関係する作業員の配置やスケジュール作成、重機の手配などを行い、スムーズに進むように管理をします。

納期に遅れてしまうと損害賠償の支払いを求められるケースもあるので、重要な役割といえます。

安全管理

安全管理とは、設備工事内で事故などが起こらないように安全な作業環境を整える業務です。手すりや消火設備の設置、使用機材の安全点検といった事故を未然に防ぐ対策から、季節や天候における対策など、幅広い業務を行います。

設備工事では、危険性のある作業に着手することも少なくないため、けがや死亡事故を回避するためにも最優先とされる業務です。

品質管理

品質管理とは、設備工事の設計図や仕様書通りの品質を満たすための業務です。品質評価の試験や工程ごとの品質、出来形の確認など、進捗に応じて検査や検証を実施していきます。

設備自体の品質に直結する仕事のため、豊富な知識と丁寧な作業が求められるでしょう。

原価管理

原価管理とは、設備工事における人材費や材料費などの原価を計算し、予算内に納められるように管理する業務です。進捗状況によって発生する経費なども考慮し、原価割れが起きないように進めていきます。

設備施工管理の仕事の平均年収

設備施工管理の仕事の平均年収

設備施工管理を含む建築施工管理技術者の平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイト「jop tag」によると632.8 万円とされています。

一方で、フジテレビの運営サイト「FNNプライムオンライン」では、「電気工事施工管理の平均年収は555.5万円」「管工事施工管理は559.1万円」などが公表されており、仕事内容に応じて平均年収は異なることがわかります。さらに、大手の企業であれば高年収を狙うことも十分可能なので、設備施工管理の仕事を探している方はぜひ検討してみてください。

設備施工管理の仕事に役立つ資格

設備施工管理の仕事に役立つ資格

設備施工管理の仕事に役立つ資格は、以下のとおりです。

    1. 電気工事施工管理技士
    2. 管工事施工管理技士
    3. 電気通信工事施工管理技士
    4. 消防設備士
    5. 建築設備士

上記の資格を取得していると、転職の際に有利に働いたり年収アップを狙えたりするので、ぜひ確認してみてください。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士とは、電気工事の施工管理に携わるスキルがあることを証明できる国家資格です。1級を取得すると専任技術者・主任技術者・監理技術者、2級を取得すると一般建設業の専任技術者や主任技術者として認められます。

資格試験や講座の詳しい情報は、「電気工事施工管理技士(1級・2級)」ページからご確認ください。

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士とは、配管工事の施工管理に携わるスキルがあることを証明できる国家資格です。「電気工事施工管理技士」と同様に、1級を取得すると大規模な工事現場の施工管理を担当でき、2級であれば中小規模の工事現場で施工管理を実施することが可能となります。

資格試験や講座の詳しい情報は、「管工事施工管理技士(1級・2級)」ページからご確認ください。

電気通信工事施工管理技士

電気通信工事施工管理技士とは、電気通信工事の施工管理に携わるスキルがあることを証明できる国家資格です。1級を取得することで総額4,000万円以上の電気工事を請け負う「特定建設業」の監督が可能になり、2級の場合は中小規模の電気通信工事を請け負う「一般建設業」を管理できます。

資格試験や講座の詳しい情報は、「電気通信工事施工管理技士(1級・2級)」ページからご確認ください。

消防設備士

消防設備士とは、施設内における消防設備の点検・整備に携わるスキルがあることを証明できる国家資格です。対象設備などに応じて、「乙種1〜7類」「甲種1〜5類」「甲種特類」の計13種類にわけられているため、業務内容をふまえたうえで取得を検討しましょう。

資格試験や講座の詳しい情報は、「消防設備士(甲種4類・乙種4類)」ページからご確認ください。

建築設備士

建築設備士とは、建築設備全般に関する知識・技能があることを証明できる国家資格です。こちらの資格を取得することで、建物の設備設計において建築士からアドバイスを求められたときに、専門的な視点から助言をすることができます。

まとめ

まとめ

この記事では、設備施工管理の概要や工事別の管理業務、設備施工管理の主な4つの仕事内容などについて詳しく解説しました。

もし、設備施工管理への転職を考えているのであれば、転職エージェントを利用して情報を集めたり優良求人を探してもらったりすることがおすすめです。

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