初任時の衛生管理者能力向上教育は、衛生管理者として初めて業務に従事する方やすでに従事していてさらに業務の質を向上させたい方が受講する教育です。衛生管理者として必要な知識を学ぶ・アップデートさせる講習なので非常に重要といえます。
この記事では、初任時の衛生管理者能力向上教育について詳しく解説します。講習内容や受講の対象者などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
公開日:2025年4月21日 更新日:2025年4月21日
初任時の衛生管理者能力向上教育は、衛生管理者として初めて業務に従事する方やすでに従事していてさらに業務の質を向上させたい方が受講する教育です。衛生管理者として必要な知識を学ぶ・アップデートさせる講習なので非常に重要といえます。
この記事では、初任時の衛生管理者能力向上教育について詳しく解説します。講習内容や受講の対象者などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
初任時に受講する衛生管理者能力向上教育とは、事業場の衛生管理者が業務に必要な知識を習得し、適切に職務を遂行できるようにするための教育制度です。
労働安全衛生法第19条の2に基づいた能力向上教育で、新たに衛生管理者に選任された者が受講を推奨されています。まずは、能力向上教育の受講対象者や受講タイミング、重要性や修了証について解説していきます。
初任時の衛生管理者能力向上教育の受講対象者となるのは、以下に該当する方です。
初めて従事する場合に受講するのが初任時の能力向上教育です。約5年ごとに受講が推奨されているのは、衛生管理者能力向上教育(定期又は随時)で初任時のものとは異なります。間違えないようご注意ください。
衛生管理者能力向上教育を受講するタイミングとしては、衛生管理者試験に合格した後となります。能力向上教育を含めた受講の流れを以下にまとめましたので、ご覧ください。
能力向上教育は、厳密には受講が義務づけられているわけではありません。ただし、衛生管理者として必要な能力・知識は時代の変化に合わせて変わっていきます。そのため、意識・知識をアップデートしていくうえでも能力向上教育の受講が推奨されているというわけです。
能力向上教育の重要性に関して、衛生管理者の職務内容から解説します。衛生管理者は、職場における労働者の健康障害を防止するための仕事です。以下の業務に対し、衛生に関する技術的な項目を管理します。
衛生管理者は毎週1回以上、作業場などを巡視して設備や作業方法、衛生状態に有害の恐れがある場合、労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じます。
労働者・周囲の人間の健康障害を防止するために必要な知識をより高めるのが能力向上教育なので、非常に重要であるといえるでしょう。
初任時の衛生管理者能力向上教育を修了すると、修了証が発行されます。修了証は、教育を受講し終えたことを証明するものなので携帯できるカードタイプがあると便利です。
CIC日本建設情報センターでは、カード版とPDF版の2種類を取り揃えています。
講座内容も受講者に寄り添ったものですので、ぜひ受講をご検討ください。
ここからは、初任時の衛生管理者能力向上教育をどのように受講すればよいのか、受講方法や講習の内容を解説していきます。どのように実施されているのかみていきましょう。
初任時の衛生管理者能力向上教育の受講方法は、主に以下のとおりです。
よくある受講方法は、各講習機関による講習の受講です。講習会場まで足を運んで講師の講義を受ける方法となります。自社で講師を用意する必要がない一方で、スケジュールを調整したり現地まで足を運んだりしなければなりません。
次に挙げられる受講方法が出張講習の依頼です。出張を扱っている機関に依頼して自社で講習を開催してもらう方法となります。受講が楽になる半面、講師の出張費用や宿泊費用の負担など事業者側のコストが高くなりがちです。加えて、受講人数が少なければ出張講習を取り扱ってもらえない可能性があります。
そこでおすすめとなるのが、Web(オンライン)講座です。Web講座であれば、場所や時間を選びません。受講者が受講したいと思ったタイミングで受講できるのがメリットです。また、巻き戻しや一時停止なども自由なので、受講者の理解度に合わせて学習を進められます。忙しい社会人にピッタリな受講方法といえるでしょう。
初任時の衛生管理者能力向上教育は、学科講習のみの実施です。実技講習はないため、学科講習を通じて知識を身につける必要があります。
以下の表は、講習内容と講習時間をまとめたものです。
講習科目 | 講習の内容 | 実施時間 |
---|---|---|
安全衛生管理の進め方 | ・労働衛生管理体制における衛生管理者の役割 ・危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置 ・事業場における安全衛生の水準の向上を図ることを目的として事業者が一連の過程を定めて行う自主的活動 ・職場巡視 ・健康障害発生原因の調査 ・産業医等安全衛生管理者との連携 ・法定の届出、報告書等の作成 ・労働衛生統計等労働衛生関係基礎資料の作成及び活用 |
4.5時間 |
作業環境管理 | ・作業環境測定及び評価 ・局所排気装置等労働衛生関係施設の点検 ・一般作業環境の点検 |
1時間 |
作業管理 | ・作業標準の活用 ・労働衛生保護具の適正使用及び保守管理 |
1時間 |
健康管理 | ・健康診断及び面接指導等の対象者の把握、実施結果の記録及び保存並びに実施結果に基づく事後措置等 ・メンタルヘルス対策 ・健康の保持増進の進め方 ・救急処置 |
2.5時間 |
労働衛生教育 | ・教育の進め方 | 1時間 |
災害事例及び関係法令 | ・健康障害発生事例及びその防止対策 ・労働衛生関係法令 |
2時間 |
合計 | 12時間 |
初任時の衛生管理者能力向上教育は6つの講習科目から構成されており、合計12時間のカリキュラムで実施されます。衛生管理者として必要な知識を学ぶ講習なので、集中して取り組むことが大切です。
CIC日本建設情報センターでは、初任時の衛生管理者能力向上教育のオンライン講座(Web講座)を提供しております。
能力向上教育で学習する内容の中で重要なポイントをわかりやすくまとめたテキストをはじめ、専門講師による丁寧な動画講義を取り揃えており、必要な知識・技術力を短期間で学習できるのが特徴です。
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、以下の手順で受講できます。
また、Web講座を受講してもらう場合、事業者側からすると「受講者が画面の前で受講を受けているか確認できないから不安」と感じることもあるでしょう。
CIC日本建設情報センターのWeb講座は、顔認証システムを導入しているため、受講者本人が画面の前から離れている間は受講が進みません。そのため、受講が修了すれば画面の前で受講者が学習したことの証明にもつながります。
衛生管理者能力向上教育(初任時)の受講方法でお悩みの場合は、ぜひCIC日本建設情報センターの講座をご検討ください。
この記事では、初任時に受講する衛生管理者能力向上教育について解説しました。
初任時の衛生管理者能力向上教育は、衛生管理者として初めて業務に従事する方や、すでに従事していてさらに業務の質を向上させたい方が受講する教育です。
講習は、学科講習のみで合計12時間の内容となります。6つの講習科目から構成されており、それぞれで実践向けの役立つ知識を学べるので集中して取り組みましょう。また、受講方法もさまざまなので、自分に適したものを選ぶことが大切です。
CIC日本建設情報センターでは、初任時の衛生管理者能力向上教育のWeb(オンライン)講座を提供しております。受講者がモチベーションを維持して学習できるだけでなく、事業者側も安心できる顔認証システムを導入しています。受講方法でお悩みの場合は、ぜひ受講をご検討ください。