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木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育とは?業務内容から受講方法、講習内容についても解説
公開日:2025年1月17日 更新日:2025年1月17日
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育とは?業務内容から受講方法、講習内容についても解説
「木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育って何?」
「能力向上教育の受講方法や講習内容も知りたい」
現在、木造建築物木造建築物の組立て等作業主任者として働きはじめる方・働きはじめたい方や作業主任者を目指す方の中で、上記のような疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、作業主任者に対して行われる能力向上教育の1つです。更新が義務付けられているわけではないものの、労働災害防止を目的に5年前後を目安として受講が推奨されています。
この記事では、木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育について詳しく解説します。ほかにも、作業主任者の業務内容や講習内容、受講方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
木造建築物の組立て業務とは
木造建築物の組立て業務は、軒の高さが5メートル以上の木造建築物の構造部材の組立て・屋根下地または外壁下地の取付け作業などが当てはまります。
このような現場では、作業主任者の選任が決められており、この作業主任者が「木造建築物の組立て等作業主任者」です。
また、木造建築物の組立て等作業主任者の業務内容は、建築物の構造材料や施工環境の確認、施工監督、施工現場の調査や品質管理など幅広くあります。施工・品質・安全それぞれの管理を担うだけでなく、施工途中・施工後の検査なども作業主任者の仕事です。
大きな責任を背負う仕事である反面、作業主任者の付加価値は非常に高いといえるでしょう。
木造建築物の組立て等作業主任者とは
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育とは、木造建築物の組立て等作業主任者に対して実施される能力向上教育のことです。労働安全衛生法第19条の2第2項の規定に基づいて実施されます。
能力向上教育は、労働安全衛生法にて労働災害防止を目的に指針が定められています。木造建築物の組立て等作業主任者も該当しており、一定期間ごとに定期教育の実施、情報の更新があった際の随時教育の実施が推奨されています。
木造建築物の組立て等作業主任者とは
木造建築物の組立て等作業主任者は、労働安全衛生法に定められている作業主任者資格の1つです。軒の高さが5メートル以上の木造建築物の構造部材の組立て・屋根下地または外壁下地の取付け作業を行う際、作業主任者の指揮によって作業しなければなりません。
木造建築物の組立て等作業主任者は、このような現場で作業者・周囲の人間の安全を守るための役割を担う仕事です。誰でも受験できるわけではなく、一定の実務経験を積んだ方しか試験に臨めないのも労働災害を防止するという観点からです。
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育の重要性
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、更新が義務付けられているわけではありません。
しかし、受講することで作業主任者としての更なるレベルアップにつながります。定期的に講習を受講することで、今までになかった知識・技術力の更新ができるためです。
例えば、能力向上教育を受講しないまま現場で作業し続けた場合、必要な知識を忘れてしまったり情報の更新があった場合にインプットできなかったりする可能性があります。結果として、本来であれば防げたはずの労働災害が生じてしまうケースも考えられるでしょう。
5年を目安に能力向上教育を受講することで、知識の定着化だけでなく、現場での自分を振り返ることも可能です。よりよい現場の実現につなげられるでしょう。積極的に受講し、知識・技術力のアップデートを行ってください。
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育の受講方法と講習内容
ここからは、木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育の受講方法と講習内容について詳しく解説します。どのように受講すればよいのか確認してみてください。
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育の受講方法
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、各事業所や企業、各地の講習機関が実施する講習を受講することで取得できます。中には、出張講習を取り扱っている機関もあるため、自社での実施も可能です。
ほかにも、講習機関が取り扱うWeb講座の受講によっても能力向上教育を受講できます。受講する人数や仕事の都合などを踏まえて受講方法を選ぶとよいでしょう。
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育の講習内容
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、学科講習のみの実施です。実技講習に関しては実施されません。
以下の表は、講習内容と講習時間をまとめたものです。
講習科目 | 講習の内容 | 実施時間 |
---|---|---|
最近の木造建築物の組立て等の作業の特徴 |
|
2時間 |
木造建築物の組立て等の作業の安全化と工事用機械設備の保守管理 |
|
2時間 |
災害事例及び関係法令 |
|
3時間 |
合計 | 7時間(1日間) |
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、3つの講習科目から構成されています。1日かけて実施される講習なので、ポイントを聞き逃さないよう集中して取り組むことが大切です。
受講料金
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、実施する講習機関や受講方法によって異なります。
相場としては、10,000~15,000円程度です。
受講対象者
木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、木造建築物の組立て等作業主任者技能講習を修了した方が受講対象者です。定期的に再教育を受けることで、知識・技術力といった能力の向上を図ります。
作業主任者の中でも、具体的に以下の方が受講対象者として推奨されています。
- 木造建築物の組立て等作業主任者技能講習を修了後、おおむね5年を経過した方
- 木造建築物の組立て等作業主任者再教育(能力向上教育)を受講してから5年を経過した方
技能講習や前回の能力向上教育の受講から5年経過した作業主任者が受講対象です。
受講・更新が義務付けられているわけではありませんが、作業者や周囲の人間の安全を守るためにも、必ず能力向上教育は受講しましょう。
CIC日本建設情報センターの木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育
CIC日本建設情報センターでは、木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育のWeb講座を用意しております。能力向上教育で大切なポイントをわかりやすくまとめたテキストや経験豊富な講師による動画講義を取り揃えており、必要な知識・技術力を短期間で学べるのが特徴です。
受講の流れは、以下のとおりです。
- CIC日本建設情報センターのWeb講座に申し込む
- 入金確認後、メールでログイン情報が送付される
- 受講(視聴)が開始する
- 受講完了後、自分が選択した修了証を受け取る
Web講座は、受講生の様子がわからない状態で講義制作する必要がありますが、単純に教えるべき項目だけ説明していても理解が難しい可能性があります。
ですが、CIC日本建設情報センターの動画講義は、実績に基づいたノウハウにより講義すべき内容を吟味し、分かりやすさを追求した内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。
まとめ
この記事では、木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育について詳しく解説しました。木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育は、作業主任者に対して行われる能力向上教育の1つです。前回の受講から5年を目安に受講が推奨されています。
能力向上教育を受講することで、自分の知識・技術力をアップデートできます。労働災害の防止が生じるリスクを減らしたり、よりよい現場作りができたりなど大きなメリットがあるのも特徴です。
CIC日本建設情報センターでも木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育のWeb講座を提供しておりますので、ぜひ受講をご検討ください。