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移動式クレーン運転士安全衛生教育とは?業務内容から受講方法、講習内容についても解説
公開日:2024年12月2日 更新日:2024年12月2日
移動式クレーン運転士安全衛生教育とは?業務内容から受講方法、講習内容についても解説
「移動式クレーン運転士安全衛生教育ってどんな講習?」
「移動式クレーン運転士の業務内容や安全衛生教育の受講方法を知りたい」
現在、移動式クレーンに携わる仕事に従事している方の中で、このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
移動式クレーン運転士安全衛生教育とは、労働安全衛生法第60条の2第2項の規定に基づいて実施される安全衛生教育です。建設業や解体業において重量物を運ぶ際に用いられる移動式クレーンの操作に関して再学習します。
この記事では、移動式クレーン運転士安全衛生教育について詳しく解説します。ほかにも、安全衛生教育の受講方法や講習内容もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
移動式クレーン運転とは
移動式クレーンは、その名のとおり移動もできるタイプのクレーンのことです。工事現場や建設現場において高所に資材を運んだり、逆に高所から荷物を降ろしたりする場合に使用されます。重量物を運ぶことをメインに用いられ、建設業や解体業において用いられているのが特徴です。
移動式クレーンは、主に以下のタイプにわかれます。
クレーンの種類 | 特徴 |
---|---|
トラッククレーン | 路上走行するための運転室とクレーンを操作するための運転室が別に設けられている移動式クレーン。車両積載型やレッカー型トラッククレーンなどがある。 |
ホイールクレーン | 1つの運転室で路上走行とクレーン操作の2つが行える移動式クレーン。コンパクトな移動式クレーンなので狭い現場でも活用可能。ホイールクレーンの種類の1つにラフテレーンクレーンがある。 |
クローラクレーン | キャタピラの付いた移動式クレーン。設置面積がホイールタイプなどに比べて広いので安定性に優れている。走行速度は遅いものの、整地されていない地面での現場で活躍できる |
鉄道クレーン(ロコクレーン) | 鉄道のレールを走行できる車輪を有した移動式クレーン。鉄道の救援、保線作業、橋梁架設工事などで活用されるタイプのクレーン。 |
浮きクレーン(フォーチングクレーン) | 船にクレーン装置が付いているタイプの移動式クレーン。湾、河川、海上などの工事やサルベージ作業の際に用いられる。 |
移動式クレーン運転士安全衛生教育とは
移動式クレーン運転士安全衛生教育とは、労働安全衛生法第60条の2第2項の規定に基づいて実施される安全衛生教育です。
移動式クレーンの運転業務に従事している運転士(免許者)に対して、労働安全衛生法にある指針に従った安全衛生教育を実施するよう努めなければならないと事業者に対して定められています。
移動式クレーン運転士
移動式クレーン運転士は、前項でご紹介したクレーンの運転を扱う仕事です。工事現場や建設現場などで活躍する移動式クレーンを用いて、荷物を運んだり降ろしたりします。
クレーンの種類は複数あり、重量物を運ぶことをメインとされていることから、移動式クレーン運転士の需要は高いといえるでしょう。資格があることで、建設業や解体業の現場の作業効率が高まるだけでなく、より自分の付加価値が高まります。
移動式クレーン運転士安全衛生教育の重要性
移動式クレーンは、建築現場や工事現場での資材運びに便利な反面、操作を誤ると周囲の人間を巻き込むほどの大きな事故につながる恐れがあります。移動式クレーンの運転に関しての知識は、自分だけでなく周囲の人間の安全を守ったり安全意識を高めたりするうえで重要です。
安全衛生教育を通して労働災害の防止、安全意識や作業効率の向上などが期待されます。また、安全衛生教育を通して万が一のトラブルが生じた場合でも迅速かつ適切な対応を取りやすくなるでしょう。
移動式クレーン運転士安全衛生教育の受講方法と講習内容
ここからは、移動式クレーン運転士安全衛生教育の受講方法と講習内容について詳しく解説します。どのような受講方法があるのか、また講習はどのような内容で実施されるのかみていきましょう。
移動式クレーン運転士安全衛生教育の受講方法
移動式クレーン運転士安全衛生教育の受講方法は、主に以下の3つにわけられます。
- 講習に参加する
- 出張講習を依頼する
- オンライン(Web)講座を受講する
一般的なのは、各事業所や企業、各地の講習機関が実施している講習に参加する方法です。ただし、スケジュールの調整が必要で、場合によっては県外に出張しなければならない可能性もあります。
また、講習機関の中には出張講習に対応しているものもあります。出張講習であれば、講習会に足を運ぶ必要がなく、事業所で安全衛生教育の実施が可能です。ただし、講師の方の出張費や宿泊費などが請求される可能性があるため、費用としては高くなる可能性があります。
そこでおすすめなのがオンライン(Web)講座です。オンライン講座であれば、時間や場所に制限されることなく、受講者の好きなタイミングで受講できます。動画講義なので分かりづらい箇所は反復して学習できますし、顔認証システムを導入している機関であれば不正受講もありません。
オンライン講座は、受講者と事業者の両方にメリットのある受講方法といえるでしょう。
CIC日本建設情報センターでも顔認証システムを導入した移動式クレーン運転士安全衛生教育を実施しておりますので、ぜひ受講をご検討ください。
移動式クレーン運転士安全衛生教育の講習内容
移動式クレーン運転士安全衛生教育は、学科講習のみの実施となるため実技講習は行われません。以下の表は、安全衛生教育の講習内容をまとめたものです。
講習科目 | 実施時間 |
---|---|
最近の移動式クレーンと安全装置 | 2時間 |
移動式クレーンの取扱いと保守管理 | 2.5時間 |
災害事例及び関係法令 | 1.5時間 |
合計 | 6時間(1日間) |
移動式クレーン運転士安全衛生教育は、最低でも6時間かけて実施されます。具体的な講習時間は、受講方法や講習機関によって変わる可能性があるため、受講前に講習機関のカリキュラムを確認しておくことが大切です。
また、安全衛生教育は労働災害発生を防止するために重要な知識を学習し直します。学科講習だからといって適当に受講せず、知識・技術力を見直して情報をアップデートしましょう。
移動式クレーン運転士安全衛生教育の受講対象者
移動式クレーン運転士安全衛生教育の受講対象者は、「移動式クレーン運転士免許取得、小型移動式クレーン運転技能講習または特別教育修了後、おおむね5年経過した方」です。
必ず5年ごとに受講しなければならないというわけではありませんが、労働災害防止の観点から5年を目安に受講が推奨されています。自分と周囲の人間の安全を守るためにも、必ず安全衛生教育を受講しましょう。
CIC日本建設情報センターの移動式クレーン運転士安全衛生教育
CIC日本建設情報センターでは、移動式クレーン運転士安全衛生教育のWeb講座を用意しております。安全衛生教育を含めたさまざまな教育・講習に関する豊富な実績を有しており、ノウハウを基にわかりやすいテキスト、専門講師の動画講義を取り揃えているのが特徴です。
CIC日本建設情報センターのWeb講座の受講の流れは、以下のとおりです。
- CIC日本建設情報センターのWeb講座に申し込む
- 入金確認後、メールでログイン情報が送付される
- 受講(視聴)が開始する
- 受講完了後、自分が選択した修了証を受け取る
CIC日本建設情報センターでは、ただ情報を掲載したり動画にしたりするのではなく、ポイントを絞ってわかりやすくまとめる、動画講義にすべき内容を吟味してわかりやすさを追求するといった工夫も施しています。
モチベーションを維持しながら効率よく学習できる内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。
まとめ
この記事では、移動式クレーン運転士安全衛生教育について詳しく解説しました。
移動式クレーン運転士安全衛生教育は、労働安全衛生法第60条の2第2項の規定に基づいて実施されます。移動式クレーンは、建設現場や工事現場で重量物の移動に用いられる移動式クレーンの操作に関するものなので、非常に重要です。
安全衛生教育を受講することで、より作業効率を追求したり安全意識を高めて労働災害を防止できます。受講方法は、講習機関の講習への参加・出張講習の依頼、Web講座の受講などさまざまです。
CIC日本建設情報センターでも移動式クレーン運転士安全衛生教育を実施しておりますので、ぜひ受講をご検討ください。