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造園施工管理技士の年収は高い?仕事でできることや将来性、年収アップの方法まで徹底解説

公開日:2024年11月12日 更新日:2024年11月12日

造園施工管理技士の年収は高い?仕事でできることや将来性、年収アップの方法まで徹底解説

造園施工管理技士の年収は高い?仕事でできることや将来性、年収アップの方法まで徹底解説

「造園施工管理技士の年収ってどのくらい?」
「造園施工管理技士の仕事や今後の需要についても知りたい」

とお考えではありませんか?

造園施工管理技士の平均年収は約431万円です。日本人の平均年収である約461万円付近の金額であるため、造園施工管理技士の年収は比較的高いといえます。

また、平均年収は雇用形態や働く地域、経験年数などでも異なります。自分に近い条件で平均年収の相場を把握することが大切です。

この記事では、造園施工管理技士の平均年収について詳しく解説します。資格があることでできる仕事や年収アップのためのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。


CIC造園施工管理技士




目次

造園施工管理技士の年収は平均431万円

造園施工
求人ボックスの情報によると、造園(造園施工管理技士)の平均年収は約431万円です。
国税庁が公表している日本人の平均年収は約461万円であるため、一見すると、造園施工管理技士の年収は低いように思えますが、支給される資格手当やキャリアアップ、将来性などを踏まえて考えると平均以上の年収は十分に狙えます。

平均年収約431万円を月給換算すると約36万円、初任給は21万円程度が相場です。ただし、平均年収は後述するように、雇用形態や働く地域など条件によって異なるため、自分に近い条件で確認することが大切です。

ここからは、雇用形態や地域などの条件別に造園施工管理技士の平均年収について解説します。

雇用形態別にみた造園(造園施工管理技士)の平均年収

以下の表は、雇用形態別にみた造園の平均年収をまとめたものです。

雇用形態 平均年収・時給
正社員 平均年収約431万円
派遣社員 平均時給1,565円
アルバイト・パート 平均時給約1,099円

参照:求人ボックス「造園」

表をみると、時給でも平均1,000〜1,500円の金額であることがわかります。造園施工管理技士の資格を有していれば、より高い収入を目指すことも可能です。そのため、造園施工管理技士は造園関連の仕事に従事する上でおすすめの資格といえます。

正社員の場合、現場での経験年数や実績などによって平均年収が異なります。キャリアアップや年収アップを目指すのであれば、正社員として働くのを目指すのがよいでしょう。

地域別にみた造園施工管理技士の平均年収

以下の表は、地域別にみた造園(造園施工管理技士)の平均年収をまとめたものです。

地域 造園(造園施工管理技士)の年収
北海道・東北 394万円
甲信越・北陸 406万円
関東 437万円
東海 434万円
関西 439万円
中国 388万円
四国 403万円
九州・沖縄 397万円

参照:求人ボックス「造園の仕事の地域別給料」

表をみると、関東や関西などの都会付近の年収が高く、中国・九州地方などになると平均年収が低い傾向であることがわかります。とはいえ、大きな差があるというわけではなく、造園の仕事は400万円以上の年収を目指せます。造園施工管理技士として経験を積めば、高い年収を得られるでしょう。

仕事の条件別にみた造園施工管理技士の平均年収

以下の表は、求人サイトの1つである「求人ボックス」に掲載されている仕事の条件付きの求人から算出した給与水準をまとめたものです。

求人条件 造園施工管理技士の年収
大卒 454万円
上場企業 498万円
緑化 399万円
植木 384万円
ハウスメーカー 459万円

参照:求人ボックス「造園の仕事の条件別給料」

表をみると、造園の仕事における条件付きの求人別にみても年収が異なることがわかります。造園施工管理技士の資格を取得した後、どのような職場に従事するかによっても平均年収は異なるといえるでしょう。

年収を上げるために大切なポイントは後述しますので、ぜひ参考にしてみてください。

造園施工管理技士の仕事でできること

できること
造園施工管理技士は、造園関連での工事における施工計画書の作成や工程管理、安全管理、品質管理などの業務に従事できます。造園工事施工管理技士が従事する造園関連の工事の例は以下のとおりです。

工事内容 工事の例
公園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・⽔景⼯(池・滝・流れなど)・景⽯⼯(⽯組・⽯積など)・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・遊戯施設⼯・運動施設⼯・園地造成⼯(地ごしらえ⼯)・植栽基盤整備⼯
緑地⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・運動施設⼯・園地造成⼯(地ごしらえ⼯)・植栽基盤整備⼯
墓苑園地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)
住宅団地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・遊戯施設⼯・植栽基盤整備⼯
道路緑化(植栽)⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・植栽基盤整備⼯
遊園地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・休養施設⼯(四阿・パーゴラなど)・サービス施設⼯(ベンチ・テーブルなど)・遊戯施設⼯
庭園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・⽔景⼯(池・滝・流れなど)・景⽯⼯(⽯組・⽯積など)・園地造成⼯(地ごしらえ⼯)・植栽基盤整備⼯
建築物付属園地造園⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・園路広場⼯・植栽基盤整備⼯
屋上(壁⾯)緑化⼯事 植栽⼯・移植⼯・樹⽊整姿⼯・地被⼯・花壇⼯・植栽基盤整備⼯
その他、分類できない造園工事

植栽や公園、庭園、街路樹などの工事全般に関わるのが特徴です。公園や庭園では、池や滝、水の流れなどに関する工事も含まれており、給排水・送水設備に関する知識も求められるため、造園施工管理技士で求められる仕事・知識の幅は広いといえます。

公園や庭園がある限り、造園施工管理技士が携わる育成管理・施工管理業務がなくなることはないため、非常に需要の高い資格といえるでしょう。

造園施工管理技士とほかの仕事との年収の違い

年収の違い
造園施工管理技士の年収がほかの仕事と比較してどのくらい違うのか、気になる方もいるのではないでしょうか。以下の表は、それぞれの年収の違いをまとめたものです。

関連資格・業種 平均年収
造園(造園施工管理技士) 約431万円
土木作業員 約416万円
草刈り 約362万円

参照:求人ボックス 給料ナビ

表をみると、造園(造園施工管理技士)の年収はほかの仕事と比較して平均が上回っていることがわかります。造園施工管理技士として経験年数を積むことで、高い年収を得られるでしょう。

造園関連の業種で就職・転職を考えている場合、積極的に取得したい資格といえます。

造園施工管理技士の資格を取得するメリット

メリット
造園施工管理技士の資格を取得するメリットは、主に以下のとおりです。

  • 仕事の幅が広がる
  • キャリアアップ・年収アップを狙える
  • 企業側は造園関連の工事に関する技術評価が高まる

造園施工管理技士の資格を取得するメリットは大いにあります。それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。

メリット1. 仕事の幅が広がる

造園施工管理技士の資格を取得することで、仕事の幅が広がります。

一定の規模を超えた造園を行う場合、監理技術者の設置が義務付けられていますが、1級造園施工管理技士を取得していれば、監理技術者として従事可能です。主任技術者としても従事できるため、未取得者と比較すると仕事の幅が大幅に広がります。

また、2級造園施工管理技士の取得者は主任技術者として従事できます。1級よりも仕事の幅は狭くなりますが、それでも未取得の状態より仕事の幅を広げることが可能です。従事できる仕事を増やし、付加価値を高めたい方におすすめといえるでしょう。

メリット2. キャリアアップ・年収アップを狙える

造園施工管理技士は、キャリアアップ・年収アップを狙えます。資格を取得し、実際の現場で経験を積むことで、自分の技術者としての付加価値が高まるためです。

造園施工管理技士の資格は取得が簡単ではありません。
資格を有しているだけでも、高度な知識・技術を有していることを証明できます。加えて現場経験を積めば、より企業から重宝される存在となり、待遇がよくなったり年収がアップしたりするというわけです。

仕事においても、より深い知見から冷静で的確な判断を下せるようになり、ワンランク上の技術者を目指せるでしょう。

メリット3. 企業側は造園関連の工事に関する技術評価が高まる

造園施工管理技士が企業に所属していると、企業側は造園関連の工事に関する技術評価が高まります。造園施工管理技士の資格は、企業側にメリットがあるのも特徴です。

現在、入札制度を取り入れている企業は多くあります。入札制度を導入している場合、造園施工管理技士が所属していると技術評価が高まり、施工会社の選定などで有利に働きます。結果として、企業の実績・利益につながるため、造園施工管理技士の資格保有者は企業側からみても欲しい人材というわけです。

一方で技術者側は、キャリアアップや資格手当などによる年収アップも図れるため、双方にメリットがあるといえるでしょう。

造園施工管理技士の今後の需要と将来性

中には、「造園施工管理技士は今後も生き残れるの?」と今後の需要や将来性に疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。結論からお話しすると、造園施工管理技士は今後も需要がなくなりません。

今後の需要や将来性で考えなければならないのが、「AIに取って代わる仕事なのか?」という点ですが、造園施工管理技士は技術者に付加価値のつく仕事です。専門性が高く、現場によって臨機応変に対応する力も求められるため、AIで取って代われない仕事です。

ただし、現在は、個人宅の庭や樹木が減少していることから、仕事の確保が難しいとされており、固定客の確保が重要視されています。

樹木に関する知識・技術、測量や配置などの造園業の伝統的な業務以外にも、ハウスクリーニングなどの周辺業務を受注することで業務の幅を広げられる可能性があります。造園に関する資格、造園と親和性の高い資格を複数取得し、業務の幅を広げることが大切です。

造園施工管理技士は今後も生き残る仕事ですが、働き方には工夫が必要といえるでしょう。

造園施工管理技士で年収を上げる方法

方法
造園施工管理技士が年収を上げる方法は、主に以下の3つです。

  • 2級取得者は1級の取得を目指す
  • 造園施工管理技士に関連した資格を取得する
  • 転職・独立する

それぞれの方法について詳しく解説します。

方法1. 2級取得者は1級の取得を目指す

造園施工管理技士は、2級と1級に分類されています。1級は2級よりも仕事の幅が広がるため、2級まで取得している方は1級を目指すのがおすすめです。もし、2級を取得していないのであれば、2級の取得からおすすめします。

前項でも解説したとおり、造園施工管理技士は2級でも取得しておけば仕事の幅が今よりも広がります。主任技術者・監理技術者として働けるようになれば、付加価値を高められるため、年収アップにもつながるでしょう。

また、令和6年度からは受検資格が緩和され、1級・2級ともに第一次試験の受検資格から実務経験がなくなりました。第一次検定であればすぐに受検できるため、自分の状況に合わせた取得までの計画を立ててみてください。

方法2. 造園施工管理技士に関連した資格を取得する

年収アップを目指す場合、造園施工管理技士に関連した資格を取得するのもおすすめです。先ほどの方法とあわせて行うことで、より効率的に自分の付加価値を高められます。

造園施工管理技士の関連資格の例は、以下のとおりです。

  • 土木施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 造園技能士
  • 屋上緑化コーディネーター
  • 街路樹剪定士
  • 植栽基盤診断士
  • 園芸装飾技能士

現実として、造園施工管理技士の資格だけで働いている方は多くありません。上記の資格を含め、土木施工管理技士やクレーン・高所作業車の資格、電動工具やその他の機械関連の取り扱い資格などの関連資格を取得して働いているケースが多いでしょう。

ただし、資格を複数取得していることで付加価値が高まるだけでなく、資格手当による年収アップやキャリアアップにつながります。年収を増やす、仕事に従事する上で関連資格の取得が欠かせないといえるでしょう。

造園に関連した資格は複数ありますので、仕事の状況や自分の生活スタイルに合わせながら、少しずつ関連資格の取得も目指してみてください。

方法3. 転職・独立する

造園施工管理技士取得後、職場の給料や待遇などに満足できない場合は、転職・独立するのも1つの方法です。資格を取得し、現場経験を積むことで付加価値を高められる造園施工管理技士は、転職の際にも有利に働きます。

年収を上げたい・より福利厚生が整った会社で勤めたいなどの希望がある場合は転職を検討してみましょう。しっかりと条件・目的に合った企業を見つけて仕事のモチベーションを高めることが大切です。

ただし、造園業界に絞らず、ジャンルを広げて資格を取得することで、同じ業界内でも仕事の幅が広がったり待遇改善につながつこともあります。同じ業界でも新しい可能性は広げられるため、転職にこだわりすぎないようご注意ください。

また、年収アップの観点からいえば独立も1つの方法です。ただし、造園施工管理技士としての知識・技術力以外にも、営業能力やコミュニ―ケーション能力などのスキルも必要とします。

いきなり独立するのではなく、まずはキャリアアップや転職などを通して人脈を広げましょう。その後、独立に必要なスキルや人脈を手にしたうえで独立を考えることをおすすめします。

まとめ

まとめ
この記事では、造園施工管理技士の平均年収について、仕事でできることや今後の将来性、年収を上げるための方法とあわせて解説しました。

造園(造園施工管理技士)の平均年収は約431万円です。年収だけで見るとあまり高くないのが現状ですが、ほかの資格と組み合わせることで仕事の幅を広げられ、働き方次第では高い年収も十分に得られる資格・仕事です。

年収を上げるため、仕事の条件に合わせて転職を考えるのは問題ありません。ただし、同業界内でも可能性を広げることはできますので、まずは造園業界内でスキルアップして、仕事の幅を広げてみてください。

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