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造園施工管理技士試験の難易度は?合格率や合格基準、合格するための学習の方法も解説

公開日:2024年11月12日 更新日:2024年11月12日

造園施工管理技士試験の難易度は?合格率や合格基準、合格するための学習の方法も解説

造園施工管理技士試験の難易度は?合格率や合格基準、合格するための学習の方法も解説

「造園施工管理技術検定の難易度はどのくらい?」
「造園施工管理技士の合格率や合格基準について知りたい」
「造園施工管理技士に合格するための勉強方法も教えてほしい」
とお考えではありませんか?

造園施工管理技士は、取得することで造園工事や道路の緑化工事などの施工管理業務に従事できるようになる国家資格です。1級・2級の区分が設けられており、それぞれで難易度・合格率が異なります。

この記事では、造園施工管理技術検定の難易度について詳しく解説します。合格率や合格基準、合格するための勉強方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


CIC造園施工管理技士




目次

造園施工管理技士とは?

造園施工管理とは
造園施工管理技士は、造園工事や道路の緑化工事などの施工管理業務で必要な資格です。国土交通大臣指定機関が実施する国家試験「造園施工管理技術検定」の合格者に対して資格が与えられます。

1級と2級に分類されており、それぞれで以下のレベルが求められます。

  • 1級:監理技術者にふさわしいレベルの知識や能力
  • 2級:主任技術者にふさわしいレベルの知識や能力

造園施工管理技士の合格率と合格基準

合格基準
造園施工管理技術検定の合格率や合格基準を調べることで、試験の難易度を把握できます。
ここでは、1級・2級それぞれの難易度について詳しく解説します。

2級造園施工管理技術検定の合格率と合格基準

2級造園施工管理技士の合格基準は、第一次検定・第二次検定ともに「総得点が60%以上」です。

また、第一次検定の合格者のみが第二次検定を受験できます。令和元年度以降で実施された2級造園施工管理技術検定の合格率は、以下のとおりです。なお、令和2年度前期試験に関しては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、実施が中止されています。

実施年度 区分 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度(2023年度) 第一次検定 2,800人 1,442人 51.5%
第二次検定 2,676人 1,401人 52.4%
令和4年度(2022年度) 第一次検定 2,983人 1,691人 56.7%
第二次検定 2,474人 1,005人 40.6%
令和3年度(2021年度) 第一次検定 3,114人 1,551人 49.8%
第二次検定 2,624人 1,119人 42.6%
令和2年度(2020年度) 第一次検定 3,569人 2,080人 58.3%
第二次検定 2,531人 1,089人 43.0%
令和元年度(2019年度) 第一次検定 4,173人 2,040人 48.9%
第二次検定 2,829人 1,063人 37.6%

合格率をみると、2級造園施工管理技術検定の合格率は、第一次検定が50%台、第二次検定が40%台でおおよそ推移していることがわかります。

決して簡単な試験ではないですが、難易度が高すぎるということもありません。試験日まで計画的かつ効率的に対策することで十分に合格を狙えます。

1級造園施工管理技術検定の合格率と合格基準

1級造園施工管理技術検定の合格基準は、第一次検定と第二次検定で異なります。第一次検定は、「全体で60%以上、施工管理法で50%以上」の点数をおさめていると合格です。一方で、第二次検定は、以下の3つの判断基準をもとに合否の結果が通知されます。

  • 合格基準以上
  • 得点が40%以上合格基準未満
  • 得点が40%未満

2級と同様、第一次検定の合格者のみ第二次検定を受験できます。令和元年度以降で実施された1級造園施工管理技術検定の合格率は、以下のとおりです。

実施年度 区分 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度(2023年度 第一次検定 2,754人 970人 35.2%
第二次検定 1,453人 629人 43.3%
令和4年度(2022年度) 第一次検定 3,091人 1,360人 44.0%
第二次検定 1,471人 677人 46.0%
令和3年度(2021年度) 第一次検定 3,008人 1,080人 35.9%
第二次検定 1,477人 591人 40.0%
令和2年度(2020年度) 第一次検定 2,974人 1,178人 39.6%
第二次検定 1,695人 695人 41.0%
令和元年度(2019年度) 第一次検定 3,404人 1,260人 37.0%
第二次検定 1,880人 744人 39.6%

1級造園施工管理技術検定の合格率は、2級と比較すると少し下がっていることがわかります。第一次検定では40%台、第二次検定では30%台の合格率の年が見受けられるのが特徴です。

ただし、毎年の合格率は難易度を把握するための参考程度にとどめておきましょう。試験日まで対策を徹底的に行い、合格に必要な力を身につけることが大切です。

造園施工管理技士の難易度

難易度
先ほど、造園施工管理技術検定の合格率を1級・2級にわけてご紹介しました。ここからは、合格率以外の観点から造園施工管理技士の難易度を解説します。

受験する年齢層・試験内容・ほかの資格との合格率の違いから造園施工管理技術検定の難易度をみていきましょう。

受験者層からみる難易度

造園施工管理技士は、1級・2級ともに第二次検定で受験資格があります。第一次検定に関しては、令和6年度以降の受験資格緩和により、2級であれば満17歳以上、1級であれば満19歳以上で受験可能です。

そのため、第一次検定に関しては20歳未満の方が受験することもあるでしょう。一方で、第二次検定を受験するまで、最低でも数年の期間が必要なので、受験者層としては20代〜30代、30代を超える技術者の方が考えられます。

実務経験を積んだ技術者が受ける試験であることからも、造園施工管理技士の難易度は比較的高めであるといえるでしょう。

試験内容からみる難易度

続いて、試験の内容から造園施工管理技士の難易度を解説します。1級・2級造園施工管理技士の試験内容は、以下の通りです。

実施年度 区分 第一次検定 第二次検定
試験時間 2級 2時間10分 2時間
1級 午前:2時間30分
午後:2時間
2時間45分
試験形式 2級 マークシート方式 記述式
1級 マークシート方式 記述式
出題範囲 2級 土木工学等・施工管理法・法規 施工管理法
1級 土木工学等・施工管理法・法規 施工管理法

2級と1級の出題範囲自体は変わりません。ただし、1級のほうが従事できる範囲が広くなることから、出題される問題のレベルは上がります。

また、試験内容をみると出題数が異なるのも特徴です。
1級のほうが出題数が多く、出題数に合わせて試験時間も長く設けられています。このことからも、1級造園施工管理技術検定の難易度は比較的高いといえるでしょう。

このほか、造園施工管理技術検定を含め、施工管理技術検定の第二次検定は記述式である点も注意が必要です。記述式の問題では、問いに対して自分の考えをまとめて記載する能力が試されます。

普段と違った解き方で出題される点も造園施工管理技術検定の難しい点といえるでしょう。

ほかの資格との合格率の違いからみる難易度

造園施工管理技術検定は、ほかの造園関係の資格と比較しても難易度は高いのか気になる方もいるのではないでしょうか。以下の表は、造園施工管理技士とほかの資格の合格率を比較したものです。

実施年度 1級造園施工管理技術検定 2級造園施工管理技術検定 1級土木施工管理技術検定 1級建築施工管理技術検定 1級造園技能士
2023年度 35.2% 51.5% 60.1% 41.6% 58.6%
2022年度 44.0% 56.7% 54.7% 46.8% 54.9%
2021年度 35.9% 49.8% 56.5% 36.0% 59.1%

各資格の合格率をみると、1級造園施工管理技術検定の難易度は、比較的低い部類であることがわかります。2級に関しては、ほかの資格と比較しても大きな違いはありません。

合格を目指すには、計画的なスケジュールを立てて効率よく勉強を進めることが大切です。

具体的な勉強方法に関しては後述するので、ぜひ参考にしてください。

造園施工管理技士資格をとるメリット

メリット
造園施工管理技士の資格を取得することで、本人はもちろん、所属する企業にもメリットがあります。ここからは、取得した本人と所属する企業それぞれのメリットについて詳しく解説します。

受験者本人が得られるメリット

資格を取得することで、受験者本人は以下のようなメリットを得られます。

  • 第一次検定合格者は技士補として、施工管理業務に携わりやすくなる
  • 第二次検定合格者は主任技術者として、責任ある立場で工事に携われる
  • 1級の施工管理技士になった方は監理技術者として、規模の大きな工事の施工管理に従事できる
  • 昇進や昇給、手当のアップが期待できる
  • より有利な条件での転職が狙える

取得した本人は、仕事の幅を広げたり年収アップを狙えたりなどのメリットを得られます。企業に対して自分の付加価値を提示し、今よりもキャリアアップが可能というわけです。

より良い条件で働きたい場合においても積極的に取得したい資格といえるでしょう。

有資格者を雇用する会社のメリット

造園施工管理技士の有資格者が所属する企業は、以下のようなメリットを得られます。

  • 主任技術者や監理技術者が増加することで、担当の工事数を増やせる
  • 専任技術者の資格を持つ方が増加するため、今よりも営業所の数を増やせる
  • 公共工事の受注が有利になる

2級を保有している場合は主任技術者、1級の資格保有者は監理技術者として従事できます。また、どちらの資格も営業所に配置される専任技術者として従事可能です。

企業側としては、担当する工事や営業所の数を増やせるなど、事業を拡大する上で大きなメリットがあります。公共工事の経営事項審査において、1級の資格は1人当たり5点、2級の資格は1人当たり2点が加点される点も、公共工事の受注時に有利に働くでしょう。

造園施工管理技士の学習時間と学習方法

学習方法

ここからは、造園施工管理技士に合格するまでの学習時間の目安と学習方法について詳しく解説します。

学習方法①独学で勉強する

1つ目の学習方法は、独学での勉強です。独学で造園施工管理技術検定の合格を目指す場合、自分自身でスケジュールを立てる必要がありますが、1番コストを抑えられます。

独学が向いている方の特徴は以下の通りです。

  • 試験日まで計画的な勉強スケジュールを立てられる
  • 立てた勉強計画を継続できる
  • 自分の課題を見つけ、参考書や問題集などで克服できる

独学で勉強する際、問題集の解けない問題などを参考書と併用しながら対策することが大切です。解ける問題だけ解いていても点数は思ったように伸びません。苦手な分野や解けない問題を少しずつ減らすことで、合格する力が身につきます。

参考書を辞書の代わりとして用いることで、より効率を高められるでしょう。

学習方法②講習会に参加する

2つ目の学習方法は、講習会への参加です。造園施工管理技術検定の講習を取り扱う機関が開催する講習に参加することで、効率よく勉強できます。

講習会は、1級・2級などの区分などで講習が分かれている場合もあるため、自分が参加しやすいほうを選んで受講可能です。独学が苦手な方であれば、講習会に参加することで課題を克服しやすくなり、今よりレベルアップを図ることができるでしょう。

ただし、講習会のスケジュールに合わせて自分の都合を調節しなければなりません。事前に参加予定の講習のスケジュールを確認することが大切です。

学習方法③通信講座を受講する

3つ目の学習方法が通信講座の受講です。講習会の参加や日程の調節は面倒だけど、独学だけでは不安な場合におすすめします。

通信講座は、場所や時間を選ばずに自分の好きなタイミングで受講可能です。専門の講師による動画講義なので、参考書だけよりも理解を深めやすいメリットもあります。

また、社会人の方で造園施工管理技術検定を目指す場合、仕事しながら勉強するのは簡単ではありません。仕事に行く前や帰宅した後、就寝前や通勤途中の交通機関内など、時間を作って勉強する必要があります。

通信講座を用いた対策は、限られた勉強時間の効率を最大限高められる学習方法です。CICでも、造園施工管理技術検定の受験者に向けた講座を用意しております。

受験者のレベルに関係なく、効率的に合格へとたどり着ける講座内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。

造園施工管理技術検定の学習時間

造園施工管理技術検定の合格に必要な学習時間の目安は、1級と2級で異なります。1級の学習時間の目安は、第一次・第二次検定あわせて300〜400時間です。1日2時間程度の勉強時間を確保しても、半年程度かかる計算となります。

一方で、2級の場合、第一次検定と第二次検定あわせて200時間前後が目安です。1日2時間程度の勉強時間を確保した場合、合格まで3~4カ月ほどの期間を要します。

ただし、合格に必要な学習時間は受験者の実力や勉強環境などによって異なります。あくまで参考程度にとどめておき、現状の自分の実力を把握して適した勉強計画を立てることが大切です。

まとめ

まとめ
この記事では、造園施工管理技術検定の難易度について詳しく解説しました。

2級造園施工管理技術検定の合格率は、第一次検定が50%台、第二次検定が40%台で例年推移しています。一方で1級の場合、第一次検定では40%台、第二次検定では30%台の合格率の年もあるため、2級よりかは難易度が高いのが特徴です。

ただし、どちらも共通して闇雲な勉強で合格できる試験ではありません。自分の実力から適した勉強計画を立て、モチベーションを維持しながら対策を継続することが大切です。

CICでは、造園施工管理技術検定の受験者をサポートするための講座を提供しております。専門の講師による解説で効率よく対策できるだけでなく、モチベーションを維持しながら合格を狙える内容となっておりますので、ぜひ受講をご検討ください。


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