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移動式クレーンの運転特別教育とは?受講方法や受講内容などを解説
公開日:2025年1月31日 更新日:2025年2月4日
移動式クレーンの運転特別教育とは?受講方法や受講内容などを解説
工事現場や建設現場、災害派遣などさまざまな場所で活躍する移動式クレーンは、特別教育を受講し、専門的な技術や知識、運転方法を学ばなければなりません。
移動式クレーンの運転特別教育の受講方法が分からなくて困っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、移動式クレーン運転特別教育の説明や受講方法などをご紹介していきます。
目次
移動式クレーン運転特別教育や対象の機械とは?
移動式クレーン運転特別教育の基本的な要件や対象の機械を詳しく説明していきます。
移動式クレーン運転特別教育とは?
移動式クレーン運転特別教育とは、1トン未満のつり上げ荷重を持つ移動式クレーンの運転の業務を行う際に必要な資格です。
事業主は業務を行う労働者に対して、資格を与えなければならないと労働安全衛生法で定められています。
移動式クレーン運転特別教育の受講要件
要件はとくにありません。
資格も実績も不要で、18歳以上の方であれば誰でも受講可能です。
移動式クレーン運転特別教育の作業や対象の機械
移動式クレーンは動力を使用して荷重をつり上げ、水平に移動をする作業を行う機械です。
積載形トラッククレーン、ラフテレーンクレーン、鉄道クレーン、浮きクレーンなどの機械が対象です。
移動式クレーン運転特別教育と技能講習の違い
移動式クレーン運転特別教育と技能講習で操作できるクレーンの種類を紹介していきます。
操作ができるクレーンの種類の違い
特別教育と技能講習では、操作できるクレーンの種類が違います。
特別教育では小型移動式クレーンやクレーンデリックなどの操作が可能です。
技能講習は床上操作式クレーンと小型移動式クレーンです。
小型移動式クレーンは、特別教育と技能講習のどちらにも存在します。
クレーンの大きさによって、特別教育と技能講習どちらのプログラムを受講するべきか変わるため注意が必要です。
どのクレーンも工事現場や建設現場などで使用される機械です。
現場などで働く仕事をするためには、特別教育または技能講習の受講が必須になります。
1トン未満の移動式クレーンの場合は特別教育受講
特別教育では、小型移動式クレーンの操作ができます。
特別教育の受講のみで操作できるのは、つり下げる荷重が1トン未満の移動式クレーンのみです。
特別教育で操作ができるのは、0.5〜1トンまでの作業です。
そのため、操作するクレーンを明確にして、しっかりと調べたうえで特別教育か技能講習のどちらを受講するのか考えて選択しなければなりません。
1トン以上5トン未満の移動式クレーンの場合は技能講習受講
技能講習を受講して試験に合格すれば、荷重が1トン以上のクレーン操作が可能です。
しかし上限があり、つり下げられる荷重は5トン未満までとなっています。
特別教育と比べると、大型の物もつり下げが可能です。
技能講習を受講することにより、クレーンで作業できることが増えて、現場などでより活用できます。
5トン以上の移動式クレーンならば免許が必要
仮に、技能講習を受講したとしても、荷重が5トン未満までのクレーンの操作までしかできません。
5トン以上の荷重を持ち上げる場合には、免許の取得が必須です。
5トン以上の荷重の作業ができる免許はいくつかあるのですが、その中でもクレーン・デリック運転士免許がおすすめです。
クレーン・デリック運転士免許を取得すると、荷重5トン以上のほとんどのクレーン操作が可能になります。
技能講習を受講するのも良いですが、免許を取得すれば作業できる範囲が増えます。
クレーン・デリック運転士の試験の合格率は、例年60%前後です。
頑張り次第で取得可能なので挑戦してみるのがおすすめです。
移動式クレーン運転特別教育の内容
ここでは移動式クレーン運転特別教育の詳しい内容について紹介していきます。
受講方法
- 外部機関の利用
一般の社団法人や教習所などで行っている特別教育を受講する方法です。
特別教育を実施するための準備は実施機関がすべてしてくれるので、事業所で何か準備をする必要が無いのがメリットです。
しかし所定労働時間内に受講する必要があるため、予定の調整が難しくなってしまう可能性があります。
また、従業員の資格にかかる費用や会場までの移動費を負担する必要があります。
- 社内で講座を行う
社内に特別教育の指導ができる知識やスキルを持っている人がいれば、開講できます。
社内で講座を行うので、従業員がわざわざ講習の会場に行く必要がありません。
また、講師になるための条件はとくに決められていないですが、特別教育のカリキュラムを理解したうえで、講座を行う必要があるため、慎重に選ぶ必要があります。
- オンライン教育
スマホやパソコンなどのオンラインで特別教育を受講する方法です。
好きな場所で、好きな時間にいつでも受講できます。
従業員がそれぞれ好きなペースで進めることが可能であり、他の講座よりも手軽に受講が可能であるため、この中では最もおすすめの受講方法です。
受講科目、受講時間、料金
受講科目、受講時間
種目 | 内容 | 時間 |
---|---|---|
学科 | 移動式クレーンに関する知識 | 3時間 |
原動機及び電気に関する知識 | 3時間 | |
運転のために必要な力学に関する知識 | 2時間 | |
関連法令 | 1時間 | |
実技 | 移動式クレーンの運転 | 3時間 |
移動式クレーンの運転に関する合図 | 1時間 |
移動式クレーン運転特別教育は学科が9時間、実技が4時間で合計13時間です。
- 料金
料金は、16,000〜20,000円程度になります。
受講料とテキスト代の両方の値段が記載してある場合と、受講料のみの値段でテキスト代は別の場合があるためしっかりとチェックする必要があります。
CIC日本建設情報センターの移動式クレーン運転特別教育のWeb受講がおすすめ
CIC日本建設情報センターは、資格試験を最短ルートで合格に導くのが特徴です。
受講者は多忙な社会人という前提で考えられていて、問題の傾向から学習の範囲を絞り、効率的に合格できる方法を提供しています。
CIC日本建設情報センターでは、「移動式クレーンの運転特別教育」のWeb(オンライン)講習があります。
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顔認証システムを使用していて、登録した顔写真と受講者の顔を照らし合わせ、本人が受講している証明が確実に行えるシステムになっています。
そのため、確実に受講していると証明しつつ、好きな場所から好きな時間にWeb受講が可能です。
まとめ
1トン未満のつり上げ荷重を持つ移動式クレーンの運転をするには、移動式クレーンの運転特別教育を受講が必須です。
特別教育と技能講習では操作できるクレーンの種類が違うため、操作するクレーンを明確にし、しっかりと調べたうえで特別教育か技能講習のどちらを受講するのか選択して下さい。
受講方法はさまざまですが、オンライン講座がおすすめです。
とくに、CIC日本建設情報センターのWeb受講は、顔認証をして受講を確実にしていると証明しつつ、好きな場所で好きな時間に受講できます。
料金もさまざまにあるため、受講料のみなのかテキスト代も入っているのかなど事前に調べ、選択して下さい。
移動式クレーンの運転特別教育の受講をお考えの方はぜひご検討してみて下さい。