施工管理技士合格をアシスト
建設業特化の受験対策

動力プレス特別教育はオンライン受講可能!受講内容や受講方法をわかりやすく解説

公開日:2024年8月26日 更新日:2024年8月26日

動力プレス特別教育はオンライン受講可能!受講内容や受講方法をわかりやすく解説

動力プレス特別教育は、講師が事業所に出張して講習をする出張講習、または都道府県労働局長登録教習機関などが開催している講習会で受講することが可能です。

しかし、仕事やプライベートの都合で出張講習や講習会に参加するのは難しい、という方がいらっしゃいます。そうした方におすすめの方法がオンライン講習です。

この記事では、動力プレス特別教育のオンライン講座について、受講内容や受講方法、オンライン講習のメリットなどを紹介します。


動力プレスの金型等の業務に係る特別教育講座


目次

動力プレスとは

動力プレスとは

動力プレスとは簡単に説明すると、動力により駆動されるプレス機械のことです。プレス機械が用いられる仕事としてはプレス加工があります。プレス加工とは被加工材を金型に当て、プレス機で圧力を加えて材料を金型の形にする加工方法のことです。

プレス加工の種類は以下の通りです。

  • せん断加工
  • 曲げ加工
  • 絞り加工

プレス加工には、金属を強い力で切る・曲げる・絞るといった作業が含まれます。したがって、動力プレスの使用は危険が伴う作業です。こうした理由から、動力プレスの使用は、労働安全衛生規則第36条11号で特別教育の対象となる「危険又は有害な業務」に指定されています。
※参照:e-GOV法令検索

法律に該当しない動力プレスとは

労働安全衛生法第42条の規定に基づく動力プレス機械構造規格によると、動力プレスとは「動力により駆動されるプレス機械は、一行程一停止機構を有するものでなければならない。ただし、身体の一部が危険限界に入らない構造の動力プレスにあっては、この限りでない。」と定義しています。
※参照:厚生労働省 動力プレス機械構造規格

定義からわかるように、身体の一部が危険限界に入らない構造のものは、動力プレスに該当しません。「身体の一部が危険限界に入らない構造」とは、ストローク長さが6ミリメートル以下のもので、身体の一部が危険限界に入らないよう、危険限界の周囲に安全囲いが設けられている構造を指します。

動力プレス特別教育のオンライン受講内容および受講方法

動力プレス特別教育のオンライン受講内容および受講方法

動力プレス特別教育のオンライン講習のカリキュラム内容、受講資格、受講方法などを紹介します。

動力プレス特別教育のオンライン受講内容

動力プレス特別教育のオンライン講習における受講料、受講資格、講習科目と時間などを詳しく解説します。

受講料

オンライン講習の受講料はサービスを提供している各教育機関により料金が違います。参考として挙げるなら受講料の相場は10,000円前後です。

受講資格

満18歳以上であれば学歴・経験を問わず受講可能です。

講習科目と講習時間

動力プレス特別教育は学科講習および実技講習の2つが含まれます。オンライン講習は学科講習のみです。

学科講習の内容と時間は以下の通りです。

講習科目 講習内容 時間
プレス機械又はシヤー及びこれらの安全装置又は安全囲いに関する知識 プレス機械又はシヤー及びこれらの安全装置又は安全囲いの種類、構造及び点検 2時間
プレス機械又はシヤーによる作業に関する知識 材料の送給及び製品の取出し プレス機械の金型、シヤーの刃部又はプレス機械若しくはシヤーの安全装置若しくは安全囲いの異常及びその処理 2時間
プレス機械の金型、シヤーの刃部又はプレス機械若しくはシヤーの安全装置もしくは安全囲いの点検、取付け、調整等に関する知識 プレス機械の金型、シヤーの刃部又はプレス機械若しくはシヤーの安全装置若しくは安全囲いの点検、取付け、取外し及び調整 3時間
関係法令 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則の関係条項 1時間

引用:厚生労働省 安全衛生特別教育規程

学科講習の合計時間は8時間です。

留意事項

動力プレス特別教育のオンライン講習では実技講習がありません。したがって実技講習は、受講者が在籍する各事業所で行う必要がある点に留意してください。実技講習は、事業所で実施責任者を選任し、工具・機械を準備して行います。
安全衛生特別教育規程で規定されている実技教育の内容は、以下の通りです。

プレス機械の金型・シヤーの刃部・プレス機械・シヤーの安全装置・安全囲いの点検、取付け、取り外しおよび調整です。実技講習は2時間以上行う必要があります。

修了証の発行

オンライン講座と実技講習が終了すれば、特別教育を受けた教育機関から修了証が発行されます。

修了証のタイプや発行方法は以下の通りです。

  • 修了証カードのアプリ発行
  • 修了証のプラスチックカードの発行

プラスチックカードの発行には別途料金がかかる点に注意してください。

動力プレス特別教育の受講方法

動力プレス特別教育のオンライン講座は、講義動画と専用テキストを使って講義を受けます。したがって、受講するためには、安定したインターネット環境とカメラ付きのパソコン、タブレット、スマホを用意してください。


動力プレスの金型等の業務に係る特別教育講座

動力プレス特別教育をオンライン受講するメリットと、対面型受講との違い

動力プレス特別教育をオンライン受講するメリット

動力プレス特別教育をオンラインで受講するメリットは以下の通りです。

  • 時間や場所を問わずに受講できる
  • 講義動画を繰り返し視聴できる
  • コストが節約できる
  • 顔認証システム採用のオンライン講座なら会社の監視人がいらない

時間や場所を問わずに受講できる

動力プレス特別教育のオンライン講座のメリットは、時間や場所を問わずに受講できる点です。対面型受講は、講習の場所に出かける必要があります。講習会に出席できるように仕事や自分の予定を調整しなければなりません。

一方、オンライン講座なら時間や場所を問わずに受講できるので、ネット環境と端末さえあれば自宅や移動中、外出先でも受講することが可能です。さらに、自分の都合が良い時間に学ぶことができます。

講義動画を繰り返し視聴できる

動力プレス特別教育オンライン講座の別のメリットは、講義動画を繰り返し視聴できる点です。対面型の講習では講義はそのときしか聴くことができません。オンライン講習なら講義動画を繰り返し再生できるので、わからないことがあれば何度でも動画を再生し、理解できるまで学ぶことが可能です。

コストが節約できる

オンライン講座は講習会への参加よりコストが節約できる点がメリットです。

受講料は一般的に対面型よりもオンラインの方が安くなります。オンライン講習なら講習会が開かれる会場まで足を運ぶ必要がないので、交通費や宿泊代などの節約にもなります。

顔認証システム採用のオンライン講座なら会社の監視人がいらない

顔認証搭載のオンライン講座なら事業者が監視人を準備する必要がありません。

顔認証システム非搭載のオンライン講座なら申込者が講義を受けていることを確認するために、事業者が監視人を置く必要があります。しかし、顔認証システム搭載のオンライン講座なら受講者様本人がすべての講座を規定時間きちんと受講したのかを特定してくれるので、事業者が監視人を用意する必要はありません。

オンライン受講の注意点

オンライン受講では受講者が指定された時間をきちんと受講していることを確認するために、顔認証システムを採用しているものがあります。

顔認証システム採用のオンライン講座を受講する際には、安定したネット環境とカメラ付きのパソコンやスマホを用意してください。

ネット環境が安定していない環境で受講した場合、規定時間を受講したとみなされず再受講となる点に注意が必要です。


動力プレスの金型等の業務に係る特別教育講座

まとめ

動力プレス特別教育のオンライン講習

この記事では、動力プレス特別教育のオンライン講習について解説しました。プレス機の操作、金型・刃・安全装置などの取付け・取り外し・調整といった作業は危険が伴う作業なので、作業をする労働者は特別教育を受けなければなりません。

特別教育は出張講習や講習会への参加で修了することが可能です。一方で、講習会の会場が近くにない、講習会と仕事の予定が合わない、自分のペースで学びたいという方にはオンライン講習をおすすめします。

CIC日本建設情報センターでは、申込から修了証発行までをオンラインで完結できる講座をたくさん用意しています。特別教育・安全衛生教育をオンラインで受講したいという方はぜひご利用ください。


動力プレスの金型等の業務に係る特別教育講座

    一覧へ戻る

    関連コラム

    各種お問合せ

    資料請求・講座申込み・ご質問などはフォームまたはお電話でお問合せください

    TEL:0120-129-209
    PAGETOP