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高所作業車とは?定義や種類について解説!操縦に必要な資格の取得方法も紹介
公開日:2024年8月2日 更新日:2024年8月2日
高所作業車とは?定義や種類について解説!操縦に必要な資格の取得方法も紹介
建設現場や土木工事の現場など、さまざまな場所で活躍するのが高所作業車です。その高所作業車には定義があり、その定義を満たしたものだけが高所作業車として認められます。
この記事では高所作業車の定義やその種類に関して解説しています。同時に、高所作業車を操縦するために必要となる資格に関しても解説していきましょう。
目次
高所作業車の定義
高所作業車と呼ばれる車両には定義があり、以下の3つの定義を満たしている必要があります。
- 作業員を乗せた状態で、2m以上の高さまで上昇できる作業床つきの昇降装置・走行装置がついている
- 作業床の昇降に、人力以外の動力が使われている
- 場所を制限せずに自走できる
いわゆるクレーン部分の先端に、人が乗れる作業床となる部分が取り付けられていて、作業床となる部分を垂直に昇降できる機能が備わっていることが前提です。さらにその作業床が2m以上の高さまで上昇できる機能が必要となります。この作業床を動かす動力が人力ではなく電動等であることも条件として含まれます。
また、高所作業車ですので、車の機能も求められ、自走できる機能がついていなければいけません。
高所作業車の種類
高所作業車の種類について解説していきましょう。
カテゴリー | 方式 | 特徴 |
---|---|---|
昇降機 | 伸縮ブーム型 | ブームが伸縮する |
屈折ブーム型 | ブームが屈折する | |
混合ブーム型 | ブームが伸縮・屈折する | |
垂直昇降型 | 作業床が垂直に昇降する | |
走行タイプ | クローラー式 | クローラーで走行する |
ホイール式 | 昇降機にホイールがついている | |
トラック式 | トラックの荷台に昇降機が設置されている |
まず高所作業車は、車の部分で大きく3つに分けられます。さらに設置されている作業床の昇降機構により4つに分類されます。つまり、細かく言えば高所作業車は4×3で12種類に分けられるということです。
ここからはそれぞれのタイプがどのような特徴を持ち、どのような作業で活用されているかを解説していきます。
伸縮ブーム型
ブームとは、いわゆるクレーン車のクレーンの部分にあたり、作業床を高所まで届けるためのパーツです。このブームが一直線に伸びるタイプを伸縮ブーム型と呼びます。ブームが一直線に伸びるため、比較的高い位置まで作業床を上昇させることができるのが特徴であり、主に建設現場等で使用されるタイプのブームといえます。ただし、ブームが一直線にしか伸びないため、比較的広いスペースが必要であり、また、電線やほかの建造物など障害物のある場所では使いにくいというデメリットがあります。
屈折ブーム型
作業床を上昇させるブームが、屈折しながら作業床を上昇させるタイプが屈折ブーム型です。ブームを屈折させることで、障害物等を避けながら目的の場所まで作業床を上昇させることができるため、比較的狭い敷地での作業で力を発揮します。街中の電線の整備点検等で活躍するタイプです。
ブームが屈折しながら作業床を上昇させるため、あまり高い位置までは上昇させることができないのがデメリットといえるでしょう。
混合ブーム型
混合とは、伸縮タイプと屈折タイプの両方の機能を兼ね備えたブームを持っているという意味になります。比較的高い位置まで作業床を上昇させることができ、障害物も避けることができるため、さまざまな作業現場で活躍するタイプといえます。
デメリットもそこまで顕著なものはないため、活躍の場が広い高所作業車といえるでしょう。
垂直昇降型
人が乗る作業床の部分を垂直に押し上げるタイプが垂直昇降型です。作業床をまっすぐ上に持ち上げるため、安定感が高いのが特徴です。ただし、そこまで高い位置までは持ち上げることができないため、活躍の場は限定的になります。垂直に上昇させる機構によっていくつかに分類することができます。
屋外の作業現場でも使用されますが、倉庫内の作業用に活用されるケースが多い高所作業車といえるでしょう。
クローラー式
高所作業車の移動方式に関する分類を紹介していきます。
クローラー式とは、タイヤ部分にベルトが設置されており、いわゆるキャタピラの要領で移動するタイプの高所作業車を指します。キャタピラのため悪路での移動に強く、足場の悪い土木工事の現場等で活躍しているタイプです。
移動方式がキャタピラのため、公道を走れないものが多く、そもそもスピードが出ない設定になっているのがデメリットといえるでしょう。
ホイール式
作業床を昇降させる機構に、直接ホイール(タイヤ)が設置されているタイプがホイール式です。クローラー式のような悪路には弱いものの、ある程度地面がしっかりしていれば、より速い速度で移動できるという特徴があります。また、設置されているのがタイヤであるため、公道を走行できるものがあるのも特徴といえるでしょう。
建設工事現場など、ある程度足場がしっかりしている現場で活躍するタイプといえます。
トラック式
トラックの荷台部分に昇降装置が取り付けられているのが、トラック式の特徴です。基本はトラックとなりますので、公道も問題なく走行可能です。移動能力が高いため、公道での作業や、移動が多い作業現場で活躍するタイプといえます。
ただしトラックのサイズによって、積載できる昇降装置のサイズに限度があるというのがデメリットです。また、トラック式の高所作業車で公道を走る場合は、そのトラックのサイズに適した自動車運転免許が必要になります。
高所作業車の操縦に必要な資格
高所作業車にはさまざまなタイプがありますが、操縦においてそれぞれ資格が分かれているということはありません。高所作業車の資格を取得していれば、どのタイプでも操縦可能です。まずは、高所作業車を操縦するために必要な資格を紹介しておきましょう。
- 高所作業車特別教育…作業床の高さが10m未満の高所作業車を操縦できる
- 高所作業車技能講習…作業床の高さが10m以上も含めすべての高所作業車を操縦できる
- 自動車運転免許…高所作業車で公道を走る場合には、対応した免許証が必要
高所作業車を操縦する資格は2つ、特別教育か技能講習の受講となります。ただし、公道を走れるタイプの高所作業車で公道を走行するためには、その高所作業車のサイズに適応した自動車運転免許が必要です。
CIC日本建設情報センターでは高所作業車特別教育を提供
CIC日本建設情報センターでは、高所作業車特別教育を提供しています。その講習の特徴を紹介していきましょう。
学科科目をオンライン(Web)講座で提供
学科科目の講義はオンライン(Web)講座となるため、自社内での受講が可能です。また受講者個々にアカウントを作成しますので、個々が自分のタイミングで自由に受講することができます。
自社の業務をこなしながら、空いた時間で受講できますので、自社の業務にも影響が出にくいというのが大きなメリットです。
実技科目のサポート動画も
高所作業車の特別教育には、実技科目があります。実技科目に関しては、オンライン(Web)講座では対応できないため、自社内で講師役を選任し、実施する必要があります。CIC日本建設情報センターでは、この実技科目のサポート動画も同時に提供されます。
サポート動画を見ながら実技科目を実施すれば、問題なく受講できるようになっていますので、実技科目対策も万全です。
受講確認は顔認証システムで
オンライン(Web)講座は、講師がいない状態で受講しますので、受講者がしっかり受講しているかどうかの確認が難しいという問題があります。
CIC日本建設情報センターのオンライン(Web)講座は、顔認証システムを採用し、受講状況を確認しています。PC等の画面の前に受講者がいないと判断すれば、その時点で講義動画が自動的に停止するようになっていますので、安心して受講させることが可能です。
受講後には2種類の修了証の発行に対応
オンライン(Web)講座受講後には、修了証の発行にも対応しています。修了証は即発行のPDF版と、後日郵送のカードタイプ版があるので、どのような状況にも対応可能です。
発行されるのは学科科目修了の修了証ですが、裏面に実技科目修了を記入するスペースが確保されていますので、自社内で実技科目実施後に、裏面に記載すれば修了証として活用可能です。
まとめ
高所作業車は用途によってさまざまな種類があります。
しかし、操縦するための資格には差はありませんので、特別教育もしくは技能講習を受講すれば、どのタイプの高所作業車でも操縦可能です。
CIC日本建設情報センターでは、高所作業車特別教育をオンライン(Web)講座で提供しています。受講しやすく、自社の業務にも影響を与えない受講方法です。
高所作業車特別教育の受講を考えている事業者の方は、CIC日本建設情報センターのオンライン(Web)講座の活用を是非ご検討ください。